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山崎豊子生誕100年記念「花のれん」を北川景子主演で実写化 女性興行師の一代記描いた大作 2025年放送予定

iza(イザ!) 2024年10月23日 5時0分

女優の北川景子が、2025年に放送される「山崎豊子生誕100年記念 テレビ朝日ドラマプレミアム『花のれん』」で主演を務めることが決定した。

原作は、山崎豊子さんが吉本興業の創業者、吉本せいさんをモデルに、ショービジネスに人生を捧げたひとりの女性を情緒豊かに描き上げた傑作小説。明治~昭和という激動の時代、“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り拓いた女性興行師、河島多加(北川)の生涯を描く。脚本は映画「Dr.コト―診療所」(2023年)や連ドラ「Destiny」(24年、同局)などの吉田紀子さんが担当する。

多加は今でいう「オーディション制」をいち早く採り入れ、「物販」でファンを獲得して勢力を拡大するなど、現代のエンタメ戦略の土台を作り上げた「日本エンターテインメント界の母」ともいうべき人物。同時に、妻として、母として、ひとりの女性として悩みながらもエネルギッシュに時代を駆け抜けた。

多加が寄席商売を続けるうえで心に決めていたのは、近年揺れに揺れているエンタメ界で忘れられがちな「人を大切にする」という原点。義理、人情、恩義に厚い多加の姿を通して、エンタメのすばらしさを伝えるほか、華やかなショービジネスの陰で多加の心にひそかに明かりを灯した淡い恋も描かれる。

北川景子 コメント

――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください

「私は元々、『大地の子』や『二つの祖国』など山崎豊子先生の作品の大ファンなんです。実は両親も先生の作品が好きで、実家には文庫本が揃っていたので中学時代、夢中になって読んだことを覚えています。だからオファーをいただいたときは、まさか自分が山崎先生の作品に出演できるなんて…と驚きましたし、とてもうれしかったです」

――女性プロデューサーの先駆け的存在・河島多加という役柄を演じて感じることは?

「彼女の人生の“濃さ“ですね。この作品で私は多加の40年間の半生を演じるのですが、朝、子ども時代の久男とかるたで遊ぶシーンを撮影したと思ったら、夜には成長した久男に召集令状が舞い込む辛い場面を撮るなど、朝夕で一気に年齢を重ねる状況があるので、毎日が“激動”です。1シーンごと体当たりで挑むのが精一杯の日々ですが、それだけ多加の人生が激動かつ濃密だったんだなと感じています。

演じていて感じるのは、多加はとても強い女性だなということ。特に夫亡きあと、息子を育てながらひとりで寄席を拡大していったところは気丈でタフだなと思いますし、明るく前向きな女性なので演じながら彼女に励まされ、勇気をもらっているような気がします」

――演じる上で心がけているところがあれば教えてください

「多加は大阪・船場の商人なので、まずは船場ならではの言葉を忠実に表現したいという思いがあります。今回、船場の言葉を初めてきちんと勉強したのですが、私たちが知っている大阪弁でもなく、京都の言葉とも違って、初めて聞くイントネーションもありました。船場の言葉は多加という女性を演じる上で大切な要素ですので、そこはできるだけ丁寧にやりたいと思って気をつけています。あとは、この作品は京都で撮影する正当派時代劇でもありますので、伝統美、形式美をしっかり表現するため、お芝居とは別に所作や佇まいにも気をつけています」

――本作は東映京都撮影所で撮影が行われていますが、京都で楽しみにされていることは?

「とにかく撮影所での撮影が楽しいですね。私は時代劇が大好きなのですが、セットも小道具も、この京都の撮影所で撮影できるのが本当にうれしくて、スタッフの皆さんと久しぶりにお会いするのも楽しみでした。あとは時間ができたら、大好きなおうどんのお店に行きたいぐらいですね(笑)」

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

「私が演じる多加は、“日本のエンターテインメントの母”とよばれる吉本せいさんがモデルだといわれています。女手ひとつで寄席を大きくしていった商売人としての顔と、妻としての顔、また母親としての顔、女性としての生きざま、いい塩梅で描かれたヒューマンドラマです。涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね」

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