NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第16週「笑え、ギャルズ」(第76~80回)の第80回が24日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第16週「笑え、ギャルズ」振り返り(ネタバレ)
国家資格である管理栄養士になることを決心し、夫の翔也(佐野勇斗)と協力しながら仕事と育児を両立して勉強に励む結のもとを、福岡時代のギャル仲間「ルーリー」こと真島瑠梨(みりちゃむ)が突然訪ねてきた。アパレル店員として働いていたが、勤め先の相次ぐ閉店などで失職。お金も尽きたが、今さら地元に帰れないと結に泣きついてきた。結から相談を受けた姉の歩(仲里依紗)は、古着屋「ガーリーズ」を経営する友人「チャンミカ」こと相原三花(松井玲奈)を紹介。瑠梨は神戸にある結の実家に居候しながら、三花の店で働くことになった。
そんななか、結の実家がある「さくら通り商店街」の一角に、ショッピングセンターを建設する計画が浮上。相当大きな建物で、空き家や廃業予定の店が集中する一帯が買い取られるという。該当地域に含まれる渡辺孝雄(緒形直人)の靴店には、店舗開発担当の高沢克己(加藤虎之介)がたびたび説得に来ていたが、孝雄は交渉に応じなかった。
ガーリーズの経営は順調で、三花は経営者としては優秀だが、ダメ男を好きになりがちな性格で、歩は、最近付き合い出したという早坂拓斗(永嶋柊吾)に入れ込んでいる彼女を心配した。三花が「ター君」と呼ぶ拓斗はプログラマーで、ゲームなどを作っているという。
ある日、歩の福岡時代のギャル仲間、大河内明日香(寺本莉緒)がガーリーズに来店。結婚が決まったという明日香は、荷物整理で出てきたギャル時代のアイテムを持ち込み。4人が1990年代の話で盛り上がった。当時、東京・渋谷でギャル雑誌の読者モデルをしていた歩と三花は、何があっても前向きなマインドを失わなかった当時を懐かしんだが、歩は急に浮かない表情を浮かべ、「もう全部終わったこと」とポツリ。ギャル同士の友情を「最強」とたたえる瑠梨に、地震から1年たっても不自由な生活を強いられている読モ時代の仲間、アキピー(渡辺直美)の現状について話し、普通の生活も送れず、今を楽しめない人に「ギャルだから前を向け」とは言えないとこぼした。
歩を元気づけたい三花は、ター君を使って合コンを開催。男性陣はター君の大学の同期で、三田村(七瀬公)は服飾デザイナー、貫井(山口大地)は一級建築士として働いていた。三田村は歩に興味津々で、バイヤーの仕事や彼女の住まいなどについて質問攻め。その後、三田村がデザインしているというブランドの話題になり、そこの社長を知る歩がプライベートについて言及すると、急に三田村の反応が鈍った。
結の父、聖人(北村有起哉)は孝雄の店を訪れ、商店街の活性化策について意見を聞いた。そこに高沢が現れ、土地の買取価格を再提示するが、孝雄は取り合わず、聖人を誘って近所の街中華へ。酔った孝雄は、カスタム靴を持ち込むギャルたちと一緒に撮ったプリクラを見せ、彼女たちのすばらしさを熱弁した。帰宅後、聖人は妻の愛子(麻生久美子)に孝雄のことを話した。すると、突然インターホンが鳴り、聖人の故郷、福岡・糸島でスナックを営むひみこ(池畑慎之介)が玄関にいた。聖人は商店街の面々にひみこを紹介。旅の途中で神戸に寄ったというひみこは、聖人から商店街の活性化策について聞かされ、盛り上げるには「カーニバル」と言い出す。キラキラのイルミネーションをつけてパレードし、最後は花火を打ち上げるという壮大な内容に仲間たちは感動。ひみこは、その実行委員としてしばらく神戸に残ることになった。
歩は合コンで知り合った三田村とデートだったが誘いを断っていた。彼が嘘をついていることに気付いていた。合コンの時から、その言動にずっとひかかっていて、ター君を含めた3人に怪しさを感じていたが、三花は「いいかげんにして」と激怒。歩と言い合いになる。そこに歩のビジネスパートナー、佐々木祐馬(一ノ瀬ワタル)が帰国するが、三花は「帰って」と冷たかった。
カーニバルの計画は、市役所の職員、若林建夫(新納慎也)からダメ出し。商店街の面々は食い下がったが、3000万円というひみこの見積もりを聞き、さすがにそれは無理だと諦めた。
数日後、ガーリーズで事件。泥棒が入り、ビンテージのデニムや売り上げ金が盗まれた。歩はター君が絡んでいると疑うが三花は信じず、反発。一番の友達だと思っていたのにもう顔も見たくないと怒りを爆発させた。
帰宅した歩は、事件について家族たちに説明。犯人に心当たりはないのかと問われると口籠ってしまった。犯人の足取りがつかめないまま、時間だけが過ぎていくなか、ひみこが米田家にいる全員を集め、「真犯人はこの中にいる」と自身の推理を展開し始めた。
「おむすび」第80回あらすじ
ひみこが米田家の面々を一斉に呼び出し、三花の店の強盗犯が歩だと名指し。驚いた歩は全否定する。
一方、強盗の後始末をしていた三花は、彼氏の名前も仕事も全部嘘だったと知り、歩が危惧したとおりまたクズにだまされたとうなだれる。