夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜後10・0)。主演を務める松本若菜や共演者たちの熱演が光り、放送後、SNSには視聴者の書き込みが殺到、トレンドをにぎわせている。物語は序盤が終わり、主人公の「目論み」が少しずつ狂い始めるなど、目が離せない展開が続いている。なかでも前半戦一番のヤマ場は、主人公の神崎美羽(松本)と冬月稜(深澤辰哉)の再会。またもや出会ってしまった2人と、その今後に視聴者の注目が集まっている。
美羽はかつてはバリバリ働いていたが、宏樹(田中圭)と結婚したことで仕事を辞め、家庭に入った。多忙な日々のなかで宏樹との愛は完全に冷めきり、宏樹からモラハラまがいの厳しい言葉を受けるようになった。外では「理想の夫」を演じ、家では辛く当たる宏樹に耐えながら、「カゴの中の鳥」のような毎日を送っていたが、ある日、密かに思いを寄せていた冬月と偶然再会。2人は中学時代の幼なじみで、お互いが「心のつながりだけで十分」と考え、決して一線を超えることはなかった。しかし、無理やり宏樹に抱かれた後、傷心の美羽は冬月と会ってしまい、ついに一線を超えてしまう。その後、美羽の妊娠が判明。DNA鑑定の結果、父親は宏樹ではなかった。美羽は、宏樹に嘘をつき、2人の間にできた子供だとして元気な赤ちゃんを出産した。
一方、「父親」の冬月は仕事でアフリカへ渡り、現地でテロに巻き込まれた。日本では、そのテロで冬月が犠牲になったと報じられたが、亡くなったのはもう一人の同僚。その事実を知らないまま、美羽は子供の母となった。また、それまで仕事一辺倒で家庭を一切顧みなかった宏樹が子供が産まれたことで人が変わったかのように家事や育児に協力するように。これまでの自身の言動を美羽に謝罪し、子供の父、美羽の夫として家庭最優先で生きている。
そんななか、第3話(10月31日放送)のラストシーンで、亡くなったと思われていた冬月と美羽がまさかの再会。美羽は震える手で冬月の背中に手を回しかけるが、その思いを必死にこらえて冬月を突き放しその場を離れた。美羽は、冬月が生きていたことを喜んだが、自分の環境が以前とは大きく変わってしまったため、もう冬月と会わないと決めた。宏樹は、いつもと雰囲気が違う妻を心配。会社員時代の後輩で親友でもある小森真琴(恒松祐里)と気分転換に出かけるよう気遣った。美羽は、真琴が経営する雑貨店を訪問。すると真琴は急に打ち合わせが入ったと言い、店内で待つよう頼んだ。美羽が「なくしたはずの大切なものが、突然出てきたらどうする?」と、冬月との関係を連想させるような質問をしていると、美羽の後ろには冬月が。真琴の打ち合わせ相手は冬月だった。
思わぬ再会に2人は言葉を絶句。冬月は、店員の殿山新之助(簡秀吉)が、美羽に「この間はお邪魔しました。本当にかわいかったなぁ赤ちゃん」などと話しかけていることに聞き耳を立てた。美羽が子供を出産したことを知った冬月は茫然。その後も新之助と美羽の会話が気になり、商談は心ここにあらずの状態で進み、冬月は早々に店を立ち去った。
まさかの場所で再会した2人。また、その急すぎる出会い方も多くの視聴者を震撼させ、SNSには「怖すぎ」「なんでか私の手が震えた」「めちゃ叫んだ」「すごいタイミングでぶっ込むじゃん」「不意打ちの冬月、早すぎるやろて」「自担が出てきたらうれしいはずなのに、ホラーすぎてギャ! ってなった」などのコメントが殺到した。
また、今後の展開を考察する視聴者も多く、「冬月と美羽が結ばれる未来が見えない」「真琴→宏樹が好き (さとうほなみ演じる水木)莉紗→冬月が好き 修羅場が始まってこの2人いつか結託して美羽を陥れていくんじゃ…」「美羽宏樹→離婚 美羽冬月→くっつかない 冬月莉紗→くっつかない 宏樹真琴→絶対くっつかない 美羽は1人で(子供の)栞ちゃんを育てていく選択をするに一票」といったコメントも寄せられている。