女優の堀田真由が主演を務める連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(日本テレビ系、日曜後10・30)の第5話が10日に放送される。
米国の名作「若草物語」を原案とし、物語の舞台を現代に置き換えた連続ドラマ。ストーリーの中心となるのは町田家の四姉妹で、堀田が次女、涼役で出演するほか、長女の恵を仁村紗和、四女の芽を畑芽育、三女の衿を長濱ねるがそれぞれ演じる。
「若草物語」第4話振り返り(ネタバレ)
会社を辞めて脚本家になる決意を固めた涼は、大御所脚本家の大平かなえ(筒井真理子)の下で、正式にプロットライターとして働かせてもらえることになった。涼は、売れっ子脚本家への道を確実に歩み始めていると実感して張り切るが、大家から家の更新料30万円の支払いを催促されて早速大ピンチに陥る。また芽の学費50万円の支払い期限も迫り、すぐに30万円を用意するのは今の町田家には難しい。とりあえず更新料を先に払い、学費の足りない分について涼は「わたしの原稿料で埋め合わせる」と姉妹に提案した。
恵は、奥の手として音信不通の母、満美(坂井真紀)に相談しようと言い出す。自分がなんとかすると見得をきった涼は大反対で、かなえから原稿料をもらおうとするが、「あなたまだ何も書いてないじゃない」と一蹴されてしまう。脚本家の世界では原稿料後払いが通例。涼は、ひたすら書くしかないと腹をくくり、かなえから依頼された恋愛ドラマのプロットを考え始めるが、恋愛に興味がなさすぎて何もアイデアが浮かばなかった。
一方、芽はミステリアスな同級生、沼田灯司(深田竜生)の秘密を知ってしまったことから、口をきいてもらえない日々が続いた。沼田には年の離れた弟がいて、彼が「門限がある」と言っていたのは、両親の代わりに弟の面倒を見ていたからだった。
そんな町田家に、長らく音沙汰のなかった満美が突然帰宅。自由奔放で恋愛体質な満美は5度目の結婚を発表した。相手は米国人のパイロットで、満美はハワイかドバイで式を挙げたいと浮かれていた。
涼がプロットを練っている場に、満美が食事を持ってやってきて、そこで自身の恋愛話を披露。その流れで恋人の話になり、涼は相手の米国人が結婚詐欺師だと確信する。しかし満美は聞く耳を持たず、それどころか「人の気持ちがわからない人に脚本が書けるわけない」と言い放つ。
満美が言うとおり、大平からプロットをダメ出しされた涼は、原稿料をもらえず消費者金融から借金。帰宅すると満美が謝ってきて、その晩、家族4人で楽しく雑魚寝した。しかし翌朝、涼たちが目を覚ますと、満美の姿と借りてきたお金がなくなっていた。
学費が払えないと落胆した芽は、学校の事務局に退学届けをもらいに行く。そんな芽の事情を知った沼田は、学校をやめなくてもほかに稼ぐ方法があると教える。
結は、幼なじみの行城律(一ノ瀬颯)にすべてを告白。才能もお金もなくてどうしたらいいのかと嘆くと、律は「涼には文才がある」と慰めた。そこで、律が大平の書く登場人物のモデルになっていると聞いた涼は、満美をモデルにしてプロットを書き上げることを思いつく。そのプロットが大平に好評で、涼に初めての原稿料が振り込まれた。しかし、原稿料が素早く振り込まれたその裏で、律は、涼との恋を早く進展させるようにと大平から取引を持ちかけられていた。
「若草物語」第5話あらすじ
プロットライターとして初めての原稿料をもらった涼は、浮かれ気分で律にご飯をおごった帰り道、沼田の怪しげなバイト現場を目撃する。
ポーカーフェイスの沼田がセレブ風の年上女性からお金をもらって笑顔でハグ。ただごとではないと感じた涼は、家に帰って芽に報告する。訳があるなら友達として相談に乗ってあげるべきだと言うが、恵は「関わっちゃダメ」と沼田を警戒。沼田の家庭事情を知る芽は複雑な気持ちになる。
一方、引っ越しの荷ほどきが一段落した律は、ホテル経営をしている祖父、豊(佐戸井けん太)のもとを久しぶりに訪ねる。少し痩せたようにも見える祖父を心配する律だったが、豊は「誰かいい人はいないのか」「このホテルを継ぐのは律なんだぞ」と、二言目には結婚の話を持ち出す。律は涼への思いにフタをして、今は誰とも結婚する気がないこと、ホテルを継ぐ気もないことを伝える。
そんな律との友情関係を崩したくない涼の気持ちを、大平は「男女の友情なんて、欺瞞(ぎまん)に満ちている。ちょっと茶々が入ったくらいで崩れる」とバッサリ。男女の友情のもろさを指摘された涼は反論しつつも、律との間に起こった“9年前の事件”を思い出してしまう。
それぞれの思いが交錯するなか、律のスマホに突然、病院から不穏な電話がかかってくる。そして、恋に抗う涼と律に非常事態が…。