NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第13週「幸せって何なん?」(第61~65回)の第64回が26日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第13週「幸せって何なん?」振り返り(ネタバレ)
社会人野球の星河電器でエースとして活躍した結の恋人、四ツ木翔也(佐野勇斗)が肩を壊し、夢だったプロ入りが絶望的になった。翔也は今後について話し合うため、栃木県へ帰郷。翔也から連絡がないまま、2週間が経過するなか、結はひたすら仕事に打ち込んだ。ある日、結は、職場の社員食堂で責任者を務める立川周作(三宅弘城)から、栄養士の観点で献立を作ってレシピを見直してほしいと頼まれる。同僚の原口尚弥(萩原利久)は結の頑張りがやっと評価されたと喜んだ。
2週間後、結と翔也が久しぶりに対面。精密検査の結果はかなりの重症で、野球部に退部届を出したという翔也は結に別れを切り出し、「俺はプロ野球選手になって結を幸せにしてやりたかった。でも、これじゃあ幸せにすることなんてできね」と吐露した。結も「わかった。じゃあ別れよ。さよなら」と返し、帰宅後、両親に別れたことを伝えた。野球ができなくなった翔也は、総務課でフルタイム勤務を始めた。同僚から食事に誘われるが、結に合わせる顔がなく、食堂にいけない。有名人の翔也の苦境は新聞でも報道され、街中でもケガを心配されるようになり、「別の人間になりたい」と考えるまで追い込まれていった。
休日、結は気晴らしに近所の友人、佐久間菜摘(田畑志真)と大阪に出かけ、姉の友人、相原三花(松井玲奈)が営む古着屋で金髪&ギャル男ファッションの翔也とバッタリ。結は「…どこ行っても『ヨン様』って言われっから、別の人間になりたくて」という翔也の言葉にブチ切れ。「ギャル、なめんな」と吐き捨てて店を出た。傷心の結を菜摘が「新しい恋でしか癒せない」と合コンに誘った。結が食べ物のうんちくを披露して盛り上がっていたところ、相手の男子学生2人は、彼氏を支えるために栄養士になって、同じ会社に就職までした結の健気さをほめたうえで、その努力が水の泡だと同情。せっかくのいい気分から現実に引き戻された結は、心のなかで「うちが栄養士になったんは、大好きな人を助けるため。うち…これからどうしたらいいっちゃろ」とつぶやいた。
今の翔也のために何ができるんだろうと、悩んでいた結の前に、ちょうど姉の歩(仲里依紗)が通りかかる。歩は米ハワイ帰りで、結はいきなり泣きながら歩に抱きついた。帰宅した歩は、母の愛子(麻生久美子)から結と翔也の事情を聞き、結がなんで泣いていたのか理解。「若いっていいねぇ~」と羨ましがった。
仕事で海外を飛び回り、久しぶりに帰国した歩は、以前中古靴をギャル好みのデザインにカスタムする仕事を依頼した靴職人、渡辺孝雄(緒形直人)の店を訪れた。孝雄はギャルたちから「ナベベ」と呼ばれており、ギャルたちの対応に大忙し。カスタム靴は売れに売れていた。
孝雄は歩からもらったアロハシャツを着て、2人で歩の親友だった一人娘、真紀(大島美優)の墓参りへ行った。そこで孝雄は、ギャルについて、最初は相手にしていなかったが、彼女たちの話を聞いて考えが変わったと振り返った。ギャルたちが明るくたくましく生きていることを知った孝雄は、真紀の死にとらわれていた頃とは別人のように生き生きとしており、「毎日、ギャルたちから元気もろうとうわ」と笑顔を見せた。
心配する歩、愛子、聖人らに背中を押された結は、次の週末、自身が6歳から高3まで過ごし、いまも祖父母が住む福岡・糸島に帰った。
その頃、翔也が、街中で結の「ギャルなめんな」という言葉をかみしめて反省していると、通りすがりのギャルから逆ナンパされ、嫌なことを忘れられると言われてクラブのような場所に連れていかれた。自分たち以外に客はおらず、ひょっとして流行りのぼったくりバーではないかと訝しんでいると、他のギャルたちがぞろぞろと来店。その中には三花と歩の姿もあり…。
「おむすび」第64回あらすじ
糸島に帰って来た結は、祖父の永吉(松平健)と祖母の佳代(宮崎美子)に、愛子から自分が何で帰ってきたか聞いているかと尋ねる。永吉はそんな結に、「帰ってくるのに理由なんかいらない」と言う。
一方、大阪にいる翔也は、歩と三花から、「ギャルの本質とは何か?」をレクチャーされる。