NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)の第7週「おむすび、恋をする」(第31~35回)が11日からスタートする。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー「おむすび」。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが歌い、「語り」をリリー・フランキーが担当する。
◆「おむすび」第6週「うち、ギャル、やめるけん」振り返り(ネタバレ)
父の聖人(北村有起哉)が抱く娘への思いを知った結は、ギャルも書道部もやめて、家業の畑仕事に専念。ある晩、家族全員がそろうなか、姉の歩(仲里依紗)が家族で神戸に戻りたいと切り出した。祖父の永吉(松平健)は反対だったが、母の愛子(麻生久美子)と祖母の佳代(宮崎美子)は賛同。聖人は、神戸で理髪店を再開したいと考えていたが、糸島にも愛着があり、今はその資金がないと話した。しかし結は歩の勝手さに立腹。自分は高校卒業後も糸島に残ると反発し、再度話し合おうとする歩を避けた。
そんななか、「米田歩のマネージャー」を自称する佐々木佑馬(一ノ瀬ワタル)が福岡・糸島の米田家を訪問。佐々木が来たことで、歩が東京で大女優として活躍しているというウワサが広まった。
一方、結は、福岡西高野球部の四ツ木翔也(佐野勇斗)から、最初に会ったときのようなさびしそうな顔に戻っていると指摘される。いらだつ結はギャルも書道ももう一切やらないといい、「どうせ一生懸命やっても、意味ないけん。みんな、いつかは消えてしまうけん」と声を荒らげた。その後、再び結の前に翔也が姿を見せ、来年自分が野球部のエースになって必ず甲子園に行くと約束。そして「俺は消えねえ。何があっても消えねえ。俺が一生懸命やることの意味を証明してやるから」と宣言した。その直後、結は過労で倒れてしまう。連絡を受けた歩は大急ぎで帰宅。体調が回復した結に、急に帰ってきて家族で神戸に行こうといったことを謝り、これまで抱えていた思いを話し始めた。
歩は、真紀のお墓参りに行きたいと思っていたが、一人で行く勇気がなく、みんなとなら行けると思っていた。歩は「あの日」から、親友の渡辺真紀(大島美優)がいなくなったことをどうしても受け入れられなかった。糸島に来てからもその気持ちは変わらず、それでも地元の中学に通ったが、地震などなかったように過ごす同級生を受け入れたら本当に真紀がいなくなってしまうと感じてしまい、学校にも行けなくなってしまったと振り返った。
高校でギャルになったことも明かした。真紀には高校卒業後、東京で雑誌のモデルをするという夢があり、歩と一緒に東京に行ってギャルになると約束をしていた。歩は真紀がいなくなったことで、代わりに自分がやろうと決めた。傷害事件を起こし、警察に補導されたときは、どうせ本当のことを言っても信じてもらえないと思い、言わなかっただけだった。当時、ゲームセンターで女の子が恐喝されていて、そこを助けたときに相手をケガさせてしまった。怖かったが、真紀なら助けると考えての行動だった。その後、助けた女の子が歩を慕ってついてくるようになり、少しずつメンバーが増え続けた結果、「ハギャレン」が完成。総代に担ぎ上げられ、当初は断ろうと思ったが、真紀ならやると思い引き受けたという。ギャルの掟も真紀の口癖で、歩は「私がやってきたことは全部真紀ちゃんがやりたかったこと」と話した。結は歩への自分の言動を謝罪。歩は、結が神戸のことも真紀のことも覚えててくれてうれしかったと笑った。
東京へ戻ることにした歩は、自分が「大女優」と噂されていることを知り、家族とハギャレンを連れてスナックへ。そこでカラオケを歌い、モニターに流れる映像を指さしながら、演技をしている女優が自分だと説明した。自分は大女優でもカリスマでもギャルでもなく、ただのニセモノだと自虐。結はマイクを握り、「お姉ちゃんはニセモノなんかやない」と訴えた。
米田家に戻った結は、歩が真紀の代わりではなく、真紀と一緒に生きてきたように見えると話し、真紀との約束を守ってギャルを楽しみながら真紀の夢を叶えてきたことをうらやましがった。そして、自分にはやりたいことが何もないと述べ、夢を持てない自分を嘆いた。苦悩する結に歩は、神戸にいたころの結が、かわいい洋服や髪の毛を結んでもらうのが大好きだったと懐かしみ、「ガマンなんてしなくていい。子供のころみたいにさ、やりたいこと、思い切りやればいいじゃん」と述べ、その背中を押した。結は久しぶりに歩に髪を結んでもらい、ギャルに変身。その姿で両親のもとへいき、「うち、ギャルやりたい。それに書道もやりたい。もしかしたら、これからもっとやりたいことが出てくるかもしれんけど、そんときは全部やってみたい」と思いを伝えた。戸惑いながらも聖人は、人に迷惑をかけなければ、好きなことをやってもいいと述べた。
◆「おむすび」第7週「おむすび、恋をする」あらすじ
結は、地震で親友を失くして以来、家族とギクシャクしていた歩とようやく和解。再びギャルになって楽しもうと思う。一方、過労で倒れた際に助けてくれた翔也に何かお礼をしたいと考えるようになる。翔也からスタミナ不足を解消したいと言われた結は、愛子や佳代に教わりながら翔也のために弁当作りに励む。
そこに思わぬ反対が出て結は意気消沈。しかし、翔也からかけられた言葉で胸がときめき…