現在放送中の連続ドラマ「日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』」(TBS系)で、主人公の鉄平(神木隆之介)の幼なじみ、朝子を演じる女優の杉咲花が、第1話(20日放送)を見た感想や、第2話(11月3日)の見どころなどを語った。
1955年からの石炭産業で躍進した長崎・端島(通称・軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の「何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代」にあった家族の絆や人間模様、青春と愛を描き、神木が、端島の炭鉱員の家で生まれ育った明るくまっすぐな鉄平と、東京に生きるホスト、玲央の一人二役に挑戦している。
朝子は、端島にある銀座食堂の看板娘。炭鉱員や職員の家よりも貧しいが、しっかり者の姉として明るく健気に働いている。幼い頃から鉄平を好きだが思いを伝えられないでいる。第1話では、長崎の大学から帰ってきた鉄平に会うため仕事を抜け出し無我夢中で走る姿が視聴者の目を引いたほか、同じく幼なじみの百合子(土屋太鳳)との“関係”を気にして鉄平に「(実家を離れて暮らすようになった職員住宅の場所が)百合子の家の近く。大学も卒業しても一緒。仲よかとね…!」と焼きもちを妬き、2人が付き合っていないとわかると、口を手で押さえながら満面の笑みを浮かべるシーンなどが好評だった。ラストでは、鉄平と謎の歌手、リナ(池田エライザ)が仲睦まじく語り合う様子を複雑そうに見つめ、鉄平の言動に一喜一憂するその姿がSNSで「かわいい」「切なすぎて」などと話題になった。
杉咲は今作についてまず、「当時の端島を再現するためにオープンセットが作り込まれていて、撮影をしていると、そこで本当に人々の生活が営まれているんだろうなと匂い立ってくるものがあるんです」と述べ、セットのクオリティーの高さを絶賛。そのうえで「映像になったときにそれがより力強く映し出されていて感動しました」と続け、「『この先に端島という街で何が起きるんだろう』という想像を掻き立てられますし、すごく楽しみだなと思いました」と述べた。
第1話の中で特に好きなシーンは、銀座食堂で朝子が「やぐらしか!」と語気を強めたところ。職員クラブで女給として働いていたリナが権力者の客を怒らせ不当にクビにされたシーンで、朝子が女性としての怒りを共有した場面だ。杉咲は「どれだけ距離があってもこういった瞬間は連帯して、二人の共鳴を感じられるこのシーンがとても力強くて印象に残っています。二人が同じ方向を向けた瞬間だったのではないかなと思います」と振り返る。
第2話の見どころは、百合子が長崎を訪れた際に出会い、端島に持ち帰ってきた「スクエアダンス」を披露するシーンで、「注目いただきたいです」とPRした。
■番組概要
[タイトル]日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
[放送日時]毎週日曜よる9:00~9:54
(第2話は15分拡大、~10:09)