米大リーグで打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞が12日(日本時間13日)に発表され、指名打者部門でドジャースの大谷翔平投手が受賞した。大谷の受賞は2年連続3回目で、イチロー氏(元マリナーズ)に並ぶ日本人最多となった。最終候補にノミネートされたカブスの鈴木誠也外野手は選出されなかった。
大谷はドジャース移籍1年目の今季、159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁で史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成し、ファンを熱狂させた。受賞が決まり、ドジャースの公式X(旧ツイッター)は大谷の今季の活躍を振り返る約50秒の動画を公開。映像には「50ー50」を達成し、ファンのスタンディングオベーションに応える姿や、サヨナラ打を放ち、チームメイトから祝福される内容とともに「3度目のシルバースラッガー賞受賞、大谷翔平」とつづられていた。大谷の受賞にネットユーザーは「ショウヘイにふさわしい賞」「レジェンドだ」「おそらく引退まで受賞し続ける」「MVPも獲ろう」といった祝福の声が殺到した。
一方、初受賞を期待された鈴木は132試合に出場し、打率.283、21本塁打、73打点をマーク。昨年に続いて2年連続で最終候補入りした。11日(同12日)のMLBネットワークの公式Xが「今シーズン、規定打席に達した打者で最も高いBABIP(本塁打を除くインフィールドへの打球が安打となる確率)を記録したのはセイヤ・スズキだった」とポスト。鈴木のBABIPがヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の3割6分7厘を上回る3割7分だったと紹介し、今季の鈴木の活躍ぶりを紹介していた。それだけに選出されることに期待する人は多く、SNSには「なんで?」「ノミネートされていたのに…」「過小評価されている」「来年こそは!頑張れ誠也」といった声が寄せられた。