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朝ドラ「虎に翼」腹黒弁護士・太郎(高橋克実)にSNS「ホラー映画より怖い持ちつ持たれつ」「癒着スキーム巧妙」

iza(イザ!) 2024年7月16日 10時4分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第77話が16日、放送され、俳優の高橋克実演じる弁護士、杉田太郎がヒロインの判事、佐田寅子(伊藤沙莉)に便宜を図って意のままに操ろうとする展開が、視聴者の注目を集めた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。ドラマは第16週「女やもめに花が咲く?」(第76~80話)が放送されており、寅子が判事に昇格して新潟地家裁三条支部に支部長として赴任。娘の優未(竹澤咲子)との2人きりの生活をスタートさせた。支部では判事としてだけではなく、支部長としての事務仕事も山積みで大忙しとなるなか、長年育児を義姉の猪爪花江(森田望智)任せにした結果深まってしまった親子の間の溝を修復するべく、家事・育児にも全力を注ごうと意気込んでいた。しかし、慣れない料理はうまくいかず、優未との会話も途切れがちで完全に空回りしていた。

この日の放送で、寅子が帰宅すると、優未がいつものように手慣れた様子で夕飯の準備をしており、食卓には、立派なメバルの煮付けが2尾とタケノコの酢みそあえが並んでいた。優未によると、魚屋と八百屋が持ってきてくれたとのこと。翌日、支部で会った太郎から、娘と2人暮らしをしている寅子の話を聞いた商店街の人々が役に立ちたいと進んで行ったことだと教えられた。代金は月末につけ払いすることになったものの、裁判官として個人的に便宜を図られることを躊躇する寅子に、太郎は慣れない土地で育児する大変さを心配し、ただでさえ子供と一緒にいてやれる時間が短いのだから、持ちつ持たれつで頼れるものは頼るべきだと諭した。笑顔で圧をかける太郎に、寅子は「ありがとうございます」と返すのがやっとだった。この日の食卓にも豪華な刺身の盛り合わせや、野菜の天ぷらが並び、優未は満足そうな表情で舌鼓。そんな様子を見ながら、寅子も毎日の献立づくりや買い物から解放されるありがたさをかみしめつつも、釈然としない思いを抱えた。

後日、寅子は山の境界線をめぐる民事調停で、当事者や裁判所の書記官らと現地視察へ。太郎も当事者の1人、森口(俵木藤汰)の代理人として同行し、途中の河原で休憩している際、森口が地元一の名士で気に入られておけば赴任中の生活が楽になると、寅子に手心を加えるよう促した。法に則った判断をするとつっぱねる寅子だったが、太郎は「その土地の風土、人間に寄り添う気持ちを忘れねでくんなせ」とやんわり食い下がった。そんなやり取りをしているうちに、森口と書記官の高瀬雄三郎(望月歩)が口論の末つかみ合いを始め、止めに入った寅子は高瀬に振り払われた勢いで川に転落。けんかは収まったものの、支部に戻ると、太郎は森口がえらく腹を立てていて高瀬を訴えると言っていると伝えた。高瀬の上司で主任書記官の深田仁助(遠山俊也)は、苦労人の高瀬をかばって穏便に済ませてほしいと懇願。太郎は「法に則った判断をするまで」と寅子の言葉をそのまま返しつつ、「と言いてえとこですが」と表情を和らげると説得してみると請け合い、寅子に「森口さんの調停についても検討、お願いしますて」と言い残して帰って行った。

権力を持つ者に便宜を図って、事を有利に進めようとする太郎のやり方に、多くの視聴者が反応。SNSには、「ホラー映画より怖い持ちつ持たれつ」「癒着スキーム巧妙」「もっともらしいこと言って丸め込もうとしてるの見え見え」「そういう交渉の仕方してくるんかぁ…いやらしい」といったコメントがズラリと並んだ。その一方、「『頼れるもんは頼った方がいいんだで』これだけはマジでほんとにそう…」「どっちが正しいのかなぁ、こういうのは…」など、太郎の言うことにも一理あると受け止める声もチラホラ。説得力抜群の高橋の芝居に、「いいなあ、腹黒い高橋克実w」「梅ちゃん先生のパパの時は、堅物やったのにw」とうなる書き込みも少なくなかった。

また、佐田家の食卓に並んだおかずがあまりに豪華だったことから、「いくら請求されるのか怖いなこれ」「毎日こんなごちそう、払えるのか」と“戦慄”した視聴者も散見された。

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