俳優の神木隆之介が主演する連続ドラマ「日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』」(TBS系)の第2話が3日、放送される。
1955年からの石炭産業で躍進した長崎・端島(通称・軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の壮大な物語。完全オリジナル作で、戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。脚本を野木亜紀子さん、監督を塚原あゆ子さん、新井順子さんがプロデュースを担当。神木が端島の炭鉱員の家で生まれ育った鉄平と、現代の東京に生きるホストの玲央の一人二役に挑む。
「海に眠るダイヤモンド」第1話振り返り(ネタバレ)
2018年夏の東京・新宿。その日暮らしのホストをしている玲央は、出会ったばかりの婦人、いづみ(宮本信子)から突然プロポーズされた。そのままホストクラブに案内すると、いづみは玲央のために大金を使った。都合のいい客に巡り会った玲央は、後日、再び店にやってきたいづみに誘われ、軽い気持ちで長崎を訪問。やがて、2人が乗ったフェリーから端島が見えてくると、いづみは体を震わせながらしゃがみこみ、涙を流した。
東京に戻った玲央は、常連客に340万円もの「つけ払い」を踏み倒され、呼び込みも上手くいかず、夢も希望もやる気もない毎日を過ごしていた。ある日、路上で酔いつぶれて横になった玲央のもとにいづみが現れ、寝落ちした彼の顔を見下ろしながら「玲央、人生変えたくないか? ここから変えたくないか?」と問いかけた。
1955年、鉄平は長崎の大学を卒業し、炭鉱業で栄える故郷の端島で鷹羽鉱業の職員として働くために帰島した。同じ大学を卒業した幼なじみの賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)も島に戻り、島にある銀座食堂の看板娘で幼いころから鉄平に片思いしている朝子(杉咲花)は、鉄平が戻ってきたことに心を躍らせたが、そんな彼女の思いに鉄平は全く気付いていなかった。まもなくして、端島に謎の歌手、リナ(池田エライザ)が降り立った。鉄平は美しいリナに興味津々。しばらくしてリナは職員クラブで女給として働き始めたが、鷹羽の取引相手の女性を軽視するような態度に我慢できず、水をかけてしまった。社長は「たかが端島の炭鉱の女風情が!」と激怒。その後、リナはクビになった。
島を去るため、失意のなか船着き場にやってきたリナを鉄平が呼び止め、「人生変えたくないか? ここから変えたくないか?」と言いながら彼女の目をまっすぐ見つめた。鉄平も長崎で過ごした学生時代、端島出身であることを何度もバカにされ、悔しい思いをしてきた。鉄平から、島民の前で「端島音頭」を歌わないかと背中を押されたリナは、観衆の前で堂々と美声を披露し、拍手喝采を浴びた。
第2話あらすじ
現代。いづみは一体何者で、自分に似ているという「忘れられない人」とはどんな人物なのか、玲央は気になっていた。そんな彼にいづみは、かつて思いを寄せていた鉄平のこと、そして島での複雑な「恋模様」について語り始める。
1955年9月、端島でリナのことを気にかけて遊びに誘う鉄平を、複雑な思いで見つめる朝子がいた。朝子の鉄平への気持ちに気付いているリナもまた、自分へ向けられた鉄平の好意をかわしながら、複雑な思いを抱えていた。
一方、端島に生活用水を引く海底水道計画の検討会に参加する賢将に連れ立って、長崎を訪れた百合子は、米国生まれの「スクエアダンス」と出会い、気に入って端島に持ち帰る。 すぐさま同好会を設立するべく、鉄平、朝子、賢将、リナを集めて練習に取り掛かるが、その頃、端島には大型の台風が近づいていた。
■番組概要
[タイトル]日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
[放送日時]毎週日曜よる9:00~9:54
(第2話は15分拡大、~10:09)