サッカーのスペイン1部リーグ、レアル・ソシエダは現地時間20日に公式X（旧ツイッター）を更新し、同クラブに所属する久保建英らが同19日に敵地で行われたバレンシア戦で人種差別的なヤジを向けられたことに対して「ヘイトスピーチは許されない」などと強く非難。SNSには、クラブの方針を支持する声が多数寄せられている。
同クラブが問題視したのは、バレンシア戦の後半に久保らレアル・ソシエダの控え選手たちがピッチサイドでウォームアップしているとき。同ポストに添えられた動画には、久保らに対して観客席から「Chino, abre los ojos!（中国人、目を開けろ！）」「Chino, que eres Chino!（中国人！お前は中国人だ！）」「（バスク出身選手に対して）Hijo de p***! Eterra!（このクソ野郎！（テロ組織の）ETA（バスク祖国と自由）のメンバー！）」といったヤジが飛ぶ様子が収められている。
同クラブは当該ポストを通じ、「バレンシアのファンがわがチームの選手数名に人種差別的、侮辱的な言葉を浴びせたことを強く非難する。サッカーやスポーツにおいて、無礼、侮辱、ヘイトスピーチは許されない」などと声明を発表した。
コメント欄にはスペイン語で「恥ずかしい行為。（バレンシア本拠地の）メスタージャから出禁になるべき。そしてクボにリスペクトを」「彼らは過去50年にわたりスペインで最悪のファンだ」「バレンシアサポーターを代表して、タケと（久保の同僚でバスク出身の）バレネチェアに謝罪する」「（韓国語で）そんなに優越感を感じる? （動揺しない久保に）さすがクボ」などと500件近いコメントが殺到。この一件は日本のSNSでも話題になり、「人種差別は弱い人間がする行為」「いつまで経ってもなくなりませんね、人種なんて関係ないのにね」「久保選手を応援！人種差別には断固反対」といった書き込みが寄せられている。