NTTドコモの研究機関、モバイル社会研究所は29日、スマートフォンなどで視聴されている動画コンテンツの調査結果を発表した。性別と年齢層で分けて調べたところ、女性とシニアは映画・ドラマ、男性はスポーツをよく見る傾向があり、若年層の多くがアニメを好んでいることがわかったという。
同所は2月、全国の15歳から79歳までの男女を対象にオンライン調査を実施。スマホ、パソコン、タブレット、テレビでどのようなジャンルの動画コンテンツをしているかを複数回答形式で聞いた。
調査結果を性別で分けてまとめると、男性は映画・ドラマ(47.4%)、ニュース(45.8%)、バラエティ・エンタメ(42.6%)の順だった。女性の場合は映画・ドラマ(63.5%)が突出して高く、バラエティ・エンタメ(47.4%)、ニュース(37.5%)が続いた。
さらに映画・ドラマの視聴者の傾向を性別と年代に分けて分析。女性の場合、10代から70代の各年代において約60%が「映画・ドラマを見る」と答えていた。男性は最も低い10代(32.5%)から最も高い70代(59.5%)にかけて右肩上がりで高くなった。こうした結果を受けて同所は、映画・ドラマは女性とシニアに人気のコンテンツだとした。逆に、スポーツの視聴に関しては、すべての年代において男性のほうが多かった。
また、性別にかかわらず、10代から30代の一定数がアニメを見ていることがわかった。最も割合が高かったのは30代男性(50.2%)。男女とも、中高年からシニアへ年齢層が上がるにつれてアニメを見る割合が下がる傾向があった。その一方、アニメを見ると答えた40代男性の割合は42.3%で、同年代の女性を大きく上回った。