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内村航平さん 難敵はパリの“爆音声援”!「やってきたことができた人が金メダル取れる」と日本代表へエール NHKパリ五輪アスリートナビゲータ―取材会

iza(イザ!) 2024年7月2日 18時31分

体操男子個人総合で2012年のロンドン五輪、16年のリオデジャネイロ五輪と連覇を果たした体操界のレジェンド、内村航平さんが「NHKパリオリンピック2024 アスリートナビゲーター」に就任。大会開幕まで1カ月を切った2日に都内で行われた取材会に出席して、今の想いを語った。

現在、日本体操協会の理事と五輪体操男子の強化コーチを務める内村さん。08年の北京五輪に初出場して以来、4大会連続で出場。個人、団体含めて金メダル3個、銀メダル4個を獲得した。

体操男子団体は「金か銀」と断言! カギは「着地」

―アスリートナビゲーターに就任した心境は?

「出場しないオリンピックは(04年の)アテネ五輪以来20年ぶりなので、不思議な気持ち。今まで夢の舞台として憧れを持って見ていたオリンピックに4大会も出られるとは思わなかった。また(競技を)やめても、次はオリンピックを伝えるという役割をいただき、自分の人生においてオリンピックは切っても切れない縁があると感じている」

―日本男子体操チームの展望は?

「男子については、団体も個人も金メダルか銀メダル。3位になることはないと思っている。(ポイントは)着地をどれだけ止められるかで金か銀かが決まる。ライバルは中国。東京もリオも銅メダルだった中国がそろそろ本気で金を取りに来ると思うので、その辺りは楽しみにしている」

―東京五輪はコロナの影響で無観客。3年が経過して、今回の五輪で気になることは?

「リオ五輪を経験している人は問題ないけど、東京が初出場だった人にとっては観客の有無は大きいと思う。特にパリは声援がうるさいくらいで、まるでサッカーの応援のようだし、ヘッドホンをつけて音量を最大にしたようなイメージ。そのなかで集中していかなければならない。僕は静かな方が入りやすい。そういう観点からも『大丈夫かな』という心配はある。すべて跳ね返さないといけない」

「変態的な精神状態」で金メダル取り 「ぜひ経験して欲しい」

―そんななかで内村さんはメダルを取りましたが?

「初出場の北京五輪でも太鼓の音など盛り上がりがすごかった。経験したなかで一番歓声がすごくて、むしろそのあとの五輪では欲しくなってくる感じさえあった。そんな変態的な精神状態でここまで結果が出た。(出場する選手には)ぜひ経験して欲しいし、どう対処するかが大事」

―五輪の特別さ、意義はどのように感じている?

「4年に1度、色々な競技が集まる世界運動会。何をしに来たかわからなくなるくらいで、感覚としては小さい子供がディスニーランドに行ったみたいなイメージ。夢の舞台、それもあっけにとられる舞台。いかに地に足をつけて、今までやってきたことができるか。できた人が金メダルを取れる」


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