NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第19週「母親って何なん?」(第91~95回)の第94回が13日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第19週「母親って何なん?」振り返り(ネタバレ)
結の夫、翔也(佐野勇斗)は理容師になる決意を固め、義父母の聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)にその思いを伝えた。聖人たちが営む「ヘアサロンヨネダ」で実務経験を積みながら、3年間、通信教育で学んで資格を取るという計画で、結も夫の夢を後押し。翔也は聖人のもとで修行することになった。
ある日、愛子がブログを更新しようとすると、白木淳一郎と名乗る人物から「一度、お会いできませんか?」というDMが来ていた。愛子は「そうですね。ぜひお会いしたいと思います」と返信。すると相手から、明日ならどうかとすぐに返事が届いた。翌日、愛子はオシャレして大阪・梅田へ。すると1人の男性(須賀貴匡)がと声をかけてきた。愛子は午後4時に帰宅。聖人は「気分転換できたんか?」と声をかけたが、愛子はいつもと少し様子が違った。
結が働く大阪新淀川記念病院のNST(栄養サポートチーム)では、新たに入院してきた17歳の曽根麻利絵(桧山ありす)が対象患者となった。低栄養状態で肝機能障害を起こしている麻利絵に、NSTメンバーは回診でもっと食べるように勧めたが、麻利絵はダイエットを理由に脂質と糖質はとりたくないと拒否し、スマホのアプリで加工した自身の画像の見た目に近づきたいと述べた。かわいくなりたいと思ってはいけないのかという麻利絵の言葉が、結の心にひっかかった。麻利絵の母、紗英(潮田由香里)に聞き取りをしたところ、ダイエットする前の麻利絵がお好み焼きが好きだったと知り、糖尿病や腎臓病で入院している患者と家族を対象とした「食べ方講習会」への参加を呼びかけた。
その晩、小児科医の松崎瑛人(永野宗典)の声掛けで、結の歓迎会が開かれた。結が妊娠・出産時に世話になった管理栄養士の西条小百合(藤原紀香)に憧れてこの病院に就職したことや、彼女が現在は離島で管理栄養士をしていること、結の上司の塚本文香(濱田マリ)と西条がNSTを立ち上げたことなどを話し、和やかな時が流れるなか、薬剤師の篠宮朱里(辻凪子)が酔ってNSTの存在意義に疑問を呈した。提言に強制力がなく、最終的に判断するのは担当医で、本来の業務が疎かになると日ごろの不満をぶちまけた。
結が帰宅すると、姉の歩(仲里依紗)が来ていて、結は麻利絵のことを相談した。歩は、「まあ、イイネのためだろうが、好きな人のためだろうが、かわいくなることは悪くないけど、それより大事なのは、楽しいかどうかじゃない?」と意見を述べた。
翌日、結は、依然として十分な食事を取ろうとしない麻利絵が気になり、たびたび様子を見に行こうとしたが、塚本からは、彼女のような場合は食事中何回も行くとプレッシャーになると釘を刺された。そんななか、糖尿病患者の磯山八重子(徳田尚美)が、夫の伸彦(や乃えいじ)に付き添われて入院してきた。以前、糖尿病で教育入院(病気について理解し、適切な管理を学ぶための入院)したことがあり、そのとき担当した結が、再び担当することになった。久しぶりに会った八重子は、インスリン注射を避けるため、もう一度食事療法を頑張ると結に言った。定年退職した夫も全面的に協力すると結に頭を下げた。
一方、ヘアサロンヨネダでは、愛子がまたもオシャレをして外出するのを聖人が不思議そうに見送った。
そんななか、栄養指導室で「食べ方講習会」が開催された。ホテルのバイキングのようにいろいろな料理を並べて患者に選んでもらい、どの料理をどれくらい食べていいかをレクチャーするもので、麻利絵と紗英も遅れて参加し、結は来てくれたことを感謝。すると、紗英が麻利絵のためにお好み焼きや、すしなどをたくさん持ってきた。量の多さを指摘する結に、中学のときはこれくらい食べていたと紗英が返すと、麻利絵が突然「…無理して食べてたに決まってるやん。こうなったの全部ママのせいやから!」と叫んで出ていき、めまいを起こして倒れてしまった。紗英は、自身が子供のころにあまり裕福でなく、おなかいっぱい食べられなかったことから、娘にそんな思いをさせまいとたくさん食べさせようと心がけてきたが、まさか無理して食べていたとは知らなかったと吐露。さらに、麻利絵がダイエットを始めたきっかけが、好きな先輩に陰で「太っている」と言われたことだとも明かした。麻利絵の指導がうまくいっていないことを知った消化器内科医の森下直久(馬場徹)は、結に、君だったら何とかしてくれると本気で思っていたと落胆した。
その頃、歩は「キングオブギャル」という会社を設立し、CEOに就任。企業理念は「年齢・性別・国籍・人種関係なく、あらゆる人をギャルの力でおしゃれにして元気にすること」と高らかに宣言した。そんな歩は梅田の街で、愛子がダンディーな男性と楽し気に歩いているのを目撃し…。
「おむすび」第94回あらすじ
歩はすぐに聖人と翔也に報告し、浮気を疑うが、聖人が「ええ加減にせえ! お母さんに限って、そんなことあるわけなかろうもんやろが!」と全否定しているところに愛子が戻ってくる。愛子が着替えのためにその場を去ってから、翔也は聖人から、結には絶対に言うなと口止めされたが、一人で抱えきれず、結にしゃべってしまう。