NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」(第36~40回)の第40回が22日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」振り返り(ネタバレ)
平成19(2007)年3月、栄養士を養成する専門学校への進学が決まった結は、父の聖人(北村有起哉)、母の愛子(麻生久美子)とともに12年ぶりに神戸に戻った。街は復興が進み、かつてのにぎわいを取り戻していた。震災後、神戸を離れたことに罪悪感を抱いていた聖人は到着早々、理髪店をオープンすることに。新店名は「ヘアサロンヨネダ」に決まり、結は両親の新しい門出を喜んだ。しかし大阪の社会人野球チームに入団した結の恋人、四ツ木翔也(佐野勇斗)が店に駆け付けたことでその場の空気が一変。翔也は、聖人にあいさつが遅れたことを謝罪し、結婚を前提に結と交際していると伝えた。突然のことに聖人は言葉を失った。
結にも新しい生活が始まった。専門学校登校初日、結は派手なメイクのギャルファッションで通学。その姿に教室内がザワつくなか、矢吹沙智(山本舞香)が「あんた、なめとん?」と結に突っかかってきた。湯上佳純(平祐奈)の仲裁で騒動にはならなかったが、沙智はどこか不満そうだった。その後、担任の桜庭真知子(相武紗季)が教壇に立ち、生徒たちの自己紹介がスタート。クラスメイトには不動産会社の元営業マンだった森川学(小手伸也)、実家が病院を経営しているという佳純らがいて、結に強い態度で迫った沙智はスポーツ専門の栄養士を目指していた。結もプロ野球選手を目指す彼氏のために栄養について学びにきたと自己紹介した。
桜庭の授業を初めて受けた結は、そのレベルの高さにビックリ。実習で結は森川、佳純、沙智の4人で2年間、同じ班で実習をすることになった。その後、調理着に着替えて実習室に行くことになったが、桜庭は結にネイルを外し、髪の毛をすべて帽子のなかに入れるよう命令。さらに実習室でも、結は担当教諭の石渡常次(水間ロン)からメイクをすべて落とすよう指示された。帰宅した結はベッドでグッタリ。ギャルの格好もできなくなり、「好きなこと貫くのムズっ」とつぶやいた。
ヘアサロンヨネダが開店し、早速、仲間たちが来店。パン屋を営む佐久間美佐江(キムラ緑子)は女性専用のスペースがあることを喜んだ。
結が通う専門学校で2年間学ぶと、栄養士の国家資格が取得できるが、栄養学、解剖生理学、英語など授業内容は多岐にわたり、結はついていくのがやっと。解剖の授業もあり、カエルの解剖のVTRを見たあと、佳純は食欲が減退。彼女の実家は病院を経営しているが、佳純は血が苦手で、早い段階で医者をあきらめた。しかし、誰かを助けたいという思いはあり、栄養士になったのだという。さらに難易度が高いスポーツ専門の栄養士を目指す沙智は、結や佳純となじもうとせず、佳純に対し、いずれ医者と結婚するため、栄養士になるのは暇つぶしだと批判。森川も仲裁に入って騒動を収めようとするが、沙智は急に結の志望動機をイジリだし、結局、結も責められてしまった。
ある日、聖人は、結たちが慕っていた渡辺真紀(大島美優)の父、孝雄(緒形直人)にあいさつしようと「渡辺靴店」に向かった。孝雄の店舗は震災後もそのままになっていて、市役所に勤める若林建夫(新納慎也)と口論になっていた。急いで間に入る聖人だったが、孝雄は「よく戻ってこれたな。神戸見捨てて逃げたくせに」。若林は、安全面を考慮して建て直しを提案していたが、孝雄はかたくなに拒否していた。そんな彼は、妻と真紀が眠る墓を必死に磨き、悲しみを紛らわしていた。
結が友人関係で悩んでいた頃、翔也からメールが届いた。翔也は星河電器の総務部に所属し、不慣れな事務作業に悪戦苦闘。へこたれそうになっていたが、栄養の勉強を頑張っている結を思いながら、自分もふんばっているとし「一緒に頑張ろう! そして結婚しよう!」とつづった。結もその言葉に励まされた。
一方、専門学校では、沙智が班替えを要望し、それに佳純も賛同。話を聞いた石渡は、来週の調理実習までに、各班で献立を考えるよう課題を出した。メニューには、18歳の女性が対象で、ご飯などの主食、メインとなる主菜、副菜、汁物の4品、さらに570キロカロリー程度で原価は300円以内という条件がついた。結と佳純は石渡の真意をはかりかねるが、沙智は自分がすべて献立を考えると宣言した。
「おむすび」第40回あらすじ
翌日、沙智が早速、麦ごはんを主食とした献立を考えてくる。結と森川が感心していると、佳純も洋風の献立を披露する。どちらがいいかで言い争う沙智と佳純は、結に選べと言い出す。