俳優の赤楚衛二が、来年1月期の日本テレビ系連続ドラマ「相続探偵」(土曜午後9・0)の主演を務めることが12日、同局から発表された。「こっち向いてよ向井くん」(2023年)に次いで、日テレドラマで2度目の主演を務める赤楚が、初めての探偵役に挑む。
漫画誌「イブニング」(講談社)で2021年から連載された「相続探偵」は、「SPEC」シリーズ(TBS)を手がけた脚本家、西荻弓絵さんが原作、幾田羊さんが作画を担当したミステリー。難解な相続問題を、風変わりな主人公が個性豊かな仲間たちと、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。“大御所ミステリー作家が残した遺言書の謎“に挑んだり、“後妻業の女が仕掛けた巧妙な悪事”を暴いたり、毎話異なる難事件をテーマに、ユニークで予測不能なミステリーが展開される。
赤楚が演じる灰江七生(ハイエナオ)は、元弁護士でワケありの経歴を持つ遺産相続専門探偵。クセが強めな人物ながら、高い知性を武器に、個性豊かな仲間たちと協力して複雑な相続問題に挑む。遺産をめぐる家族の葛藤や、隠された真実を、故人の遺志を尊重しながら、鮮やかな推理で痛快に解き明かす展開が見どころの作品となっている。
赤楚衛二 コメント
――原作を読んだ時の感想
「相続問題は、人が生きていくなかで誰もが一度は向き合うテーマだと思います。これまで、遺産相続と聞くと、どうしても争いや不幸といったネガティブなイメージが強かったのですが、この作品では、主人公たちが遺言書に込められた故人の思いを丁寧にひも解いていくことで、亡くなった方、残された人々がそれぞれの幸せを見つけられているように感じました。心に染(し)みるシーンがたくさんあったのですが、特に心に響いたのは、『遺言書って、愛する人に出す最後の手紙だから』というメッセージです。この言葉には、グッと共感しました」
――主人公・灰江七生について
「灰江七生は、元エリート弁護士でありながら、少しワケありの過去を持つ遺産相続専門の探偵です。彼は飄々(ひょうひょう)とした雰囲気ながらも、非常に頭が切れ、難解な相続問題を鮮やかに解決していく魅力的なキャラクターです。灰江の独特な動きや個性的な仕草がとても印象的で、彼ならではの個性やクセを表現できるよう心がけています。これから監督さんやプロデューサーさんと意見を交わしながら、灰江というキャラクターの持つ魅力を視聴者の皆さまにお届けできるように演じていきたいと思います」
――ドラマの見どころに関して
「本作は、遺産相続のトラブルや謎を解き明かす探偵を主人公にしたミステリー作品です。主人公が相続にまつわる、さまざまな問題や隠された謎に挑み、遺言書に込めた故人の思いを明らかにしていく展開が物語の見どころとなっています。また、ドラマでは漫画では描かれなかった主人公の過去にも迫り、物語が進むにつれて、灰江七生の人物像が明かされていくので、そのストーリー展開も見どころとなっています。相続問題は人が生きていくなかで誰もが一度は向き合うテーマであり、共感できるところもたくさんあると思いますので、遺言書に秘められた思いを探りながら楽しんでください」