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朝ドラ「虎に翼」俺たちの轟(戸塚純貴)がアウティング、苗字を変えることに悩む寅子(伊藤沙莉)…同性婚と夫婦別姓に切り込む展開にさまざまな反響

iza(イザ!) 2024年8月19日 9時28分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第101話が19日、放送され、同性婚と夫婦別姓について切り込む展開に、さまざまな反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子を演じている。この日から第21週「貞女は二夫に見えず?」(第101~105話)が始まり、昭和30(1955)年、交際相手の星航一(岡田将生)からプロポーズされ、返事に悩む寅子は、明律大法学部時代の学友で弁護士の山田よね(土居志央梨)に相談するため、よねが同窓の轟太一(戸塚純貴)と共同で営む法律事務所を訪ねた。すると思いがけず、轟から同性の交際相手、遠藤時雄(和田正人)を紹介され動揺。そこによねが戻ってきた。寅子は気を取り直して、プロポーズされた心境を吐露。子供を作るわけでもなく、経済的にも自立し合っていてそれぞれの家族もいるため、いまさら結婚する意味を見いだせないと話すと、轟と遠藤は悲しそうな表情を見せたものの、何も語らなかった。寅子は、自分の発言で2人を傷つけたのかもしれないと感じ、謝罪した。

後日、航一からプロポーズに至った理由を説明された寅子は、ひとまず納得したものの、自宅で義姉の花江(森田望智)と話すなかで、結婚によって航一か自分のどちらかが姓を変えなくてはいけないという当たり前のことにいまさら気づき、夢の中で葛藤する様子が描かれた。

同性婚や夫婦別姓についての議論がまだ一般的ではなかった昭和30年代、人知れず悩んでいた人々にフォーカスした展開に、多くの視聴者が反応。SNSには、「アウティング…」「昭和30年代にゲイカップルがこんな受け入れ方されたんかね?」「この時代では、理解が追い付かないですね」「轟たちは結婚できないからどんなに愛し合っていても、法的な後ろ盾が得られないのよね…」「トラちゃんデリカシーなさすぎ…。ってこの時代なら仕方ないか」「でも今でも女性の名前が変わる方が多いよね」というように、驚きや共感までさまざまなコメントが相次いで書き込まれた。

今作はこれまでにも、女性の社会進出、ジェンダー平等、尊属殺の重罰規定に対する違憲判断などの大きなテーマに正面から切り込んできた。現在も史実をベースにした「原爆裁判」が進行中で、担当判事の1人である寅子がどのような動きをするのかに注目が集まっている。こうした硬派な姿勢に、「ジェンダー問題、夫婦別姓、原爆裁判と今期の朝ドラは、攻めてくるな~」「このドラマは本当に現代的な問題にズバズバ斬り込んでいくな」「トランスジェンダー考証にジェンダーセクシャリティ考証…ちゃんとしてるな」とうなる書き込みも少なくなかった。

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