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松平健、17年ぶり「暴れん坊将軍」もブランク感じず! 将軍の扮装で「すんなりと撮影に入れた」

iza(イザ!) 2025年1月3日 7時0分

俳優の松平健がこのほど、4日午後9時から放送される時代劇「新・暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)の取材会に出席。17年ぶりに復活する本作や、時代劇への思いなどを明かした。

名君と誉れ高い八代将軍、吉宗が、貧乏旗本の三男坊、徳田新之助、通称“新さん“として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこるさまざまな悪を討つ時代劇シリーズ。新作は吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台で、オリジナルシリーズでは若き将軍だった吉宗が還暦を控え、“世継ぎ問題”に直面する。監督は三池崇史さん、脚本は大森美香さんが担当する。

――17年ぶりに上様を演じられた感想を教えてください

「前々からぜひやりたいと熱望していました。2024年は(自身の芸能生活が)50周年でもあるので、お話をいただけてうれしかったです。

撮影に入ってみて将軍の扮装をしますと、ブランクも全くなくすんなりと撮影に入りました。撮影所のスタッフの方はかなり若い方もいまして、昔とは少し違いましたが、ずっとやってくださっているスタッフの方もいらっしゃったので、大変やりやすかったです」

――「暴れん坊将軍」の放送がなかった期間、さみしさはありましたか?

「(シリーズの放送中は)将軍のイメージを大事にしてきましたが、一回終わった時に『これでいろいろなものに挑戦できるな』と思いました。あれから17年がたち、テレビでも立ち回りのある時代劇が減ってきて、今ではほとんど見なくなりましたので、もう一度やりたいなと思っていました。(暴れん坊将軍の)再放送もずっとやっているので、たまに見るとすごく面白く、復活できればいいなと」

――ポップアップストアが開催されるなど、「暴れん坊将軍」が若い世代にも注目を集めています

「ビックリしました、(マツケン)サンバの影響ですかね。それで若い方から『暴れん坊将軍もやっているんだ』と知ってもらい、新作につながったんだと思います」

――時代劇の存続については、どうお考えでしょうか?

「映画では時代劇が数多く公開されていますが、それは(テレビと比べて)別の角度から見た時代劇が多くて、昔ながらの勧善懲悪な作品は多くありません。暴れん坊では、悪いことをしたら成敗されてしまうので、子供の教育にいいなと昔から思っていました。歴史に沿った内容もあり、勉強にもなるので、若い方にも見てもらいたいです」

――海外の方にも人気です

「着物の生活が、海外の方から見て日本的だと思われているはずです。真田(広之)さんがやった『SHOGUN 将軍』が海外で評価を受けているので、日本の時代劇に興味を持っていただけてうれしいですね。それも時代劇がもっと復活してくれればうれしいですけれど」

――「暴れん坊将軍」は1978年にスタートしました。当時はどういう気持ちで作品に入られたのでしょうか?

「昨日ちょうど、吉宗が将軍になる第1話を見たんです。やっぱり面白かったですね、みんな若くて。最初の頃は臭い芝居をしていたというか、それこそ時代劇っぽい時代劇の芝居で。初めて撮影に入るとき、東映の時代劇映画とか、歌舞伎などを見て勉強していたので、そのニュアンスが入っていたのかなと思います。なんであんなに臭くやっていたんだろう(笑)。

周りが先輩ばかりだったこともあり、最初の頃は気を遣いっぱなしでしたね、悪役を含めてスクリーンで見た方ばかりだったので。成敗したり、『頭が高い』とか言ったり、恐縮しながらやっていて、カットがかかると椅子を差し出したり、気を遣っていましたね」

――作品を通して学んだことは?

「暴れん坊がスタートして、私も新人で主役をやらせていただき、分からないことばっかりでした。吉宗も将軍に就任して、将軍職で分からないことが多かったように、共に成長してきたのではないかなと思います」

――今回、復活することになった経緯を教えてください

「以前、三池監督と『警部補ダイマジン』という作品をやらせていただいた時、『暴れん坊をやりたいですね』といった話をしていました。今回、三池監督に決まったというので、あの時の話が盛り上がったのかなと。それに、テレビ朝日さんが私の50周年を祝ってくれたのかなと思います」

――年齢を重ねた吉宗を演じるうえで、意識したことは?

「『その後の吉宗』ということで話をもらいました。今回、吉宗の子供(西畑大吾演じる家重、駒木根葵汰演じる宗武)が出てくるというのは、そういうことだと思っています。(その後の吉宗をやりたいというのは)私からも話をさせていただきました」

――「暴れん坊将軍」シリーズの続編や最後はどのように考えられていますか?

「今回の結果次第じゃないですか(笑)。できたらいいなと思いますけど」

――松平さんがこれまで大切にしてこられたことは?

「(連ドラを)ずっとやっていた時はさわやかさです。青年の将軍というイメージでやっていました。でも今回はブランクがあって、『その後』という立場で、子供たちも出てくるので、年を取った将軍として出てきます。今までにない、父の顔もあります」

――いままで見ていなかった世代には、どのように楽しんでもらいたいですか

「思いやりとか人情とか、時代劇ならではものがふんだんに盛り込まれていますので、そういったものを感じてもらいたいです。あとは立ち回りですね。そこでスッキリしてもらいたいですね」

――親世代にはどんなことを感じてもらいたいですか

「『暴れん坊が帰って来た』というなつかしさです。オープニングで白馬に乗って海岸を走っているのは、まさに暴れん坊の象徴。そこに西畑さんのような若い人も入っていただき、新たな風を吹き込んでもらいました」

――ほかの時代劇と比較して、「暴れん坊将軍」ならではの良さはどこでしょうか

「将軍と旗本という二役を演じることはないですね、ほかの時代劇では。また最近は、ラストに立ち回りがあるような時代劇はないんですよね。チャンバラというものが最近はないので、若い方にも興味を持っていただけたらうれしいですね」

――性格の違うキャラを演じ分けるコツは

「将軍ならではの所作や気品など気を付けないといけないので、そういったものは歌舞伎などを見て勉強させていただきました。また、新之助として街に出ていくときは、少し現代らしい芝居をするように、演じ分けていました」

――時代劇がまた活気づいていますが、撮影所の雰囲気はどうでしたか?

「『久しぶりに暴れん坊が帰ってきた』と盛り上がっていました。今回はスタッフも女性の方が多かったですね。機材が軽くなっているので、女性でも持ちやすくなっていますよね。昔は照明一つでも数十キロあり、女性が参加することが体力的、肉体的にも難しかったと思います。今回は三分の一近くが女性で、随分変わりました」

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