26日に行われる第44回大阪国際女子マラソン(産経新聞社など主催、奥村組協賛)のコースとなる大阪城公園(大阪市中央区)で25日、ランナーへの応援メッセージやイラストが描かれた巨大なチョークアートが道路上に制作された。描いたのは黒板アートの高校日本一に輝いた好文(こうぶん)学園女子高校(同市西淀川区)の生徒ら。日本一の〝応援アート〟がランナーの背中を力強く後押しする。
同大会では出場基準タイムを「3時間7分」に設定しており、この厳しい基準をクリアした一般参加枠の選手を「スーパー一般ランナー」と呼称。その選手らを応援しようと、大会協力社であるランニングブランド「HOKA」らが企画した。
黒板アートの高校日本一を決める大会「日学・黒板アート甲子園」で、昨年まで2年連続で「優勝」を果たした同校に、大会主催者側が制作を依頼したところ快諾。日本一のチョークアートによる応援が実現した。
この日は同校美術部の生徒やOGら約60人が参加。苦しいときに少しでも気持ちが晴れるような、楽しくなるような特別な空間にしようと縦55メートル、横7メートルの道路全体を12色計約6千本のチョークを使って虹色に塗り上げ、走り抜けていくランナーたちのシューズの足跡をデザイン。〝レインボーロード〟に刻む一つ一つの足跡の中に「がんばれ!」「最後まで!」「SMILE!」などの応援メッセージをちりばめた。
参加した同校美術部の部長で3年生の藤岡采音(あやね)さん(17)は「躍動感があって一番元気になれる色だから虹色を選んだ。苦しくて下を向いている選手が絵に力をもらい、パッと前を向いてもらえたら」と話した。
大会は26日午後0時15分、ヤンマースタジアム長居(同市東住吉区)をスタート。大阪城公園や長堀通、御堂筋などを通る42・195キロを舞台に行われ、フジテレビ系で正午から生中継される。民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」でも同時配信。大会公式YouTubeチャンネルでは裏生実況をライブ配信する。