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朝ドラ「虎に翼」9月6日第115話あらすじ 桂場(松山ケンイチ)が最高裁判事に 梅子(平岩紙)と道男(和田庵)にも転機が

iza(イザ!) 2024年9月5日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」(第111~115話)の第115話が6日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」振り返り

昭和34(1959)年11月、「原爆裁判」の準備手続が終了。原爆投下が国際法に違反しているか否か、米国および日本の政府に国民個人が損害賠償を求める権利があるかどうかが争点で、両国の賠償責任を立証するのは困難と思われた。口頭弁論が近づくなか、原告代理人の雲野六郎(塚地武雅)が急死。雲野から万が一に備えて訴訟のサポートを依頼されていた山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)は、雲野とともに準備を進めていた岩居(趙珉和)を鼓舞して訴訟を引き継いだ。

日米安保条約改定の翌月(昭和35年2月)、原爆裁判の第1回口頭弁論が開廷。傍聴席には寅子の旧知の記者、竹中次郎(高橋努)がいた。閉廷後、裁判所の廊下で原告代理人たちと出くわした寅子は、すれ違いざま、よねから「意義のある裁判にするぞ」という言葉をかけられた。

第1回口頭弁論から1年半が経過し、原爆投下が国際法に違反しているかどうか、原告・被告が召喚した国際法学者が鑑定して見解を述べたが、被爆者を救済するめどは立たないまま。しかし、竹中が書いた記事が週刊誌に掲載され、原爆裁判は世間の注目を集めるようになった。傍聴席を埋める記者や一般の傍聴人は原告側の励みとなる一方、早く裁判を終わらせたい国側の指定代理人、反町忠男(川島潤哉)は焦り、東京地裁所長を務める桂場等一郎(松山ケンイチ)も、原爆裁判を速やかに終わらせるよう圧力をかけられていた。法をつかさどる自身の無力さを感じるとこぼす寅子に、桂場は「司法に何ができるのか、そのことだけを考えろ」と伝えた。そんななか、原告の1人、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを受け入れた。岩居とよねは、彼女の出廷で世間の注目が集まり、損害賠償を勝ち取れるかもしれないと期待を寄せるが、轟は反対で、賠償金を得られたとしても、ミキが生涯苦労しないで済むほどの金額にはならず、今後、彼女が味わうであろう苦労とは釣り合わないと考えていた。よねは「それを決めるのはお前じゃない。どの地獄で、何と戦いたいのか、決めるのは彼女だ」。昭和36年12月、寅子たちのもとに届いた訴状には、広島で被爆して全身にケロイドがあり、痛みのために就業不能というミキの経歴が記されていた。

その頃、星家で事件が発生した。認知症が進行した義母の百合(余貴美子)が暴れ、寅子の娘、優未(毎田暖乃)たちが対応するなか、優未の義姉、のどか(尾碕真花)は自分本位な言動で百合を疎ましがった。見かねた優未はのどかを突き飛ばして蹴り上げ、そのまま家を飛び出した。優未が向かったのは、よねと轟の法律事務所。そこで百合に振り回されている星家の実情を話し、自分勝手なのどかやそれを庇う百合に腹が立つのはいけないことなのかと悩みを打ち明けた。居合わせた轟の恋人、遠藤時雄(和田正人)は、口や手を出すことは相手との関係や状況、自分自身に変化をもたらすから、その責任は背負わなければならないと忠告。そして口出しするだけで責任を負わないような人にならないでと助言した。そこに轟から知らされた寅子が迎えにきて2人で帰宅。のどかは素直に優未に謝り、優未も謝罪して仲直りした。

昭和37年1月、尋問出廷のためにミキが広島から上京してきた。ミキはよねたちの事務所に一晩泊まることになり、轟は遠藤の家へ。よねと2人きりになったミキは、壁に書かれた憲法第14条を見て、「差別されない…どういう意味なのかしらね?」とつぶやいた。その言葉に彼女の迷いを察したよねは「声をあげた女に、この社会は容赦なく石を投げてくる。傷つかないなんて無理だ。だからこそ、せめて心から納得して、自分で決めた選択でなければ」と尋問の取り止めを提案。ミキは、それでも自分の苦しみ、つらさを伝えたいと言葉を絞りだし、よねが尋問に代わる方法を考えると応じると、号泣して謝った。よねは、泣きじゃくるミキを「あなたが謝ることは何もない…。何もないんだ」と慰めながら、静かに闘志を燃やした。

ミキの尋問は取り止めとなり、代理人の轟が法廷で彼女の手紙を代読した。そこには、被爆で全身にやけどを負い、娘を産んだものの乳腺を焼かれて母乳を飲ませてやれず、三度目の流産の後、夫が家を出ていったなどという壮絶な半生が綴られていた。「ただ、人並みに扱われて穏やかに暮らしたい。それだけです。助けを求める相手は国以外に誰がいるのでしょうか」。翌年の3月、最終弁論が行われ、あとは判決を言い渡すだけとなった。

「虎に翼」第115話あらすじ

昭和38(1963)年6月、桂場は最高裁判事のひとりに任命される。そして寅子たち行きつけの甘味処「竹もと」で、年老いた店主夫婦の後を継ぐべく修業に励む竹原梅子(平岩紙)、そして寅子たちと家族同然の付き合いをするすし職人、道男(和田庵)に人生の転機が訪れる。

更年期の不調を抱えながら、認知症の百合に向き合う寅子。そしてその年12月、原爆裁判の判決が言い渡される。

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