NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」(第36~40回)の第37回が19日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー「おむすび」。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第36回振り返り(ネタバレ)
平成19(2007)年3月。高校を卒業し栄養士を養成する専門学校への進学が決まった結は、父の聖人(北村有起哉)、母の愛子(麻生久美子)とともに6歳まで暮らしていた神戸に引っ越すため、長く暮らした福岡・糸島を離れることになった。旅立ちの日、結はギャルサークル「博多ギャル連合(ハギャレン)」の思い出や、姉の歩(仲里依紗)に我慢せずにやりたいことやるように言われた言葉、栄養士になる決意を両親に伝えたことを思い出していた。3人を見送りに祖母の佳代(宮崎美子)と幼なじみの古賀陽太(菅生新樹)、聖人の同級生、井出康平(須田邦裕)が駅まで来ていた。結は陽太に、糸島に来てから楽しく過ごせたことは陽太のおかげだと感謝し、大切な家族だと思っていると伝えた。兄弟のような存在だったという結に、幼いころから淡い恋心を抱いていた陽太の心境は複雑。結の恋人で大阪の社会人野球チームに入団する四ツ木翔也(佐野勇斗)が泣かすようなことしたら、神戸であろうが大阪だろうが飛んでいって翔也をぶん殴ると返した。結を笑顔で送り出した陽太だったが、電車が出発すると涙を流した。
同じ頃、結の祖父、永吉(松平健)は黙々と畑作業にいそしんでいた。そんな永吉に駅から戻ってきた佳代が腕がなまっていないと褒めると、永吉は「当たり前や」とそっけなく返した。
震災から12年経った神戸の街は復興が進み、かつての賑わいを取り戻していた。「さくら通り商店街」に新しくできたアーケードを通って、当時、聖人と愛子が営んでいた理髪店があった場所に着いた結は当時の記憶がよみがえり、うつむいたまま声を出すことができなかった。そんななか、神戸の商店街の仲間たちがやってきて、キレイになった結を絶賛した。愛子は結の心情を思いやったが、「みんなの勢いでふっとんだ」と笑った。
到着早々、理髪店を開店しようとする聖人を仲間たちは心配するが、神戸を離れていたときに何もできなかったことを後悔する聖人は1日でも早くオープンして、商店街のために力になりたいと力説した。当時と同様に、店舗の上にできた賃貸マンションで暮らすことになった結だったが、聖人は改めて神戸で暮らすことがしんどくないか結に質問。結は被災した当時を少し思い出したが、家族で話し合っての決断で「神戸で新しい生活を始めることにワクワクしとっちゃん」とうれしそうに笑った。そんな結に聖人は「つらいときにはすぐ言わんといかんぞ」と声をかけた。2人のやり取りを聞いていた愛子は神戸ならば、翔也が暮らす大阪も近いとうれしそうに話すと結は大慌て。何も知らなかった聖人は動揺した。
そのころ、震災で亡くなった歩の親友、渡辺真紀(大島美優)の父、孝雄(緒形直人)が店の前に通りかかり、店のなかをじっと見つめて、立ち去って行った。
「おむすび」第37回あらすじ
結と両親が神戸に到着。阪神・淡路大震災で自宅兼店舗が倒壊した場所はマンションになっていて、結は被災した時のことを思い出すものの、当時親しくしていた商店街のご近所さんたちに温かく迎えられて、気分が落ち着く。
聖人(北村有起哉)は、12年ぶりに再開する理容店の屋号を、女性のお客さんにも来てもらえるよう「ヘアサロンヨネダ」と改める。
一方、結は幼い頃友人だった佐久間菜摘(田畑志真)を部屋に招く。菜摘は女子大生で、勉強よりサークルに入って彼氏を作りたいという。菜摘から彼氏がいるのかと尋ねられた結は、翔也の写真を見せる。