NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第19週「母親って何なん?」(第91~95回)の放送が10日から始まる。ヒロイン米田結(橋本環奈)が病院で女子高生の曽根麻利絵(桧山ありす)の担当になる。一方、母の愛子(麻生久美子)に「不倫疑惑」が浮上し…。
平成元年生まれのヒロインが栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当している。
「おむすび」第18週「おむすび、管理栄養士になる」振り返り(ネタバレ)
大阪新淀川記念病院の栄養科で働き始めた結は平成30(2018)年、管理栄養士として4年目を迎えた。担当外の患者にまで親身に気を配る結の働きぶりを見た栄養科長の塚本文香(濱田マリ)は、結に、担当病棟の垣根を超えて患者の栄養指導をサポートするNST(Nutrition Support Team)の見学を勧めた。回診に随行した結は、潰瘍性大腸炎を患う気難しい堀内栄治(関英人)や、病院に不信感を抱く小学生の本郷晴斗(高田幸季)に持ち前のコミュニケーション能力で対応。メンバーから高く評価され、NSTに加わることとなった。
結は、地元のサッカーチームで活躍する娘の花(宮崎莉里沙)との会話から、1年前に事故で亡くなった晴斗の父が所属するサッカーチームのコーチを務めていたことに気づいた。晴斗に食べたいものを聞き出したところ、「カレー」という返事があり、結は、彼の母、弥生(沢暉蓮)に教わったレシピをもとにカレーを調理。それを口にした晴斗は「これ、パパのカレーや」と感激した。レシピは、晴斗がサッカーの試合で勝った時に、父がいつも作ってくれた特製カレーを再現したもの。結は、大好きだった父を亡くし、治療に前向きになれない晴斗の気持ちに理解を示したうえで、そんな晴斗の姿を見た父は喜ばないはずと語りかけた。「早く元気になって、思い切りサッカーやるところをパパに見せよう。私が元気になる手伝いをするから」。結の言葉に晴斗は心を開き、しっかり食事をとるようになった。
一方、病院食をまずいと言って食事をとらない堀内を憂慮する結は、ある日、彼の妻、咲江(辻葉子)から相談を受けた。ここ最近、血便がひどくおなかも痛そうで、ずっと喉を気にして食べ物が飲み込みづらそうにしていること、担当する消化器内科医の森下直久(馬場徹)が怖くて話しづらいことなどを打ち明けた。NSTのメンバーは、とろみのある食事に変更するよう森下に提案したが、森下は聞く耳を持たなかった。
そんななか、堀内は息子に買ってこさせたうなぎを食べ、誤嚥による窒息で意識を失ってしまう。森下らの措置で一命を取り留めた後、森下は、家族が話しづらい雰囲気を作ってしまったことを謝罪し、NSTメンバーを病室に招き入れた。NSTの小児科医、松崎瑛人(永野宗典)は、堀内が重症であることを改めて本人に伝え、結はできるだけ堀内の要望を取り入れた食事にすると話す。「私たちは患者さんに1日でも早く元気になってもらいたいんです。元気になって、大切な人と、一緒においしいご飯を食べられるようになってもらいたいんです。だから、私たちのこと、信じてもらえませんか?」。堀内は「もうわがままは言いません。よろしくお願いします」と頭を下げた。
その日の晩、帰宅した結に、夫の翔也(佐野勇斗)は理容師の仕事に挑戦してみたいと言いだした。翔也は、日ごろから結の実家「ヘアサロンヨネダ」を手伝っていて、義父、聖人(北村有起哉)の仕事ぶりに感服していた。「すげえんだよ、お父さん。お客さんの髪の毛切るだけじゃなくて、心までサッパリさせて。俺もあんなふうになりてえってと思った」。結は「いいやん。やってみたいんやったら、やってみり。てか、うちら、ずっとそうやってきたやん」と言って夫の背中を押した。
「おむすび」第19週「母親って何なん?」あらすじ
理容師になりたいと思った翔也は、聖人に弟子入りを志願。聖人は経済的なことを心配するが、妻の愛子の応援で正式に見習いとなる。
一方、結は病院で女子高生、麻利絵の担当になるが、栄養不足なのにダイエットにこだわり必要量の食事をとらないことに困っていた。しかも、彼女が食べない理由は「かわいくなりたいから」。自分がギャルでかわいくなることに積極的なだけに、結は、どう対応したらいいのか悩んでしまう。
そんな折、結の姉、歩(仲里依紗)が、繁華街で愛子が密かに男と会っているところを目撃する。