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「ポケモンスリープ」約30万円のスイートルームに予約相次ぐ グランドハイアット東京とコラボ

iza(イザ!) 2024年7月1日 15時44分

高級ホテルのグランドハイアット東京(東京・六本木)は1日、スマートフォン向け睡眠ゲームアプリ「ポケモンスリープ」(The Pokemon Company)とコラボした宿泊プランのサービスを開始した。宿泊期間は同日から9月1日のチェックアウトまで。ゲームの舞台、ワカクサ本島をイメージしたスイートルームの宿泊料は約30万円と高額だが予約開始と同時に国内外から申し込みが相次ぎ、すでに3分の2が埋まる盛況だ。

10階のスイートルームのドアを開けると、窓の向こうの高層ビルを背景に気持ちよさそうに眠る“いねむりポケモン”カビゴンの巨大クッションが見えた。周囲には観葉植物や小型テント、ピカチュウなどの小さなぬいぐるみが並び、本当にポケモンの世界でグランピングをしているかのような気持ちになる。リビング奥の寝室にもポケモンたちのさまざまなイラストが飾られていた。

ボリュームたっぷりの「カビゴンバーガー」、カビゴンとピカチュウの焼き印が入った「オリジナルパンケーキ」といった食事や、カビゴンの巨体をイメージした3XL相当の「ビッグTシャツ」などのお土産も充実しており、1日1室限定というのもうなずけるこだわりぶりだ。2000万ダウンロードを突破した「ポケモンスリープ」で主役級の扱いを受けているカビゴンは、96年に発売されたシリーズ最初のソフト「ポケットモンスター赤・緑」(任天堂、ゲームボーイ)から歴代作品に登場している人気キャラ。子供のころに親しんだカビゴンたちをテーマにするならこうしたい、と、ホテルのスタッフやコラボ料理を提供するレストランのシェフからさまざまなアイデアが飛び出して実現したという。

この「『ポケモンスリープ』スイートルーム ステイ」は120平方メートルの「チェアマンスイート」の室内装飾を「ポケモンスリープ」の世界観に合わせた宿泊プランで、料金は2人1泊で27万50円から(税込み、サービス料15%および宿泊税別、価格は予約状況などにより変動)。一般的なコラボルームの宿泊料とは文字通り桁が違う価格設定だが、4月23日に予約を開始すると国内から申し込みが相次いだ。それから少し遅れて海外で人気に火がつき、先月28日までに約60日のうち3分の2が埋まった。

グランドハイアット東京の担当者によると、同プランを予約した日本国内の客と訪日客はほぼ同数だった。訪日客には昨今の円安が日本旅行のチャンスだという事情がある。一方で、世界中に拠点を置く同グループの各ホテルが盛況に驚いて、自国でもポケモンとコラボができないか、とグランドハイアット東京に問い合わせをしたという。ポケモンの人気ぶりを表すエピソードだが、担当者は「海外展開で決まっていることは何もありません」と困り顔でうれしさをのぞかせた。

グランドハイアット東京は豪華プランの「『ポケモンスリープ』スイートルーム ステイ」と並行して、スタンダードルームの「『ポケモンスリープ』ステイ」を販売している。こちらの料金は2人1泊で7万1500円から(同)、1日10室のため予約状況に余裕があるとしている(先月28日時点)。


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