パリ五輪から正式競技となったブレイキン。男子ではTEAM JAPANの旗手も務めたShigekixこと半井重幸が金メダル有力候補に挙がっている。同種目は、「ブレイクダンス」という名前でも知られるダンススポーツ。1970年代の米ニューヨーク、サウスブロンクス地区が発祥のストリートダンスだ。2018年のユース五輪で初めて競技として実施され、高評価を受けて、今大会での採用が決まった。
競技方法は1対1でバトル
男女それぞれ16人が出場。競技は1対1で競われ、交互に演技(ムーブ)を披露する。また音楽を担当するDJが楽曲をその場で選曲。選手には事前に楽曲は知らされないため、選手たちはより音楽に合った、より難易度が高いパフォーマンスや独創性のあるパフォーマンスを即興で競うことになる。対戦相手のパフォーマンス中、ほかの選手は邪魔しないように離れている。予選は4人ずつ4組に分かれた総当たり戦で、各組上位2人が決勝トーナメントに進出。8人の中から五輪の初代王者が決まる。
採点のポイントは5つの基準
ジャッジは「技術性(テクニック)」「多様性(ボキャブラリー)」「完成度(エグゼキューション)」「独創性(オリジナリティー)」「音楽性(ミュージカリティー)」の5つの基準に基づいて採点される。各審判がタブレットを使用して、各要素の得点を評価していく。
4要素で構成
「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の4つの要素で構成。
「トップロック」は、立った状態で足のステップと上半身を組み合わせたダンス。ブレイキンのルーツともいえる。
「フットワーク」は、床に手をついて体を支えながら、かがんだ状態で素早く足を動かすパフォーマンス。
「パワームーブ」は、ブレイキンを象徴する最もダイナミックでアクロバティックな回転技。頭で回転するヘッドスピンや背中や肩などを使うウィンドミルといったものがある。
「フリーズ」は、トップロック、フットワーク、パワームーブなどの一連の激しい動きの流れから、音に合わせたなかで体の動きを止める。代表的なパフォーマンスとして、手と頭を地面につけて足を浮かせる「チェアー」などがある。
日本からは4選手が出場
日本からは男女各2人、4選手が出場する。男子Bボーイは、初代王者を狙うShigekixこと半井重幸、Hiro10こと大能寛飛。女子BガールはAyumiこと福島あゆみ、Amiこと湯浅亜実が登場。Amiは世界選手権2度優勝、Ayumiも世界選手権制覇の経験があり、メダルの期待がかかる。
<競技日程>
◆男子Bボーイ
予選 8月10日(後11時~)
準々決勝 8月11日(前3時~)
準決勝 8月11日(前3時45分~)
3位決定戦 8月11日(前4時14分~)
決勝 8月11日(前4時23分~)
◆女子Bガール
予選 8月9日(後11時~)
準々決勝 8月10日(前3時~)
準決勝 8月10日(前3時45分~)
3位決定戦 8月10日(前4時14分~)
決勝 8月10日(前4時23分~)
※時間はすべて日本時間。日程は変更される場合があります。