NHK連続テレビ小説「おむすび」（総合など）第1週「おむすびとギャル」（第1～5回）の第3回が2日、放送される。
通算111作目となる朝ドラで、平成元年生まれの米田結（橋本環奈）が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第1週「おむすびとギャル」振り返り
平成16（2004）年4月、福岡・糸島の糸島東高に入学した結は高校生活の初日、隣の席になった宮崎恵美（中村守里）と友達になった。恵美は糸島に引っ越してきたばかりで、同じクラスには、幼なじみの古賀陽太（菅生新樹）もいた。その後、始まったホームルームで担任の松原保（長谷川忍）は結の名前を見て「おー、キミね。米田歩の妹って」と驚き、入学早々、停学になった伝説を持つ歩（仲里依紗）のことを紹介した。
放課後、帰宅途中だった結は帽子を海に落としてしまった幼い兄弟を目撃。思わず制服のまま飛び込み、帽子をつかんだ瞬間、高校球児の四ツ木翔也（佐野勇斗）が結が溺れていると勘違いし、練習着のまま飛び込んできた。陸に上がった翔也は、服を着たまま飛び込んだ結を注意。泳ぎが得意で、地元で「鬼怒川の河童」と呼ばれていたことを自慢すると、結は、河童は妖怪で、それはほめ言葉ではないと笑った。その後、結は泣いている弟に、家で採れたトマトを渡して「おいしいもん食べたら、悲しいこと、ちょっと忘れられるけん」と声をかけた。弟はトマトが苦手だったが、結の勧めで食べてみると、その味は絶品で「おいしい」と自然に笑みがこぼれた。
3人と別れて結が帰ろうとすると、目の前に4人のギャルが立ち塞がった。1人は同じクラスの柚木理沙（田村芽実）。そのなかのド派手なギャル、真島瑠梨（みりちゃむ）が「妹ちゃんさあ、ハギャレンの総代表になってくんない？」と声をかけてきた。ハギャレンとはギャルサークル「博多ギャル連合」のこと。現在の総代表を務める瑠梨によると、以前のハギャレンには100人以上のメンバーがいたが、現在は4人だけになってしまい、初代総代表を務めた歩の妹である結の力を借りたいのだという。しかしまったく興味がない結はその誘いを即座に断り、自転車で逃げるように去っていった。
帰宅した結は、家族に海でのことを話すと、祖父の永吉（松平健）が「困っとんしゃあ人がおったら何をおいても助ける。それでこそ米田家の人間たい」とほめた。しかし、父の聖人（北村有起哉）はその言葉を「呪い」と表現。祖母の佳代（宮崎美子）も「こら、米田家の祟りよ」と口をはさんだ。さらに結は歩の知り合いのギャルに絡まれたことを打ち明け、東京にいる歩の近況を母の愛子（麻生久美子）に尋ねた。だが、愛子が連絡しても絶対に出ないため様子はわからず、時々メールで「お金貸して」と言うぐらいだと明かした。
ある日、教室で同級生が部活の話で盛り上がるなか、野球部に入った陽太が部活に入らない結を心配。結は「うちは毎日何事もなく平穏無事に過ごせて、おいしいものさえ食べられたら、それでいいと」と言った。その会話を聞いていた理沙が教室の外まで追いかけてきて、結を再びハギャレンに勧誘。結は「それの何が楽しいと？」と複雑な表情を浮かべた。理沙は、毎日平和に過ごせればいいと本当に思っているかと逆質問。結は、「あんたに、うちのなんが分かると？」と返し、その場を立ち去った。
結はそのすぐ後、半紙の束を抱えた恵美を目撃。荷物運びを手伝うと声をかけ、一緒に書道室を訪れた。そこで結は、美しい所作で「青春」と書き上げる2年生の風見亮介（松本怜生）と出会う。「キミ、書道に興味ない？ 俺と一緒に書道せん？」。風見から誘われた結は「もしかして、うちの青春、はじまった？」と心のなかでつぶやいた。
「おむすび」第3回あらすじ
書道部に入った結は、風見の言動に心惹かれるようになり、青春を謳歌している気分になる。しかし恵美から正式な入部届を渡されても入部を迷ってしまう。恵美から福岡・天神で開催されている書道展に誘われた結は、先輩も来ると聞いて即座に行くことを決める。
米田家では、結の話を聞いた愛子が書道部への入部に躊躇（ちゅうちょ）する娘を心配する。