任天堂は31日、同社のゲーム音楽が“聞き放題”になる配信サービス「Nintendo Music」を開始し、専用のスマートフォン用アプリをリリースした。利用には同社の有料会員サービス「Nintendo Switch Online」(30日間306円など)への加入が必要。さっそくX(ツイッター)では“神アプリ”だと話題になっている。
同アプリは「スーパーマリオブラザーズ」(85年)や「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(22年)など新旧のゲームのBGMなどを配信。今後、アップデートで曲数を増やすとしている。また、クリア前のゲームの曲表示や再生を制限することで“ネタバレ”を防いだり、設定時間に応じて曲を途切れることなく流し続けることのできる「ながさチェンジ」などユニークな機能もある。
Xではゲーマーらが「ゲームボーイの『星のカービィ』『ドクターマリオ』まである!」「ポケモンのサントラが聞けるんだ」「入手済みだけどゼルダのサントラ(サウンドトラック)が聞ける神アプリ」と大興奮。入手困難で“プレ値(通常より高いプレミアムな値段)”のサントラも聞けるとして「『ヨッシーアイランド』のサントラはプレ値だからお手軽に聴けるようになったのはうれしい」「プレ値がついてる『ドンキーコング』のサントラを買わなくても名曲を堪能できる」とよろこぶ人も多かった。
Nintendo Switch Onlineの会員特典という位置づけで、追加料金がいらないことから「実質無料?いいんですか任天堂様?」「これだけでモトが取れる」「良心的」などの投稿も見られた。
また、「株主総会の前フリがめっちゃきいてる」「株主総会の時点でリリースに向けて動いていたのかな?」という書き込みもあった。今年6月に開かれた株主総会の質疑応答で同社の古川俊太郎社長は、「ゲーム音楽をサブスクリプション方式で配信するといったことを検討しているのか」という質問に対して「『任天堂IP(知的財産)に触れる人口の拡大』のために、ゲーム音楽も重要な価値のあるものだと考えていますので、お客様によろこんでいただけるような形での活用を検討していきたいと思います」と回答していた。