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朝ドラ「虎に翼」残り10話!9月16日第121話あらすじ 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は大学院を中退した優未(川床明日香)をそっと見守る

iza(イザ!) 2024年9月15日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第25週「女の知恵は後へまわる?」(第121~125話)の121話が16日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じる。

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昭和43(1969)年、寅子のかつての上司、多岐川幸四郎(滝藤賢一)はガンを患い、治療に専念していた。多岐川家には、最高裁事務総局事務次長になった寅子の元上司、汐見圭(平埜生成)の家族が同居。妻の香子(ハ・ヨンス)は寅子の学友で、本名が「崔香淑」という朝鮮半島出身者だったが、娘の薫(池田朱那)にはその過去を話していなかった。母から出自を隠されていた薫は傷つき、両親の考えに反発していた。

昭和44年1月、寅子は東京家庭裁判所少年部部長に、そして久藤頼安(沢村一樹)は東京家裁所長に就任。家裁発足から20年、未成年による凶悪犯罪、日米安保改定やベトナム戦争への抗議デモが徐々に激化するなか、桂場等一郎(松山ケンイチ)が第5代最高裁判所長官に就任した。多岐川は桂場を「この国を、司法を頼むぞ」と激励した。

ある晩、寅子は、学友が共同運営する「山田轟法律事務所」を訪問。弁護士の山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)から、斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)を紹介される。彼女は、実父を殺害した事件の被告で保釈され、その弁護を2人が引き受けていた。美位子は実母が家を出て以来、長年に渡り父親から夫婦同然に暮らすことを強いられ、父の子を2人も出産。恋人と結婚しようとした際、逆上した父から監禁と暴力を受け、苦境から逃れるために父を殺した。よねは「刑法200条、尊属殺人罪は憲法14条に違反していると主張する」と述べた。

この年の1月に起きた東大安田講堂事件の逮捕者に20歳未満の少年たちが続々と東京家裁に送致されてきた。判事たちは、少年たちが抱く社会や大人への怒り、失望などを痛いほど理解。だからこそ、じっくり向き合いたいと考えていた。久藤たちは、向き合えば向き合うほど、少年少女たちの更生の道を見つけられると確信していたが、少年犯罪に対する厳罰化と少年法改正を求める声が世の中に高まるようになった。

そんななか、政民党幹事長、寒河江弘幸の秘書を務める反町忠雄(川島潤哉)が汐見のもとを訪問。寒河江の地元で名士の息子が拘留されるなか、同じ罪を犯して家裁に送致された未成年の多くが不処分になっていることを教えた。名士は、たった1、2歳の差で処遇が異なることに納得がいかず、寒河江がその話を興味深く聞いていたという。汐見はその話をすぐに桂場に報告した。

4月、政権与党の政民党が緊急記者会見を開催。寒河江が裁判制度に関する調査特別委員会の設置を表明した。最近の判決に偏向があるとし、党として最高裁判決を調査、必要であれば司法人事に意見するという。桂場は報道陣を前に「判決に不服があるならば法の定める手続きによって争えばいい。人事介入など言語道断だ!」と反論。最高裁からの異例の抗議に委員会の設置は棚上げとなった。

美位子の裁判は1審で情状を酌量し刑を免除する判決が言い渡された。6月、検察は直ちに控訴。高裁での二審に進むことになった。

数日後、寅子が帰宅すると、娘の優未(川床明日香)が大学院を辞めたいと夫の航一(岡田将生)に相談していた。大学、修士課程博士課程と進んでいく度に、周囲から「この先にお前のイスはない」と言われてきたという優未は、この先、やる気に満ちた自分がいることが想像できないと強調。寄生虫の研究を嫌いになりたくないため、ここで「すっぱり諦めたい」と訴えていた。航一は弱気になっているだけだとしたが、寅子は「優未の道を閉ざそうとしないで」と言い、「僕は彼女に諦めるなと伝えているんですよ?」と首をかしげる航一に「それが優未の進む道を妨げているの」と教えた。そして「私は、優未が自分で選んだ道を生きてほしい」と続け、この先、地獄になるかもしれない道を進む覚悟があるという娘の背中を笑顔で押した。

昭和45年6月、法務大臣から少年法改正に関する諮問が法制審議会になされた。少年法改正についての意見をまとめるため、寅子たちが多岐川家を訪ねると、寝ている多岐川のそばで薫が暗い顔をして座っていた。結婚を考えていた彼氏から、母の過去を理由に別れを告げられたのだという。香淑は怒りに震えたが、薫は「よかった! 結婚する前にどうしようもない男ってわかって」と笑顔。香淑は薫の前で「崔香淑」を取り戻すことを決めた。2人のやりとりに多岐川は「愛だなぁ」と笑顔。しかし、法務省の改正要綱を読むと先ほどの感動を忘れるほど激怒し、抗議文の草案を作成した。

後日、久藤が最高裁長官室を訪問。「タッキー、今さっき亡くなったそうだよ」とつぶやき、多岐川が作った少年法改正反対の意見書を差し出した。

「法務省の少年法改正青年層の設置による年齢引き下げ、家裁の刑事裁判化など、現少年法の基本的構造を変えることにわれわれは反対する。刑罰を科して執行猶予をつけておしまいではなく、保護処分により家裁の人間と己と向き合い心身の調和をはかる方が適切で、再犯を防げる場合が極めて多い。非行少年の更生のため愛を持って実務に携わるわれわれは強く望む」

桂場は元気な頃の姿で「頼んだからな、桂場!」と笑う多岐川の幻想を見た。

「虎に翼」第121話あらすじ

香淑は原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意。寅子と航一は、大学院を中退し、家中心の生活を始めた優未をそっと見守っていた。

一方、航一の息子、朋一(井上祐貴)は最高裁事務総局から家裁に異動を命じられる。ほとんど見せしめとも言える突然の決定に憤慨する朋一に寅子は言葉をかけられない。

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