俳優の柳楽優弥が主演を務める連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系)の第9話が6日、放送される。
平穏な日常を過ごしていた小森洸人(柳楽)と、自閉スペクトラム症を持つ美路人(坂東龍汰)の兄弟が「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤大空)と出会ったことで「ある事件」に巻き込まれ、生活が一変していく完全オリジナルのヒューマンサスペンス。ほかに齋藤飛鳥、桜井ユキ、柿澤勇人らがキャストに名を連ねる。
「ライオンの隠れ家」これまでの流れ
市役所勤務の洸人と、小さなデザイン会社で働く美路人の前に突然、「ライオン」と名乗る男児が現れた。やがてライオンの母親は、自分がまだ幼いころに疎遠になった異母姉、橘愛生(尾野真千子)であることが判明したが、建設会社で働く夫、祥吾(向井理)からDVを受けていた愛生は、「柚留木(ゆるぎ)」と名乗る謎の男(岡山天音)の力を借りて祥吾から逃亡。名前を変えて別人として生きていくことを心に決めた愛生は、無一文で金を稼ぐ必要があったため、一時的に息子の愁人(=ライオン)を“優しいお兄ちゃんたち”(=洸人と美路人)に託していたことが分かった。そして、スクープを狙う「週刊真相」記者、工藤楓(桜井)と天音悠真(尾崎匠海)や、山梨県警の刑事、高田快児(柿澤)も、祥吾や洸人の動向に目を光らせていた。
その後、祥吾は、ライオンの写真や身体的特徴をメディアに公開して情報提供を呼び掛けた。洸人はライオンを守ることを最優先するため、職場の同期、貞本洋太(岡崎体育)の親戚が所有する佐渡島のペンションに、美路人とライオンの3人で身を寄せた。そんななか、窃盗容疑で警察署に勾留されていた愛生が釈放されることになり、週刊誌のやり方が合わずに退職したばかりの楓が面会した。
「ライオンの隠れ家」第8話振り返り(ネタバレ)
釈放当日、警察署の前で祥吾が待ち構えるなか、高田の手引きで裏口から抜け出した愛生は再び柚留木の力を借りて、ライオンと洸人、美路人が待つ佐渡島へ向かった。愛生を迎えた洸人は、久しぶりの姉とどうやって接していいのかわからず困惑。しかし愛生はお構いなしに、自分のペースに洸人たちを巻き込みながら、ライオンとの再会を心から喜んだ。その夜、洸人は愛生を呼び止め、ライオンを自分と美路人に託した思いや祥吾のDVのことなどをすべて聞いた。そして、兄弟がこれまで愛生の勝手に振り回されてきたことなど、長年積もった思いのたけを初めて姉にぶつけた。
その後、愛生親子の偽装戸籍を準備していた柚留木から連絡を受けた愛生は、ライオンと2人でペンションを離れる意向を洸人に伝えた。ライオンがそばにいる日々が終わることを実感した洸人は困惑し、寂しさを覚えた。別れの日の朝、洸人は「愁人」の名前を変えないで欲しいと愛生に訴え、祥吾から逃げなくてもいい方法を自分が探すと主張。しかし愛生は、あらゆる選択肢のなかから別人として生きていくことをもう決めたとし、「一つ、あの人に引っかかってることがあるの。夫は、危険な人なのかもしれない。洸人が想像しているよりもずっと…」と話した。
その頃、天音が、祥吾が勤務するたちばな都市建設と、山梨県のリニア工事に便乗して裏で地上げをしている県会議員、亀ヶ谷宗史郎(岩谷健司)に関する気になる情報を入手していた。それは、亀ヶ谷とたちばな都市建設が裏でつながっているという噂。大型建設事業の裏で、川で発見された女性遺体のほか、祥吾の会社に関わる人たちが殺されており、亀ヶ谷と祥吾に近い怪しい人物が一人いるという。そのことを楓と天音から聞いて愛生の言葉が頭をよぎった洸人は、出先から急いでペンションに戻ったが、家が荒らされており、子供部屋では美路人が「ライオンがいません!」とパニックを起こしていた。
第9話あらすじ
愛生とライオンが、ペンションから連れ去られた。洸人から2人がいなくなったと連絡を受けた柚留木は、新潟側のフェリー乗り場で愛生たちが下りてくるのを待ち構えるが、そこに現れたのは、祥吾の息がかった樺島(後藤剛範)だった。
一方洸人は、ライオンが別れも告げずいなくなったことに困惑する美路人に、どうやってペンションから今すぐ出ようと説得するか、考えを巡らせる。そして、ライオンが忘れていったぬいぐるみを手に「これを一緒に届けに行こう!」と提案。2人で佐渡島を出て、愛生とライオンを救いに橘家へ向かうことに決める。しかし、そこに愛生とライオンの姿はなかった。
居場所が分からないまま、小森家に戻るしかない洸人と美路人。このまま元の2人の生活に戻ってしまうのか、悶々とした感情を処理できずにいた。その頃、愛生はある覚悟を決めて祥吾と会っていた。
■番組概要
[タイトル] 金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』
[放送日時] 毎週金曜よる10:00~10:54