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朝ドラ「虎に翼」8月1日第89話あらすじ ヒャンちゃん(ハ・ヨンス)の協力で手紙を正しく翻訳した寅子(伊藤沙莉)は太郎(高橋克実)らに意見を求める

iza(イザ!) 2024年7月31日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(第86~90話)の第89話が8月1日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」振り返り

参加した麻雀大会で、号泣する弁護士の杉田太郎(高橋克実)を抱きしめながら、「ごめんなさい」と謝り続けた判事の星航一(岡田将生)。寅子は、その言動の意味を尋ねたが、航一は「秘密です」と答えをはぐらかした。

そんななか、寅子は、航一と判事補の入倉始(岡部ひろき)とともに放火事件の裁判を担当することになった。被告人の金顕洙(許秀哲)が朝鮮人だったことから、警察官や支部職員のみならず、入倉までが根強い民族差別意識を口にし、寅子は公平な目で事件と向き合おうという思いを強くした。顕洙は幼少期に家族とともに朝鮮から来日し、弟の広洙(成田瑛基)とともにスマートボール場を営んでいたが、経営不振で100万円あまりの負債を抱えていた。弟は工場へ働きに出て、兄1人で借金返済のために頑張っていた矢先、スマートボール場から火災が発生。火元は普段火の気のない物置で、事件前に火災保険が契約され、さらに顕洙が現場から逃亡したことなどから、警察は放火と詐欺の容疑で顕洙を逮捕した。顕洙は容疑を否認し続け、裁判の途中、傍聴席にいた広洙も兄の無実を主張し、警察や検察を非難。そんな広洙を傍聴席にいた事務員の小野知子(堺小春)が、顕洙が苦しむことになるから静かにしていたほうがいいと朝鮮語でなだめた。

翌日、太郎の弟で、一緒に顕洙の弁護を担当している次郎(田口浩正)が三条支部にやってきて、小野を傍聴に来させないほうがいいと寅子に話した。小野には結婚を考えた朝鮮人の恋人がいたが、猛反対する両親に別れさせられていた。まだ朝鮮人とつながりがあるのかと両親が心配するからとのことだったが、寅子は、傍聴するかどうかは小野の自由だと考えていた。

寅子は航一と昼食をとりに、学友の桜川涼子(桜井ユキ)と元お付きの玉(羽瀬川なぎ)が営む喫茶店「ライトハウス」へ向かった。店に着くと、扉に墨汁をぶちまけた跡があり、涼子が拭いているところだった。涼子は、月に1、2回の頻度で何年も続いている嫌がらせで、警察も相手にしてくれず、自分たちも慣れてしまったと説明。きっかけは、涼子が足が不自由な玉のために、店の取引先などと交渉して配慮をしてもらっていることが贔屓と誤解されたり、涼子が関係者に色目を使ったといったうわさが流れたことだった。新憲法ができてもすべての人が平等という理想にはほど遠い現実を突きつけられた寅子は、怒りと悔しさがこみあげ、そんな自分は顕洙の裁判の担当にふさわしくないかもしれないと航一に弱音を吐いた。どうしても被告側、差別を受けている人に気持ちが寄ってしまい、公平な目でみることができているのか不安だという寅子に、航一は裁判官も人間なのだから揺れ動いて当然だと助言。だからこそ合議制があるのではと優しく接した。

放火事件の公判で、検察から顕洙が広洙に送った朝鮮語の手紙が証拠品として提出された。検察の翻訳では、「私が中を完全に燃やしてしまったせいで心配をかけただろう」という言葉があり、自分が放火したことをほのめかす内容とも読み取れた。しかし寅子は、わざわざそんな手紙を送ったことや、翻訳の不自然さに違和感を覚え、小野に頼んで「火をつける」「燃やす」を意味する朝鮮語を書いてもらったが、そのハングル文字はたしかに手紙にも記されていた。

仕事を終えた寅子はクタクタの状態で帰宅。その日は優未も学校で行った山登りの疲れでぐったりしており、寅子の提案でもらい物の菓子を夕食代わりに食べることになった。優未は山登りでのできごととして、転んでけがした子を同級生がおぶって下山し、自分も荷物を持ってあげたことを話した。寅子は、自然に人助けができる娘の優しさを喜び、自分のことについて話しながら目を輝かす母を初めて見た優未も、うれしくなった。

まだ顕洙の手紙の翻訳に納得がいかない寅子は、元同僚と結婚し、現在は汐見香子として生きている朝鮮出身の学友、崔香淑(ハ・ヨンス)の手を借りようと、思い切って手紙を出した。

香淑と夫の圭(平埜生成)がはるばる寅子の家まで訪ねてきた。正確に翻訳をしてもらいたいという寅子の依頼に応じた香淑は、涙を流しながら手紙を読んだ。そして検察の翻訳で寅子がひっかかっていた「燃やす」を意味する単語が「中」を意味する言葉とくっつくと「気をもませる」「心を苦しめる」という慣用句になると解説し、検察が誤訳していたことがわかった。寅子は被告自身が翻訳について反論していないことも気にかかっていたが、香淑は被告と自分の境遇を重ね、懸命に働いてもずっと異国人扱いで居場所も味方もないなかで暮らすうち、抵抗することをあきらめてしまったのではないかと考えた。そこへ突然、小野がやってきて…。

「虎に翼」第89話あらすじ

小野は、自分の苦しさを告白する。

寅子たちは手紙の翻訳の正確性について、太郎ら弁護人と検察の双方に意見を求め、顕洙の事件は判決の日を迎える。

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