女優の松本若菜が主演する連続ドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜後10・0)の第5話が14日、放送される。
夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く、大人の恋愛ドラマ。
「わたしの宝物」第4話振り返り(ネタバレ)
専業主婦の神崎美羽(松本)は、夫の宏樹(田中圭)ではなく、幼なじみの冬月稜(深澤辰哉)の子供を出産。ある日、美羽は亡くなったと思い込んでいた冬月と思い出の図書館で偶然の再会を果たした。美羽は何も知らない冬月から抱きしめられたが、再会を喜ぶことができずに彼を突き放してその場を去った。
美羽は、冬月がアフリカでの事故で死亡したと報道されていたのが誤報だったことを確認。涙を流している姿を宏樹に見られるが「寝付けなくて」と言い訳した。子供が産まれてから人が変わったかのように優しくなった宏樹はハーブティーを入れて妻に寄り添ったが、美羽の心中は複雑で「お願いだから私に優しくしないで」という思いがよぎった。
美羽に拒否され「俺のエゴだったのかもしれない」と落ち込む冬月。そこに図書館から連絡が入り、美羽の電話番号を教えられた。冬月から電話番号がかかってきた美羽だが、それを取ることができない。浮かない顔の冬月に、事業パートナーの水木莉紗(さとうほなみ)は、アフリカで亡くなった下原健太 (持田将史)との3人の夢だった学校を建てる計画に再度挑むことを提案する。
一方、宏樹は、妻が産後うつに悩まされていると考え、喫茶店のマスター、浅岡忠行(北村一輝)に相談。また美羽の親友、小森真琴(恒松祐里)からは、美羽に子供から離れる時間を与えるよう助言された。
そんななか、美羽に冬月からショートメッセージが入った。「最後にもう一度だけ会って話したい」と書かれていて、待ち合わせに指定されていたのは、2人の思い出の場所である給水塔の下だった。当日、冬月はその場所でひとり待ち続けるが、美羽は動かなかった。その頃、宏樹は会社で新規の顧客と対面。相手はフェアトレードの売り込みに来た莉紗で、彼女から経営者である冬月の話を聞いた宏樹は、「会ってみたいな」と冬月に興味を示した。結局、待ち合わせ場所に美羽は来なかった。気落ちして帰社した冬月を莉紗は慰めた。
夜、美羽が物音で起きると、宏樹が慣れない手つきで料理を作っていた。結婚当初、宏樹が料理を作ってくれたことがあったことを思い出す美羽。翌日、宏樹が子供と留守番するなか、美羽は真琴が営む雑貨屋へ息抜きに出掛ける。そこに冬月が仕事の打ち合わせで来店。冬月が真琴にプレゼンしている間、美羽はアルバイト店員の殿山新之助(簡秀吉)と会話を交わし、冬月は、2人の話から美羽に子供が産まれたことを知りショックを受ける。
美羽もまた冬月の来店に激しく動揺。予定を早めに切り上げて店を出た後、すぐに冬月に電話した。その後、2人は思い出の場所で落ち合い、美羽は、今の家庭を大切にしたいと謝罪。冬月は美羽が幸せなら身を引くと誓うが、美羽に優しくされ、思わず抱きついてしまう。彼の背中にそっと手を回す美羽。その様子を少し離れた場所から真琴が見ていた。
「わたしの宝物」第5話あらすじ
優しく抱擁しあう美羽と冬月の姿を、真琴が目撃してしまう。動揺し、足早にその場を離れる真琴。帰宅した美羽は、宏樹から「おかえり」とあたたかく迎えられ、娘の栞と3人のこの場所を大切にしなければという思いを強くする。
そんななか、美羽と冬月が不倫関係にあると疑う真琴は、一時退院した美羽の母、夏野かずみ(多岐川裕美)が参加する神崎家での食事会を訪れる。そこには美羽と宏樹の絵に描いたような幸せな家庭があり、離婚をしている真琴は、その状況にうらやましさと複雑な気持ちを募らせる。
冬月は、亡くなった下原がよく通っていた児童養護施設を訪問。そこで下原の弟、隼人(西垣匠)と会う。冬月の人柄に触れ、隼人は少しずつ心の靄を晴らしていく。
一方、真琴は美羽をランチに誘い、美羽の目をまっすぐ見て伝える。「私、美羽さんのこと信じてますから…ちゃんと話してくれるって」