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朝ドラ「虎に翼」第23週(9月2日~)あらすじ 百合(余貴美子)の認知症が進行、雲野(塚地武雅)は倒れる…「竹もと」で修行中の梅子(平岩紙)にも転機

iza(イザ!) 2024年8月31日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)の第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」(第111~115話)が9月2日から始まる。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京地裁判事の佐田寅子役を演じている。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

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昭和31(1956)年の春。寅子と娘の優未(毎田暖乃)は星航一(岡田将生)の家で暮らし始め、継母の百合(余貴美子)との関係は良好ながら、2人の子供、朋一(井上祐貴)とのどか(尾碕真花)とはぎこちない関係が続いていた。ある日、百合を家政婦のように扱う朋一に寅子が苦言。朋一は「母親面はやめていただきたい」と反発したが、のどかに諫められると、すぐに非を認めて謝罪した。航一はその様子を見ていたが硬直して何もできず、自分には寅子のような力はないのに、再婚で気が大きくなり、子供たちとももっと家族らしくなれるのではないかと欲張っていたと反省した。寅子は2人で力を合わせてやっていこうと励ました。

寅子は職場で、後輩の判事補、秋山真理子(渡邊美穂)から妊娠したという相談を受けた。女性に生まれたがゆえに他人の5倍頑張って認められるようになったが、妊娠で将来が閉ざされてしまうと悔し涙を流す秋山。その姿に自身の経験を重ねた寅子は、時短勤務や育児休暇制度といった労働環境整備の提案書を東京地裁所長の桂場等一郎(松山ケンイチ)に提出した。しかし秋山は「時期尚早」と却下。寅子は最高裁判所事務総局に女性法曹の要望をまとめた意見書を提出することを考え、知り合いの女性法曹に声をかけて意見や署名を集めた。寅子の取り組みを知った桂場は同局に根回し。彼女たちの活動を陰ながら支援した。

同年の秋、深夜に芸術家たちの集会に参加していたのどかが警察に補導された。おとがめなしになったものの、気まずいまま迎えた翌朝の食卓で、のどかは「やっぱり無理だわ。家族のようなものだなんて。どうしても好きになれないの。この人たちが」と本音を吐露。寅子が気を使って優未を連れて一旦席を外すと、のどかが家を出ていくと言い出した。そこに麻雀牌を持った優未が1人で戻ってきて、もし自分が麻雀で勝ったら、寅子と優未の何が好きになれないのかを正直に話して解決策を一緒に探ってほしいと持ちかけた。のどかはその申し出を受け入れ、「私が勝ったら家を出る」と宣言。航一と朋一も交えて雀卓を囲んだ。

対局は運にも恵まれた優未の一人勝ち状態だったが、突然腹痛に襲われて一時休戦。優未がソファに横になって休み、その周りを家族が囲んでいると、1人離れていたのどかが「そういうところ!」と声を荒らげ、寅子と優未が来たことで、家の中が変わってしまったとぶちまけた。朋一も寅子らに嫉妬したというが、一方で亡くなった母の「お父さんを甘えさせたい」との願いを寅子たちがかなえてくれたことに感謝。航一は「2人に甘えることなんてできなかった」と声を絞り出し、そんなことをすれば気持ちがあふれて自分が壊れてしまうともらした。

仕事で戦争の「あること」に携わり、ずっと自身を責め、子供たちと距離をとってすべてを百合に押し付けてしまったという航一。しかし百合はそれを否定し、前夫との間に子供ができず、役立たずだと三下り半をたたきつけられたが、そのおかげで航一のような息子ができ、朋一とのどかという孫ができたと感謝した。それは彼女にとって「神様がくれた時間」で、家族を支えることが自分の誇りだったと述べた。そして寅子と優未といるときにいつも笑顔でいられるのは、2人が自分をほめてくれるからで、それがうれしかったと説明。ほめられたくてやっているわけではないが、たまにはほめられたく、のどかと同じで自分を見てほしいのだと続けた。ようやく心の内を見せてくれた星家の面々に、寅子は少しだけ「家族のようなもの」を休もうと提案。そして航一に、まずは星家の問題を解決するという宿題を出した。

職場では、産休に入る秋山が、自分はここで辞めるべきではないか、復帰後、成果があげられなかったらどうしようなどと悩んでいた。寅子は「私が秋山さんの何に期待しているか分かる?」と質問。秋山は、裁判官として女性が働く道を広げて舗装していくことと答えるが、寅子は「それもある。でも私が一番期待しているのは、秋山さんがやりたいことを選択して進んでいくこと」と伝えた。そして、この仕事に魅力がなくなり、母になることに専念したくなったらそうすればいいと寄り添い、「ただあなたの居場所はここにちゃんとある」と約束。「どうしてここまで私のために?」と戸惑う秋山に、「あの時、自分がしてほしかったことをしているだけ。つまり、自分のためにやっているだけよ」と言って笑顔を向けた。

寅子が秋山が無事に出産したことを家族に報告した。秋山は仕事に戻るつもりだが、保育所が決まらず、ベビーシッターを探すべきか悩んでいるという。その話を聞いた百合はベビーシッターに立候補。もらった自分で自由に使えるお金で、家族にうなぎをごちそうすると笑った。

「虎に翼」第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」あらすじ

昭和34年、寅子の弟、猪爪直明(三山凌輝)と妻の玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎやかに。星家では百合(余貴美子)の認知症の症状が進み、寅子と航一が支えていた。

東京地裁では、「原爆裁判」の準備手続が終了。いよいよ口頭弁論が始まるという時に、弁護士の雲野六郎(塚地武雅)が倒れてしまう。原告の吉田ミキ(入山法子)は出廷を決意する。

一方、寅子たちのなじみの甘味処「竹もと」で年老いた店主夫婦の後を継ぐべく修業中の竹原梅子(平岩紙)にも転機が訪れる。

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