女優の菜々緒が主演を務める連続ドラマ「金曜ナイトドラマ『無能の鷹』」（テレビ朝日系、11日スタート）の囲み取材会がこのほど行われ、菜々緒のほか、共演者の塩野瑛久、工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実、井浦新が参加。タイトルにかけて「自分の無能ぶり」について話すなか、菜々緒が「撮影初日から大寝坊」とぶっちゃけ、取材陣を驚かせた。
超有能そうなのに実は使い物にならない主人公の鷹野ツメ子と、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな同期入社の残念サラリーマン、鶸田道人（塩野）の最強タッグが奇跡を起こす超脱力系お仕事コメディー。漫画家、はんざき朝未さんが女性コミック誌「Kiss」（講談社）で連載中の同名コミックが原作で、現在放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」の根本ノンジさんが脚本を担当する。
これまでにない役柄に挑戦中だという菜々緒は、「キャスト全員が、かなり個性的なキャラクターにピッタリ。この秋、一番笑えるドラマになっていると思います」とPR。コミカルな作品にするべく、細部にまでこだわりながら撮影に臨み、「撮影が終わると変なところが筋肉痛になっている感じ」と語った。
そんななか、自身の「無能エピソード」を聞かれた菜々緒は、撮影初日に寝坊で遅刻したことをぶっちゃけ。そのうえで「この作品のクランクインの日に、アラームのAMとPMの設定を間違えて。出発時間、マネジャーさんからの連絡で目が覚めました。自分の無能ぶりを実感しましたが、あのときに肩の力が抜けて、鷹野を演じる上では良かったかもしれないです」とうまくまとめた。
塩野は「中学生のころ、友達と通い慣れた公園に、なぜか1人で行けなくて。僕が大の方向音痴なのをみんな知っているから、地元に帰り、友達と遊びに行くとき道案内をさせられて、いつも『ごめん、無理』というパターンになっています」と、意外な素顔を披露。高橋は「僕は無能でなく“無毛“。芸能界の“無毛仲間”を集めて、深夜枠で『無毛の鷹』というドラマをやりたい」と制作陣に提案し、会場を盛り上げた。
今作について菜々緒は「大人が本気でふざけているドラマ」と説明。「頑張ることに疲れてしまったり、息苦しさを感じていたり、懸命に生きている皆さんの背中を押して、元気をお届けしたいとの思いで撮影に臨んでいます。金曜日の夜、視聴者の方々に寄り添える作品になっていたらうれしいです」とアピールした。