NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第6週「うち、ギャル、やめるけん」(第26~30回)の第26回が4日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー「おむすび」。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが歌い、「語り」をリリー・フランキーが担当する。
第5週「あの日のこと」(第21~25回)振り返り(ネタバレ)
2004年、結は、福岡西高の野球部員、四ツ木翔也(佐野勇斗)にいつもさびしそうな顔をしている理由を聞かれ、9年前に被災した阪神大震災のことを話した。
1995年、当時6歳だった結(磯村アメリ)たち家族は神戸市内に住んでいた。姉の歩(高松咲希)には親友の渡辺真紀(大島美優)がいて、結も真紀を慕っていた。その年の1月17日、震災で米田家は自宅が全壊。結は避難所でおむすびをもらうが、まだ幼かったため冷めたおむすびを「チンして(温めて)」とぐずり、周囲の大人たちを困らせた。そんななか、真紀がタンスの下敷きになって亡くなったことがわかった。親友を亡くして心の扉を閉ざした歩は、誰とも話さず、食事もとらなかった。そんな娘を母の愛子(麻生久美子)は心配。避難所に駆けつけた祖父、永吉(松平健)の提案で、結たちは永吉たちが暮らす福岡・糸島に移り住むことになった。
結たちが糸島に住み始めてから1年あまりが経ったころ、不登校が続いていた歩が自分の意思で高校進学を決めた。入学式の朝、歩は髪を金色に染め、つけまつ毛に派手なネイル、ルーズソックスという格好で居間に降りてきて、家族を驚かせた。さらに、歩は傷害事件を起こして警察に補導されてしまう。悪いのは相手だという歩に対し、暴力を振るったほうが悪いと激怒する父、聖人(北村有起哉)。愛子は「歩の言い分を聞かないと」と寄り添おうとしたが、歩は聖人に「マジウザい」と言い放ち、反発した。
聖人は、その当時、歩と向き合えなかったことを後悔していた。泥酔しながら「できること何でもやったつもりや。なんとかしたかったんよ! 地震の時、きちんと向き合えんかったけん。あいつがウザい言うても、駅まで何べんも迎えに行った。歩のためになるかもと思ったっちゃん」と泣きながら本音を吐露。そして結がギャルたちと交流を持つようになったことで「結まで不良になって…」と号泣した。父の本音を知った歩はもらい泣き。そのまま居間に降りてくると、愛子が「次は歩の番だね」と話しかけ、抱えているものを吐き出すよう求めた。その頃、聖人の思いを知った結は…。
「おむすび」第26回あらすじ
地元で行われたイベント「糸島フェスティバル」の打ち上げで、ギャルになった歩に対する聖人の本音を聞いた結は、突然「ギャルをやめる」と宣言する。
聖人以外の家族はその決断に驚くが、当の聖人は二日酔いで自分が何を言ったのか覚えていない。結は高校の書道部も退部。空いた時間は家の畑仕事の手伝いに専念する。