森永製菓の「森永ビスケット」シリーズの期間限定パッケージが話題になっている。現在、螺鈿（らでん）職人の野村拓也氏とコラボレーションした「螺鈿コラボパッケージ」が展開されており、ファンのハートを掴んでいる。
螺鈿とは、貝殻の内側にある真珠層を用いてさまざまな工芸品に美しい図柄を加飾する技法。野村氏は京都・嵯峨嵐山に工房を構え、100年以上の歴史を持つ嵯峩螺鈿・野村の螺鈿職人で、X（旧ツイッター）では5.9万人（3日時点）のフォロワーを抱える。同アカウントでは、製作風景や商品の紹介、職人としての日常を発信しており、人気を集めている。
野村氏とのコラボパッケージは、8日発売の冬季限定の新商品「ホワイトムーン」を含む全12種類の商品で展開され、すでに店頭にも並んでいる。野村氏は2日、Xで「嘘みたいな本当の話なんですが森永製菓さんのムーンライトシリーズのパッケージデザインをさせていただきました！いろんな種類あるんでぜひ手に取ってくださいませ」と紹介し、「お菓子のパッケージに螺鈿入れるとかセンスありすぎぃぃぃ！！」と感激。また、別の投稿では「チェルシーwwとか言ってずっとふざけてたら本当にお菓子のパッケージやることになったの控えめに言って奇跡」と過去の投稿を振り返りながら喜びを噛みしめた。
野村氏の投稿は拡散され、ネットユーザーからは「これは買いたくなっちゃう」「キレイと思ってたら螺鈿だったのか」「ムーンライト食べたくなってきた」「ダイエットしてるけどパケ買いする」などと熱視線。また、これらの投稿で「野村拓也さんも、螺鈿職人さんも初めて知ったのだけど、作品もすてきだった」「いつもよりキラキラしてんな～クリスマス近いからかなって思ったら螺鈿職人さんデザインだったんか」「これを『らでん』と読むことを初めて知った」と螺鈿や野村氏を知る契機になったという反応も見受けられた。