狂言師の和泉元彌が、29日放送の刑事ドラマ「相棒 season23」（テレビ朝日系、水曜後9・0）第13話にゲスト出演する。
天才警部、杉下右京（水谷豊）と相棒刑事による特命係コンビの活躍を描く。今期は初代相棒を務めた亀山薫役の寺脇康文と組み、“黄金コンビ”が通算10シーズン目という節目を迎えている。
シリーズ初登場の和泉が演じるのは、元警察官の平井葉一。児童養護施設で働く平井は、未解決事件の被害者遺族、和田彩子（赤間麻里子）を支援してきた。彩子の息子、祐希は当時、大手企業に就職したばかりだったが、5年前に何者かによって殺害された。現場から立ち去る女性の目撃情報はあったものの、容疑者はいまだ検挙されておらず、平井は地道に情報提供を呼びかける活動を続ける彩子を支えていた。
取材を通して彩子と知り合った亀山美和子（鈴木砂羽）の紹介で、特命係が事件捜査に乗り出した直後、祐希を殺したのは自分だと、平井が自首してくる。いぶかしむ特命係に対し、平井はさらに、青年を殺害する前、すでに3人を殺めていると告白する。
台本に目を通し、「これは…大変な役が来たぞ！」と思ったという和泉。役柄について「平井という男は、本当に複雑です。とても純粋で、かつ正義感の強い人物で、純粋が故にこんがらがって、とんでもないことになっています。そして、表に見える感情以外に、常に複数の考えや感情が流れている役でした」と語っている。