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朝ドラ「虎に翼」7月12日第75話あらすじ 壮行会後に寅子(伊藤沙莉)は香子(ハ・ヨンス)、よね(土居志央梨)、轟(戸塚純貴)、梅子(平岩紙)に別れのあいさつ

iza(イザ!) 2024年7月11日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第15週「女房は山の神百石の位?」(第71~75話)の第75話が12日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」)第15週「女房は山の神百石の位?」振り返り

昭和26(1951)年、旧知の記者、竹中次郎(高橋努)から、新しい時代の女性の代表として密着取材を受けた寅子。自宅での取材では、家族全員が寅子から受けている恩恵ばかりを強調し、女性司法修習生たちとの座談会では、後輩たちが「目標にしている」と寅子に羨望の眼差しを向けたが、得意げな寅子の言葉に、修習生は微妙な表情を浮かべた。また、上司の最高裁判所家庭局長、多岐川幸四郎(滝藤賢一)、最高裁長官の山本紘作(矢島健一)とともに出演したラジオ番組では、「家庭裁判所の母」と呼ばれて恐縮しつつ、山本の発言に対して女性の社会進出についての考えを展開して反論。そんななか、寅子に新潟地家裁三条支部への異動の内示が出た。寅子がいなくなることで大幅な戦力ダウンを危惧する多岐川は、これを山本による報復人事と受け止めたが、異動を決めたのは人事局長の桂場等一郎(松山ケンイチ)だった。

その晩、寅子は転任について、ともに暮らす義姉の猪爪花江(森田望智)と弟の直明(三山凌輝)に相談。寅子は娘の優未(竹澤咲子)と2人で引っ越す意向だったが、花江は「あなたは何も見えていない」と溜まっていた不満を吐露し、怒りをにじませながら、自分がちゃんと面倒を見るから優未は置いていけと猛反対した。怒る理由がわからない寅子に、花江は、言いたいことも言えないような空気を作ってきたのは寅子自身だとぶつけ、優未は母親に甘えたくても必死に我慢していい子を演じてきたと訴えて泣き崩れた。直明も子供たちに手のかからない“お利口さん”の振る舞いを無意識に求めてきた寅子の姿勢に触れ、理想に燃える寅子だからこそ、新潟には1人で行って仕事に集中すべきだと助言した。

せめて家族のご機嫌をとろうと、なじみの甘味処「竹もと」で土産の団子を買い求めた寅子は、後から店に入ってきた後輩の女性司法修習生たちが、寅子に敬意を表しつつも、異論を挟みづらい空気を醸し出す言動に愚痴をこぼすのを聞いてしまった。また寅子が担当する調停では、不貞行為から離婚の訴えを起こされた福田瞳(美山加恋)と夫の慶太(中村無何有)の意向がかみ合わず、ついには瞳が無断欠席したため、寅子は調停不成立として地裁の判断に委ねた。すると後日、瞳が家裁に現れ、「恵まれた立場から偉そうに」と言って寅子に逆上。持っていたカミソリを振り上げた。そばにいた職員がすぐに彼女を制止したおかげで、大事には至らなかったが、すべてが順風満帆に進んでいると思っていた寅子は、周囲の人々が自身に対して抱いている本音とのギャップを次々に突きつけられ、大きなショックを受けた。

その晩、帰宅した寅子は、家の中の笑い声を耳にして玄関の隙間から部屋をのぞいた。そこにはいとこたちとカルタ遊びをして子供らしくはしゃぐ優未の姿があった。花江や直明の言葉の意味をようやく実感した寅子の目から自然と涙がこぼれた。家族同然の付き合いをしているすし職人見習いの道男(和田庵)からも非難された寅子は、家族と正面から向き合うために家族会議を開いた。新潟には家族全員でついていくと花江が言うと、直人(琉人)ら子供たちからは新潟には行きたくないなどという不満が噴出。一方、優未だけ連れて行くことには全員が反対で、四面楚歌の寅子は、それでも優未と一緒の転居にこだわった。らちが明かず、優未本人の希望を聞くべきだとの声もあがったが、花江はこれに反対。母親が責任を持って決めるべきだと、寅子に決断を迫った。花江の気遣いに礼を述べ、自分の至らなさを率直に認めた寅子が、一緒についてきてほしいと頭を下げると、優未は二つ返事で受け入れ、数年ぶりの家族会議は終わった。

寅子は、花江から言われたとおり、自分が、多くの大嫌いな男性たちと同じように仕事にかまけて家庭を蔑ろにしていたと気づき、裁判官以前に人として失格だと反省した。そして、天狗になった自分の鼻をへし折るために異動を決めてくれたのではないかと桂場に尋ねた。桂場は、これを否定し、寅子が優秀だと認めたうえで、自身や久藤、多岐川といった司法機関の要職にある人間に好かれ、強力なバックアップを得ていることが問題だと伝えた。桂場の狙いは、寅子がこの先のキャリアを築くうえで、寅子自身の能力で正当に評価される地盤を作るために、本来の裁判官たちが積む経験を地方支部でさせることだった。寅子の異動に大反対だった多岐川も目に涙をためながらこの考えに納得。寅子は、新潟で自分を見つめ直して土台を固めてくると誓った。

「虎に翼」第75話あらすじ

寅子は家族に優等生であることを強いていたと反省する。多岐川や局長補佐の汐見圭(平埜生成)らが旅立つ寅子のために壮行会を開いてくれる。汐見のはからいで、明律大同窓である彼の妻、香子(ハ・ヨンス)と話ができた寅子は、同じく学友の山田よね(土居志央梨)、轟太一(戸塚純貴)、竹原梅子(平岩紙)にも別れのあいさつをするために上野にある彼らの法律事務所を訪れる。

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