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朝ドラ「虎に翼」玉ちゃん(羽瀬川なぎ)の覚悟に反応続々 SNS「涼子さまの翼で枷じゃない」「母よりも夫よりも家族なんだよ」

iza(イザ!) 2024年7月24日 11時19分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第83話が24日、放送され、ヒロインの佐田寅子(伊藤沙莉)に壮絶な過去を打ち明け、同時に強い覚悟を示した玉(羽瀬川なぎ)に、視聴者から大きな反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。玉は、旧華族令嬢の桜川涼子(桜井ユキ)に仕えた「お付き」で、寅子の明律大の学友だった涼子が法曹の道を断念して以降、長らく交流が途絶えていた。

ドラマは現在、第17週「女の情に蛇が住む?」(第81~85話)が放送されており、判事として新潟県三条市に赴任した寅子が、知り合いの判事、星航一(岡田将生)から案内された喫茶店「ライトハウス」で、涼子と玉に再会。2人との対面は14年ぶりで、寅子は再会を喜び同店に足しげく通ったが、東京大空襲によるケガから車いす生活を送るようになった玉が、時折物憂げな表情を浮かべることを心配していた。この日の放送で、ライトハウスに来店した寅子は、涼子が所用で店を離れた折に、玉の心の内を聞き出そうとした。玉は涼子を自由にしてあげたいので力を貸してほしいと頼み、自分たちがここに来るまでの経緯を話し始めた。

涼子は家の存続のために法曹の道をあきらめて婿をとったが、子宝に恵まれなかった。母の寿子(筒井真理子)は、誰との間の子でもかまわないから桜川家の血脈を途絶えさせてはならないと言い残し、戦時中に死去。それからすぐ東京が大空襲に見舞われ、疎開できずに残ったわずかな使用人たちと火の海の中を逃げたが、執事の岸田(奥田洋平)ら多くの人間が亡くなった。自分は空襲で逃げる時に腰を強く打ち、なんとか生き延びることができたが、車いすが必要な体になったと話した。戦後、新聞で新しい憲法を知った涼子は、「華族制度が廃止されて国民が平等になるということは、国は華族の特権を全て奪うということ」と説明し「この家は終わる」と話したという。優秀だった涼子が法律の道を捨てて必死に守ろうとしたものは敗戦後に出来た憲法によって跡形もなく消え去ってしまった。戦後、法改正で華族の身分を失った涼子は、課せられた莫大な借金を清算するために屋敷を手放し、昭和23(1948)年、玉とともに新潟へやってきた。そしてこの物件を手に入れ、夫と離婚して玉と2人で新しい人生を始めることを決意。ライトハウスを開業した。

玉は「原因は絶対に私です」と述べ、寅子に身体障害者手帳を見せた。そして「身体障害者福祉法という法律が出来たのをご存じですか?」と語りかけ、「新潟市内に、私のような人たちに治療や職業訓練をしながら生活を支援する更生指導所という所があるそうです。私が、そういった施設に入れるようにお力添えいただけませんか? 私がいなくなればお嬢様は自由になれるんです!」と訴えた。寅子は「身分からもお母さまからも解放されたのにこれじゃ…あんまりです」と涙を流す玉に、返事をすることができなかった。

主従関係ではあるものの互いを大事にしてきた涼子と玉。そんな2人の関係を見てきた視聴者たちは、玉の思いを汲みつつも涼子の玉に対する気持ちに想像をめぐらせた。SNSには、「覚悟はわかるけど、それは違うと思うよ」「涼子さまにとって玉ちゃんは母よりも夫よりも家族なんだよ」「玉ちゃんがいないと生きてる意味すら失ってたかもしれない」「縛られているなんて思っていないよ。玉ちゃんがいるから前を向けるって思っているんやないかな」「玉ちゃんに日々救われてきたし、今も救われてるのだと思うよ」「玉ちゃんは涼子さまの翼なんだよ! 枷じゃない!」といったコメントが殺到。また、「今の玉ちゃんにはそれが辛いのであれば、ここは一度距離を置いた方が良いのではないかな」「一度ちゃんと涼子さまと話し合ったほうがいいよ」との書き込みも見受けられた。

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