多くの企業が仕事始めを迎えた6日、業務用パソコンのパスワードを忘れたとする投稿がX(ツイッター)で数多く見られた。ほとんどが仕事に向き合いたくない憂鬱な気持ちを吐露するジョークだったが、実際に起きたトラブルを報告するポストも見受けられた。
大晦日や元日が火曜から木曜までに収まる格好になり、昨年末から今年にかけて9連休を取れたビジネスパーソンは少なくない。連休明けとなった同日午前、久しぶりに仕事をしようとしたビジネスパーソンらが「PCのパスワードを忘れた」などと投稿して「PCのパスワード」がトレンド入り。その多くが「脳が仕事を拒否しているんだ」「頭では忘れたが指と身体が覚えている」「社畜なので忘れない」などとジョークのようなコメントだった。
また、冗談交じりで「パスワードを書いた付箋をPCに貼り付けているので問題ない」「パスワードを『PASSWORD』に設定すると忘れる心配がありません」などと、セキュリティー上の問題がある“対策”を書き込むユーザーもいた。他の人が目にするところにパスワードを記すことや、英単語などの文字列をパスワードに設定することは、ハッカーらによるサイバー攻撃の被害を招く危険性がある。
一方で、連休中にパスワードの更新期限を迎えてログインできなくなったとして「新年最初の仕事はサポートデスクへの電話」「連休明けはパスワードの有効期限が切れがち」などと悩みをつづる人もいた。現在は「知識(パスワードや秘密の質問)」「所持(スマホへのプッシュ通知など)」「生体(指紋認証など)」の要素を組み合わせる多要素認証がセキュリティーを高めるとされており、パスワードの定期更新は以前ほど重要視されていないのが実情だ。