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朝ドラ「虎に翼」第19週(8月5日~)あらすじ ある事件で美佐江(片岡凜)への疑惑浮上も寅子(伊藤沙莉)対応に失敗、高瀬(望月歩)は小野(堺小春)と「友情結婚」

iza(イザ!) 2024年8月3日 8時15分

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第19週「悪女の賢者ぶり?」(第91~95話)が5日から始まる。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

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昭和27(1952)年、新潟地家裁三条支部の判事と支部長を兼務する寅子は、弁護士の杉田太郎(高橋克実)が主催した麻雀大会を見学した。そこで寅子とその娘の優未(竹澤咲子)の姿を見た太郎は人目もはばからず号泣。太郎は、空襲で一人娘と孫娘を亡くしており、そんな彼を抱きしめながら、新潟地裁本庁の判事、星航一(岡田将生)は「ごめんなさい」と謝り続けた。

ある日、仕事からの帰り道で、寅子は地主の娘、森口美佐江(片岡凜)から声をかけられた。街で頻発しているひったくり事件の犯人と名乗る少年たち全員が持っていた赤い腕飾りと似たものを美佐江からプレゼントされていた寅子は、以前、美佐江と少年たちとの関係に疑念を持ち追及したが、美佐江はその問いに答えていないままだった。2人は、互いに何事もなかったかのように表面的なあいさつを交わして別れた。

一方、佐田家では、元女中の稲(田中真弓)が手伝いに来てくれるようになったおかげで、ギクシャクしていた優未との関係も少しずつ改善。また稲は寅子の学友、桜川涼子(桜井ユキ)らが切り盛りする喫茶店「ライトハウス」を週2回手伝うようになり、涼子たちは負担が軽減されて生活に余裕が生まれたと感謝した。

週1回、本庁の仕事を手伝っていた寅子は、放火事件の裁判を担当することに。裁判は合議制で、航一と判事補の入倉始(岡部ひろき)も加わった。被告人の金顕洙(許秀哲)が朝鮮人だったことから、警察官らや入倉までも偏見に基づく憶測を口にするなか、寅子は公平な目で事件と向き合おうと努めた。

検察側は被告が弟の広洙(成田瑛基)宛てに朝鮮語で書いた手紙を証拠品として提出。翻訳した文面には、「私が中を完全に燃やしてしまったせいで心配をかけただろう」という言葉があり、自分が放火したことをほのめかす内容とも読み取れたが、寅子は、わざわざそんな手紙を送ったことや、翻訳の不自然さに違和感を覚えた。そこで朝鮮出身の学友、崔香淑(ハ・ヨンス)に協力を求めると、「燃やす」を意味する単語が「中」を意味する言葉とくっつくと「気をもませる」「心を苦しめる」という慣用句になり、検察が誤訳していたことがわかった。結果、手紙は証拠能力なし、そのほかの検察の主張も十分に立証されていないと判断され、顕洙に無罪が言い渡された。

寅子は、判決公判で広洙からにらまれ怯えた表情を見せていた入倉を昼食に誘った。航一と3人でライトハウスに入店すると、そこには太郎たちの姿も。広洙への反応について尋ねられた入倉は、自分は朝鮮人を虐げた覚えはなく、別の日本人にやられたことを責められ、いわれのない敵意を向けられれば印象は悪くなると述べた。ようやく本音を話してもらえた寅子は、わかり合えないと思ってもあきらめず向き合うしかないと強調。しかし太郎は、差別は悪いことだが、終戦からまだ10年も経たないなか、憲法が新しくなったのだから変われと言われても、全部なかったことにされるようで恐ろしくなる人もいるなどと主張した。すると、航一は再び「ごめんなさい」と謝り、自身が戦時中に経験した「秘密」を語り出した。

航一は、昭和15(1940)年に設置された総理大臣直轄の「総力戦研究所」の一員だった。同研究所には官民から30代の精鋭が集められ、航一は仲間と日米戦争を想定した机上演習を実施。何度演習を重ねても結果は「日本敗戦」だったが、報告を聞いた当時の政府中枢はこれを無視。その後、戦況はほぼ航一たちの予測通りになった。航一がもらした「ごめんなさい」は、そこで声をあげずに真実から目を背けたことへの後悔から出た言葉で、航一は、多くの日本人が大切な人を失った責任は自分にもあり、その罪を誰からも裁かれることなく生きている自分を信じられないと述べた。太郎は、十分に苦しんだのだからもう謝らなくていいと航一を慰め、寅子も「あなたが抱えているものは、私たち誰しもに何かしらの責任があることだから。だから、バカの一つ覚えですが、寄り添って一緒にもがきたい」と語りかけ、しゃがみこんだ航一の背中をさすってやった。

「虎に翼」第19週「悪女の賢者ぶり?」あらすじ

戦争によって航一が背負った苦しみに寄り添いたいと思う寅子。だが、その感情をうまく整理できない。

寅子からよりどころをたくさん作ったほうがいいと勧められた稲は、ライトハウスの常連客たちと新しい関係を築き始める。

そのころ、新潟市内である事件が発生し、美佐江がその事件に深く関わっているのではないかという疑惑が持ち上がる。寅子は美佐江に心を開いてもらおうと努めるが、対応は完全に失敗してしまう。

三条支部では書記官の高瀬雄三郎(望月歩)と小野知子(堺小春)が「友情結婚」を報告。寅子は自分の過去の結婚と重ね、慎重に考えた方がいいと2人に忠告する。


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