NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第6週「うち、ギャル、やめるけん」(第25~30回)の第28回が6日、放送される。
平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’zが、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第6週「うち、ギャル、やめるけん」振り返り(ネタバレ)
結は、ギャルサークル「博多ギャル連合(ハギャレン)」のメンバーと地元のイベント「糸島フェスティバル」でパラパラをダンス。米田家でその打ち上げが行われるなか、泥酔した父の聖人(北村有起哉)から、ギャルになった姉の歩(仲里依紗)に対する本音や後悔を聞かされ、聖人を悲しませたくない一心でギャルをやめることを決意した。
翌朝、結はその意向を家族に明かし、家業の畑仕事を手伝い始めて家族を驚かせた。高校の書道部にも退部届を提出。憧れていた先輩、風見亮介(松本怜生)や同級生の宮崎恵美(中村守里)から引き留められても、決意は変わらなかった。帰宅後、結は家族にも書道部をやめたことを報告。聖人の「アレ」のせいだと祖母の佳代(宮崎美子)は推し量ったが、当の聖人は二日酔いで自分が言ったことをまったく覚えていなかった。
その晩、家族全員がそろうなか、歩が家族で神戸に戻りたいと言い出した。祖父の永吉(松平健)が反対するなか、母の愛子(麻生久美子)は、糸島でも神戸でも、子供たちが帰ってこられる場所ならどこでもよいと答え、佳代も同意。聖人は、神戸に戻ってまた理髪店をやりたいと考えていたが、簡単な話ではなく、糸島にも愛着があるうえ今は資金がないと話した。家族たちの話を聞いていた結は、歩が勝手だと腹を立て、自分は神戸には行かないし、高校卒業後も糸島に残ると反発。その後、歩は結にもう一度話そうと呼びかけたが、拒絶されてしまった。
一方、ハギャレンのもとに加入希望の女子が3人現れた。糸島フェスのステージで躍動する彼女たちの姿をテレビ中継で見て感動したと言われてメンバーが盛り上がっていると、初代総代表を務めた歩が訪ねてきて、最近の結の様子を聞き出そうとしたが、学校で同じクラスの柚木理沙(田村芽実)も結から避けられていた。
結は畑仕事に没頭。高校を出たら家を継ぐと言い、仕事を覚えようと頑なだったが、自分の部屋ではタンスにしまっていた糸島フェスの衣装を見て一時感慨にふけりつつも、思いを断ち切るように引き出しを閉めるなど、楽しかった場所に戻りたい気持ちとの間で揺れ動いていた。
結は理沙たちにも高校を卒業したら農業をやることを伝えていた。心配性のお父さんに気を使っているのではと推測するギャルたち。歩は結の言動を振り返った。そんななか、現総代表の真島瑠梨(みりちゃむ)は歩が言った「自分はギャルじゃない。ニセモノだ」という言葉の意味を聞いたが、歩は「その言葉のまんま。私なんかより、みんなの方がちゃんとギャルやってるよ」と言葉少なだった。
その頃、永吉が昼寝をしている米田家を佐々木佑馬(一ノ瀬ワタル)という男性が訪問。歩の付き人だという佐々木は、大女優の歩が消えて現場が大混乱していると説明した。その話をすぐに永吉が吹聴。歩は東京で大女優として活躍しているといううわさが糸島に広まった。
そこに歩が帰宅。佐々木は一緒に帰ろうと言うが、その姿を見た歩は逃げ出した。
結はなぜ歩が戻ってきたのかと困惑。そんな結を幼なじみの古賀陽太(菅生新樹)が息抜きに釣りに誘うが、結は陽太も仕事を覚えるべきだと強調。しかし陽太は、自分は漁師を継がず、やりたいことをやると言った。「だから結も…」と切り出すが、結は聞く耳を持たなかった。一方、歩は「天神乙女会」の元メンバー、大河内明日香(寺本莉緒)のもとに逃げ込んでいた。
その後、黙々と農作業をしている結の前に、福岡西高野球部の四ツ木翔也(佐野勇斗)がいちごジャムを持って現れた。「最初に会ったときとおんなじ。さびしそうな顔に戻ってる」と踊っていたときはあんなに楽しそうにしていたと翔也に心配された結は、いらだちながら「うちはもうなんもやらん。ギャルも、書道も、全部」と返し、「どうせ一生懸命やっても、意味ないけん。みんな、いつかは消えてしまうけん」と前向きになれない心境を明かした。
「おむすび」第28回あらすじ
結は、風見と恵美が書道コンクールで受賞したことを知らせる校内の掲示を見て、短いながらも楽しかった書道部の思い出にふける。そこに風見がやって来て、また一緒にやろうと誘われるが、結は頑なに断る。
理沙も結に近寄ってくる。理沙は、避けようとする結に「プレゼント」と言って紙袋を渡す。