毎年恒例の「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」が2日、発表され、俳優、阿部サダヲが主演、宮藤官九郎さん脚本で話題となった2024年1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある」(TBS系)の愛称「ふてほど」が年間大賞に選ばれた。またトップ10には、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手が達成した「50-50」などが選出された。
宮藤さんが書き下ろした「意識低い系タイムスリップコメディー」で、1986年の昭和から2024年の令和へタイムスリップした「昭和のおじさん」小川市郎(阿部)が、コンプラで縛られた現代の人々に考えるキッカケを与えていく物語の「ふてほど」。表彰式に登場した阿部は、「正直自分たちでは『ふてほど』って(省略形で)言ったことないんですけど…。だけど、こういう賞をいただけたことでドラマ全体が評価されたと思います。光栄です」と喜びを口にした。またプロデューサーを務めた磯山晶氏は「地上波で34年働いていますが、適切と不適切の狭間が色々変わったと思ったので、このようなドラマを作ることができて、評価していただけてうれしいと思っています」と頭を下げた。
大賞の発表に、X(旧ツイッター)には「やっぱりなー!来ると思った」「てっきり50-50だと思った」「これは年末に一挙再放送するな」といったポストがズラリ。一方で、「初めて聞いた」「流行っていたことすら知らない」「ドラマはめっちゃ好きだったけど略す必要あるの?」と複雑な思いを抱く人も少なくなかった。
またトップ10には下記の言葉が選ばれた。
裏金問題/神戸学院大・上脇博之教授
界隈/毎日新聞デジタル報道グループ
初老ジャパン/パリ五輪総合馬術日本代表チーム
新紙幣/深谷市
50-50/大谷翔平
Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts
ホワイト案件/受賞者なし
名言が残せなかった/北口榛花
もうええでしょう/Netflixシリーズ「地面師たち」チーム