NHKは12日に放送するドキュメンタリー番組「100カメ」(総合 午後7時半)で、放送中の大河ドラマ「光る君へ」を特集する。
100台の固定カメラを設置し、人々の“生態”を観察するドキュメンタリー番組。気になる場所を「のぞき見」し、カメラを意識しない素の姿や会話などから人々の思わぬ実像を描き出す。お笑いコンビ、オードリーがMCを担当する。
今回は8日に放送された第34話「目覚め」で、見せ場となったシーンの収録に、準備の初期段階から密着。スタジオ内やリハーサル室などにカメラを設置し、まずは、主人公であるまひろ/紫式部役の吉高由里子の書道シーンの撮影現場を観察する。書道指導の先生から褒め言葉をもらった吉高。そこで明かされた新事実に、若林は驚きの声をあげる。
100台のカメラは、俳優陣の貴重なオフショットも記録。まひろの相手役である藤原道長を演じる柄本佑ほか、金田哲、本田大輔らのリラックスした様子や飾らない会話に、思わずほっこり。まるで平安の貴族社会にタイムスリップしたかのような、不思議な世界が広がる。
大河ドラマの長い歴史のなかで、初めて平安の貴族社会を取り上げた今作。8日放送分の見せ場となった「曲水(ごくすい)の宴(えん)」は道長が主催した会で、曲がりくねった川のほとりで、貴族たちが酒を飲みながら漢詩を詠んだとされる。平安の雅な世界を、令和にどう再現するのか、スタジオに川を流すにはどうすればいいのか…。想定外の出来事が相次ぐなか、さまざまなプロフェッショナルたちが連係し、難題を乗り越えていく姿が浮かび上がる。