女優の芳根京子がヒロインを演じる火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系、火曜後10・0)が1月14日からスタートする。同局のドラマで主演を務めるのは、2015年に放送された「表参道高校合唱部!」以来約10年ぶりとなる芳根が、今作にかける思いや、共演者たちの印象などを語った。
本作は、水谷緑さんのコミックエッセイ「まどか26歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」「離島で研修医やってきました。」(KADOKAWA刊)を原作に、「お医者さんだって、幸せになりたい!」と願う主人公のイマドキ研修医、若月まどか(芳根)が、働き方改革で変わりゆく医療現場で戸惑いながらも成長していく2年間を描く。
研修医の2年間は医師として女子としての人生の二大選択が一気に訪れる時期だが、芳根が演じるのん気なまどかは、同期の研修医たちと日々過ごすなかで自分の仲間が将来のビジョンや考えをしっかり持っていることに驚きを隠せずあたふたしてしまうという役どころだ。ほかに、まどかが最初に研修する先の指導医、菅野尊役で鈴木伸之、まどかの医学部時代からの同期で、よき仲間でもある研修医、尾崎千冬を髙橋ひかる、まどかの医学部時代からの同期の研修医、五十嵐翔役を、大西流星(なにわ男子)が演じる。
――人気コミックエッセイが原作ですが、作品の印象は?
舞台は病院ですが、いわゆる医療ドラマではなく、1人の女性が2年間という時間をかけてプライベートと仕事に向き合いながら、どういう人生を選択していくかを描いた成長物語です。私もこの仕事をしていると、プライベートと仕事の境目がなくなることがありますし、そのなかでどうやって自分の幸せを掴んでいくかという物語がイマドキだなとも思いつつ、また新しい作品として、同世代の方をはじめ、多くの視聴者に生きていくうえでのヒントや希望をお届けできる作品だと思います。
――まどかに共感できる部分などあれば教えてください
ひたむきに健気に仕事に向き合って頑張っていますが、もちろん思うことはいろいろとあって、親しい人には毒を吐いたり、息抜きで横浜DeNAベイスターズの応援に行ったり、そういう趣味も大切にしながら、ひたむきに頑張る女性なので、すごくチャーミングに感じています。
――井村太一監督から、まどかについてどのような指示や要望がありましたか?
「ちびまる子ちゃん」のまるちゃん的なのん気さもあり、でもちょっと毒を吐くといった、そういうワードはよく出てきます。いい子すぎないというか、ちょっとむすっとしてるときもあるような、でも、それがなんかチャーミングに見えるといいよねという話をさせてもらってます。
――楽しみにしているシーンは?
研修医の寮の写真を見ると、すごく青春っぽい感じがしてワクワクしてしまいます。もちろん、大変なこともいっぱいあるのは分かっていますが、同じ目標に向かって頑張る仲間が近くにいるというのは、ちょっと楽しみだなって思います。
――共演者の印象も教えてください
鈴木さんはとにかく背が高いです。「まだ伸びてる」っておっしゃってましたから(笑)。私もあと0.6センチ伸びたら160センチなのですが、「どうしたら背が伸びますか」って聞いてます。(鈴木からヒントをもらって)この撮影期間中に0.6センチ伸ばしたいと思います!
――同期役のみなさんの印象も教えてください
髙橋ひかるちゃんとは6年ぐらい前にご一緒させてもらっているので、「お久しぶりです!」といった感じで楽しくお話させてもらっています。
大西くんは、私がなにわ男子の道枝(駿佑)くんと大橋(和也)くんと共演させてもらったことがあったので、初めてお会いさせていただいた時に「なんだか遠い親戚みたいな感覚です!」とお話しさせていただきました(笑)。私は人見知りな部分があるのですが、大西くんがすごく明るいので、彼がいれば大丈夫だって思っています。
――芳根さんは2015年の「表参道高校合唱部!」以来となるTBSドラマ主演ですが、約10年ぶりに戻ってきた感想は?
素直にとてもうれしいです。10年前はまだ18歳で、自分がこの仕事を続けられるのかもわからなかったし、自分がやりたいと思ってもやれる仕事でもないですし、そのなかで、オーディションで選んでもらったことが自信になりました。自分が仕事を続けることで、選んでくださった方へ恩返しできるのならもっと頑張りたいと思えた作品で、本当に自分の意識が変わった作品だったので、そこから10年経って、今度はお声がけいただいてTBSに戻ってこられたっていうのは、“自分がやってきた道は間違ってなかったよ”って言ってもらえてる気がしてすごくうれしいです。
――この作品には研修医たちを見守る先輩たちが登場します。芳根さんが先輩からかけられて印象に残っている言葉は?
すごく救われたのは、西島秀俊さんから「本当に頑張り屋さんだから、頑張りすぎないでね」というお言葉を、本当に何度もいただいて。今でも「元気か?」って連絡をくださるんです。辛い時、「ちょっと大変なんです」と素直に吐いていいんだよって言ってくださることに、本当に救われています。(当時共演した「真犯人フラグ」は)2クール連続のドラマだったので、もう10カ月ぐらい一緒に同じ時間を過ごさせてもらったんです。あの時にご一緒した方っていうのは今でも 繋がってる方が多いですね。
――仕事やプライベートで切磋琢磨しあえる存在がいれば教えてください
最近よく会ってるのは、生田絵梨花ちゃんと岡崎沙絵ちゃんなのですが、次に会った時に「私、これ頑張ったよ自慢大会」をしようねと話しています。「これ頑張った」ってストレートに言うことに恥ずかしさもありますが、もう開き直って、みんなで自慢しあおうって。その自慢大会のために「頑張ったってことを増やしていこう」って言っていて、そうやって自然体で過ごす3人の時間が私は大好きで、救われています。
――劇中に球場での撮影シーンもあるようですが、これから楽しみにしている撮影場所はありますか?
球場のシーンは先日、横浜スタジアムで実際に撮影させてもらったのですが、実際にベイスターズファンの方が500人近く集まってくださって、本当にリアルなシーンを撮ることができたなと思っています。私は野球に詳しいわけではないので、不安な気持ちもあったのですが、本当に皆さん優しくて、隣で応援歌の歌詞を見せてくださったり、一緒に歌って練習してくださったり、温かいベイスターズファンの皆さんのおかげで本当にいいシーンになったと思います。その時も皆さんに「ありがとうございます」とお伝えさせてもらったのですが、改めて、本当に本当に寒いなか、撮影に長時間お付き合いいただいたことへの感謝の気持ちをここでお話したら、(読者の皆さんに)届きますかね? 改めてありがとうございました!