女優の松本若菜が主演する連続ドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜後10・0)で、俳優の北村一機が演じる浅岡忠行の好感度が爆上がりしている。21日に放送された第6話では、暴走する小森真琴(恒松祐里)に正論をぶつけた浅岡だが、その言葉に共感した視聴者は多く、SNSには「このドラマの唯一の良心」といったコメントが寄せられている。
夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした連ドラで、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意したヒロインとその夫、そして彼女が愛した彼という、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。
神崎美羽(松本)は夫の宏樹(田中圭)ではなく、幼なじみの冬月稜(深澤辰哉)との間にできた子供、栞を出産。この日の放送では、DNA鑑定で栞が自分の子ではないと知った宏樹が、栞を連れて失踪した。美羽は会社に電話をかけるが、宏樹は不在。美羽から宏樹が栞を連れて失踪したことを聞いた真琴が、お店を閉めて美羽のもとへやってきた。真琴は、団地の公園で美羽と冬月を見たと話し、「美羽さんが不倫してて、栞ちゃんは誰の子かわからない」と宏樹に話したのは自分だと告白。そして、宏樹と栞に何かあったら美羽のせいだと言い放った。
その後、真琴は、宏樹が足繫く通う喫茶店に向かい、マスターの浅岡に宏樹が失踪したことを話した。真琴は、宏樹がいないことを確認し、早々に店を立ち去ろうとするが、浅岡は「あのさ、もういいんじゃないか。あんた何がしたいの? よその夫婦の話に首ツッコむのもさ、どうかと思うよ」。この喫茶店で真琴が、宏樹に栞のことを告げ口したこともあり、浅岡は「あんたが動けば動くだけ、み~んな不幸になってんじゃないの? 正義を振りかざすのも、ほどほどにしないと。あいつらの正解をさ、あんたが決めんなよ」と続けた。しかし浅岡の言葉は真琴に響かず。真琴はムッとした顔をして、喫茶店を後にした。
真琴の大暴走をきっかけに、美羽と宏樹の夫婦関係は崩壊。さらに真琴は宏樹に思いを寄せており、自分の行動が正しいと思い込んでいるようだ。このドラマは、重いテーマを扱っているため、劇中に漂う雰囲気は基本的に暗め。そんななか、明るい性格で、視聴者の気持ちを代弁してくれるのが浅岡だ。SNSには「マスターの正論パンチ決まったァァァ」「そう! それよ! 流石マスター!」「北村一輝が頼みの綱 もっと言ってやって!!!」などのコメントが殺到。なかには「マスター、代弁ありがとう」と浅岡に感謝するドラマファンもいた。