このほどヨーロッパ中東部の内陸に位置するチェコ共和国のホテルで、あるカップルが青ざめるような経験をした。ホテルの部屋で朝目覚めたカップルの目に飛び込んできたものは、おびただしい数のコウモリだった。チェコのニュースメディア『iDNES.cz』などが伝えている。
チェコ・プルゼニ州プルゼニ市内にある「ホテル・スロヴァン・プルゼニ(hotel slovan plzen)」は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパを感じさせるアール・ヌーヴォー様式の3つ星ホテルである。その人気のホテルで9月上旬頃、客室に数百匹ものコウモリが侵入する騒ぎがあった。
地元の自然環境保護団体「プルゼニ動物救助ステーション(Záchranná stanice živočichů Plzeň)」の9月11日のプレスリリースによると、同ホテルの212号室でソプラノ・コウモリを捕獲したことが伝えられていた。
当時この部屋にはカップルの旅行者が宿泊していて、夜間に部屋が暑かったこともあり、窓と廊下に面したドアを少し開けて就寝したという。そして翌朝目が覚めたカップルは壁や天井やカーテンなど、部屋のいたるところにコウモリが張り付いているのを目にして驚愕したようだ。
その後、ホテルから要請されたプルゼニ動物救助ステーションのラデク・ゼメンさん(Radek Zemen)がコウモリの捕獲に駆けつけることとなった。同団体のプレスリリースに掲載された写真には、ラデクさんがホテルのフロント係の女性と一緒にタモ網で部屋中を飛び回るコウモリを捕獲する様子が捉えられていた。
部屋で捕獲されたコウモリは計267匹で、そのうち11匹は死んでいたそうだ。また部屋の入り口ドアを開けていたことから、そこからホテルの共有部分にまで侵入したコウモリを50匹捕獲したという。今回の騒ぎについて、同団体は「無責任な宿泊客と客室清掃スタッフが窓を開けっ放しにしていた」と非難した。
というのも、ホテルの部屋には3か国語で「コウモリが侵入する危険性があるため窓を開けないように」と注意書きされたチラシが置かれていたのだ。チェコでは数年前から8月から9月にかけて建物内へのコウモリの侵入の被害が相次いでいる。
また同団体は「チラシは各部屋にあるにもかかわらず、全くもって無意味、無駄なんです」と苦言を呈していた。今回捕獲されたソプラノ・コウモリはヨーロッパに生息する小型のコウモリで、主に昆虫を餌としている。そしてプルゼニ市はちょうどこのソプラノ・コウモリの移動ルートの途中に位置していることもあり、今回のような被害が市内のいたるところで起こっているようだ。
なおテックインサイト編集部は、同団体に、過去にこのような多くのコウモリを室内で捕獲したことはあったか、今回捕獲したコウモリはどうなったのか聞くために取材を申し入れている。
ちなみに2021年5月にインドで飛行機の中にコウモリが侵入し、機内を飛び回る騒ぎが起きている。同機は離陸後30分で出発地へ逆戻りすることになったという。
画像は『iDNES.cz 2023年10月10日付「Ignorovali varování. Turisté v Plzni nezavřeli okna, ráno měli v pokoji stovky netopýrů」(Credit:DES OP - Záchranná stanice živočichů Plzeň)』『One Mile at a Time 2021年5月29日付「Bat Causes Newark-Bound Air India Flight To Divert」』『New York Post 2021年9月29日付「Illinois man who awoke to find a bat on his neck dies of rabies: health officials」』『สรยุทธ สุทัศนะจินดา กรรมกรข่าว 2022年11月8日付Facebook「ครูสาว ไลฟ์ขอโทษ รับคิดน้อย ขาดสติ」』『J 2022年3月5日付Twitter「I’m at the Batman movie and there are real bats in the theater」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
チェコ・プルゼニ州プルゼニ市内にある「ホテル・スロヴァン・プルゼニ(hotel slovan plzen)」は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパを感じさせるアール・ヌーヴォー様式の3つ星ホテルである。その人気のホテルで9月上旬頃、客室に数百匹ものコウモリが侵入する騒ぎがあった。
地元の自然環境保護団体「プルゼニ動物救助ステーション(Záchranná stanice živočichů Plzeň)」の9月11日のプレスリリースによると、同ホテルの212号室でソプラノ・コウモリを捕獲したことが伝えられていた。
当時この部屋にはカップルの旅行者が宿泊していて、夜間に部屋が暑かったこともあり、窓と廊下に面したドアを少し開けて就寝したという。そして翌朝目が覚めたカップルは壁や天井やカーテンなど、部屋のいたるところにコウモリが張り付いているのを目にして驚愕したようだ。
その後、ホテルから要請されたプルゼニ動物救助ステーションのラデク・ゼメンさん(Radek Zemen)がコウモリの捕獲に駆けつけることとなった。同団体のプレスリリースに掲載された写真には、ラデクさんがホテルのフロント係の女性と一緒にタモ網で部屋中を飛び回るコウモリを捕獲する様子が捉えられていた。
部屋で捕獲されたコウモリは計267匹で、そのうち11匹は死んでいたそうだ。また部屋の入り口ドアを開けていたことから、そこからホテルの共有部分にまで侵入したコウモリを50匹捕獲したという。今回の騒ぎについて、同団体は「無責任な宿泊客と客室清掃スタッフが窓を開けっ放しにしていた」と非難した。
というのも、ホテルの部屋には3か国語で「コウモリが侵入する危険性があるため窓を開けないように」と注意書きされたチラシが置かれていたのだ。チェコでは数年前から8月から9月にかけて建物内へのコウモリの侵入の被害が相次いでいる。
また同団体は「チラシは各部屋にあるにもかかわらず、全くもって無意味、無駄なんです」と苦言を呈していた。今回捕獲されたソプラノ・コウモリはヨーロッパに生息する小型のコウモリで、主に昆虫を餌としている。そしてプルゼニ市はちょうどこのソプラノ・コウモリの移動ルートの途中に位置していることもあり、今回のような被害が市内のいたるところで起こっているようだ。
なおテックインサイト編集部は、同団体に、過去にこのような多くのコウモリを室内で捕獲したことはあったか、今回捕獲したコウモリはどうなったのか聞くために取材を申し入れている。
ちなみに2021年5月にインドで飛行機の中にコウモリが侵入し、機内を飛び回る騒ぎが起きている。同機は離陸後30分で出発地へ逆戻りすることになったという。
画像は『iDNES.cz 2023年10月10日付「Ignorovali varování. Turisté v Plzni nezavřeli okna, ráno měli v pokoji stovky netopýrů」(Credit:DES OP - Záchranná stanice živočichů Plzeň)』『One Mile at a Time 2021年5月29日付「Bat Causes Newark-Bound Air India Flight To Divert」』『New York Post 2021年9月29日付「Illinois man who awoke to find a bat on his neck dies of rabies: health officials」』『สรยุทธ สุทัศนะจินดา กรรมกรข่าว 2022年11月8日付Facebook「ครูสาว ไลฟ์ขอโทษ รับคิดน้อย ขาดสติ」』『J 2022年3月5日付Twitter「I’m at the Batman movie and there are real bats in the theater」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)