10月9日に米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のサンペドロ市で、意識不明の状態で見つかった20代半ばのアジア人男性について、当局による情報公開後にSNSでは一時、日本で失踪中の韓国人男性ではないかというコメントが多く寄せられた。しかしそれが事実ではないことが明らかになったと、韓国のニュースメディア『朝鮮日報(조선일보)』などが伝えた。
外傷性脳損傷を負い、重篤な状態で発見された若いアジア人男性は、トーランス市にあるハーバーUCLAメディカルセンター(Harbor-UCLA Medical Center)に搬送され、現在も人工呼吸器を装着した状態で入院している。
外傷の原因は公表されていないが、所持品の中に身元が分かる物がないため、ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は、10月11日に情報を公開して一般から男性に関する情報を募った。
気管挿管された状態のアジア人男性の顔写真とともに公表された情報によると、男性は20代半ば、身長5フィート10インチ(約177.8センチ)、体重158ポンド(約71.6キロ)、肩までの長さの黒い髪と茶色の目をしており、タトゥーやその他の目立った特徴はないという。また所持品は、黒いバックパック、日本の通貨が入った財布1つ、そして複数の旅行用サイズの身だしなみ・衛生用品であった。
男性が日本円を所持していたため、日本からの旅行者、留学生などである可能性が高く、日本国内および在米各地の日系メディアでも取り上げられた。また、在ロサンゼルス日本国総領事館には「息子ではないか」という問い合わせも何件かあったようだ。
ところが、男性の身体的特徴から日本で行方不明となっている韓国人男性ではないかと推測する人々が多く現れ、当人の顔写真がX(Twitter)でも拡散された。
この韓国人男性は、今年5月9日から観光ビザで日本に入国していたユン・セジュンさん(윤세준、27)。6月8日に姉と連絡を取ったのを最後に、行方が分からなくなっている。社会福祉士のユンさんは転職前の旅行で大阪を訪れ、最後に目撃されたのは和歌山県串本町だった。和歌山県内のゲストハウスに滞在していたことも確認されている。
駐大阪大韓民国総領事館による尋ね人のチラシによると、ユンさんの身長は約175センチ、中肉中背で行方不明男性と顔立ちと体格が似ている。また、ユンさんも旅行中は黒いバックパックを背負っていたという。
『朝鮮日報』によると、ネット上では「ユンさんがアメリカで見つかった」と先走った情報が出回ったそうだが、駐ロサンゼルス大韓民国総領事館の関係者により「当該の男性の指紋を韓国に送り、ユンさんの指紋と照合したが一致しなかった」ことが明かされたと、10月22日に『韓国日報(한국일보)』が報じた。
残念ながら、意識不明の男性の国籍や身元はまだ確認されず、ユンさんの捜索も振り出しに戻ってしまった。
男性の身元に関する情報を持っている人は、ハーバーUCLAメディカルセンターに電話連絡を、またユンさんに関しては、駐大阪大韓民国総領事館に情報を寄せてほしい。
画像は『주오사카총영사관 2023年7月27日付 X「[주오사카총영사관] 실종자를 찾습니다.」』『KTLA 2023年10月11日付X「DO YOU KNOW HIM?」(L.A. County Health Services)』『한국일보 2023年7月27日付「일본 배낭여행 떠난 20대 청년 49일째 행방불명」(KBS)』『The Suitcase Detective 2023年10月19日付「San Pedro John Doe #3084 (Unidentified Person)」』『Port of Los Angeles 2023年4月26日付Instagram「Five California seaports」』『Metro 2023年7月4日付「Teen who went missing walking dogs found alive eight years later with cuts and bruises」(Picture: Facebook)』『BBC 2022年7月4日付「Bihar: Their son vanished ? then an imposter took over for 41 years」(VISHAL ANAND)』『Debora Mtz 2022年12月5日付Facebook「Dios es grande y escucha nuestras oraciones Gracias por este milagro!」』『The Sun 2022年9月19日付「SAVED FROM HELL I got lost with my daughter, 3, in jaguar-infested forest for three days ? everyone thought my boyfriend had killed me」(Credit: Jam Press Vid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)
外傷性脳損傷を負い、重篤な状態で発見された若いアジア人男性は、トーランス市にあるハーバーUCLAメディカルセンター(Harbor-UCLA Medical Center)に搬送され、現在も人工呼吸器を装着した状態で入院している。
外傷の原因は公表されていないが、所持品の中に身元が分かる物がないため、ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は、10月11日に情報を公開して一般から男性に関する情報を募った。
気管挿管された状態のアジア人男性の顔写真とともに公表された情報によると、男性は20代半ば、身長5フィート10インチ(約177.8センチ)、体重158ポンド(約71.6キロ)、肩までの長さの黒い髪と茶色の目をしており、タトゥーやその他の目立った特徴はないという。また所持品は、黒いバックパック、日本の通貨が入った財布1つ、そして複数の旅行用サイズの身だしなみ・衛生用品であった。
男性が日本円を所持していたため、日本からの旅行者、留学生などである可能性が高く、日本国内および在米各地の日系メディアでも取り上げられた。また、在ロサンゼルス日本国総領事館には「息子ではないか」という問い合わせも何件かあったようだ。
ところが、男性の身体的特徴から日本で行方不明となっている韓国人男性ではないかと推測する人々が多く現れ、当人の顔写真がX(Twitter)でも拡散された。
この韓国人男性は、今年5月9日から観光ビザで日本に入国していたユン・セジュンさん(윤세준、27)。6月8日に姉と連絡を取ったのを最後に、行方が分からなくなっている。社会福祉士のユンさんは転職前の旅行で大阪を訪れ、最後に目撃されたのは和歌山県串本町だった。和歌山県内のゲストハウスに滞在していたことも確認されている。
駐大阪大韓民国総領事館による尋ね人のチラシによると、ユンさんの身長は約175センチ、中肉中背で行方不明男性と顔立ちと体格が似ている。また、ユンさんも旅行中は黒いバックパックを背負っていたという。
『朝鮮日報』によると、ネット上では「ユンさんがアメリカで見つかった」と先走った情報が出回ったそうだが、駐ロサンゼルス大韓民国総領事館の関係者により「当該の男性の指紋を韓国に送り、ユンさんの指紋と照合したが一致しなかった」ことが明かされたと、10月22日に『韓国日報(한국일보)』が報じた。
残念ながら、意識不明の男性の国籍や身元はまだ確認されず、ユンさんの捜索も振り出しに戻ってしまった。
男性の身元に関する情報を持っている人は、ハーバーUCLAメディカルセンターに電話連絡を、またユンさんに関しては、駐大阪大韓民国総領事館に情報を寄せてほしい。
画像は『주오사카총영사관 2023年7月27日付 X「[주오사카총영사관] 실종자를 찾습니다.」』『KTLA 2023年10月11日付X「DO YOU KNOW HIM?」(L.A. County Health Services)』『한국일보 2023年7月27日付「일본 배낭여행 떠난 20대 청년 49일째 행방불명」(KBS)』『The Suitcase Detective 2023年10月19日付「San Pedro John Doe #3084 (Unidentified Person)」』『Port of Los Angeles 2023年4月26日付Instagram「Five California seaports」』『Metro 2023年7月4日付「Teen who went missing walking dogs found alive eight years later with cuts and bruises」(Picture: Facebook)』『BBC 2022年7月4日付「Bihar: Their son vanished ? then an imposter took over for 41 years」(VISHAL ANAND)』『Debora Mtz 2022年12月5日付Facebook「Dios es grande y escucha nuestras oraciones Gracias por este milagro!」』『The Sun 2022年9月19日付「SAVED FROM HELL I got lost with my daughter, 3, in jaguar-infested forest for three days ? everyone thought my boyfriend had killed me」(Credit: Jam Press Vid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)