インドネシアの人気観光スポットであるガラスの橋の床が崩落し、観光で訪れていた女性が死亡した。この橋は、以前から安全基準について懸念の声があがっていたという。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えている。
インドネシアの中部ジャワ州バニュマス地方にある森林公園「Hutan Pinus Limpakuwus」で現地時間25日午前10時頃、同公園で人気スポットとなるガラスの橋「ザ・ジオング(The Geong)」の床が割れ、1人が死亡、3人が負傷する事故が発生した。
地元のニュースメディア『CNN Indonesia』によると、観光で訪れていた11人のグループが二手に分かれて橋の上を歩き、そのうち女性4人が橋の中ほどで写真を撮っていたそうだ。目撃者によると、橋は突然大きな音を立ててガラスの床が割れ、写真を撮っていた4人のうち2人が約10メートルの高さから地面に転落したという。
事故直後に撮影された動画には、転落した女性が地面に倒れており、橋の上では今にも落ちそうになっている女性を他の観光客が救助する様子が捉えられていた。橋の上に残っていた2人は軽い怪我で済んだが、転落した女性(41)は命に別状はないものの、もう1人の女性(49)の死亡が確認された。なお4人は、同州チラチャプから訪れていたことが分かっている。
橋を管理する「Hutan Pinus Limpakuwus」協同組合の会長であるエコ・プルノモ氏(Eko Purnomo)は、4月に橋が開通した後、橋の責任者に安全確認の点検をするように依頼していたという。その理由について、エコ氏は次のように明かしている。
「実はソーシャルメディアで、許容を超えるほどの苦情が寄せられたのです。その件数は、総来場者の5パーセントほどありました。」
さらにエコ氏によると、橋の管理者は安全基準を見直す会議に出席せず、代理人が来ていただけだったという。バニュマス警察は、橋がある「Hutan Pinus Limpakuwus」の観光エリア全体を閉鎖し、橋の管理者側に過失がないかを調べている。また26日に同警察が発表したところによると、橋の管理がきちんと行われていなかったことが明らかになった。
橋は開通してから安全基準を確認するための実現可能性調査を一度も行っておらず、ガラスの厚さは1.2センチ程度で、SNSでは「え? たったの1センチ弱?」「どの角度から見てもガラスはとても薄く見える」といった声があがった。
同国内のデータ情報をSNSで公開するアカウント名『Perupadata』がXに公開した内容によると、この橋のガラスはインドネシアにある他のガラスの橋と比較しても著しく薄いという。バニュマス警察では、橋に妥当なガラスが使われていたのかどうか建築専門家と共にさらなる調査を進めていく予定とのことだ。
画像は『The Jakarta Post 2023年10月26日付「Police investigate deadly glass bridge incident in Banyumas」(Antara/Sumarwoto)』『The Sun 2023年10月27日付「GLASS TRAGEDY Horror moment glass-bottomed walkway shatters sending tourist plunging to their death 30ft up above forest canopy」(Credit: Facebook/Hana Meika RitkaDiana)(Credit: Twitter)』『自由時報 2021年5月8日付「嚇死! 玻璃吊橋被風「吹破」 遊客高空嚇到腿軟」(圖取自微博)』『Mộc Châu Island 2022年2月14日付Instagram「Những cây cầu luôn tạo ra một sức hút mãnh liệt,」』『LADbible 2020年5月29日付「11-Year-Old Girl Falls 60 Metres From Suspension Bridge At Chinese Tourist Park」(Credit: AsiaWire)』『The Daily star 2022年9月7日付「Awkward moment bridge collapses while being opened by government officials」(Image: CEN)』『民視新聞網 2022年10月9日付「把女兒晃下吊橋!中國男帶家人出遊惡作劇 數萬網友怒:不配當爸爸」(圖/翻攝「李小安」微博)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
インドネシアの中部ジャワ州バニュマス地方にある森林公園「Hutan Pinus Limpakuwus」で現地時間25日午前10時頃、同公園で人気スポットとなるガラスの橋「ザ・ジオング(The Geong)」の床が割れ、1人が死亡、3人が負傷する事故が発生した。
地元のニュースメディア『CNN Indonesia』によると、観光で訪れていた11人のグループが二手に分かれて橋の上を歩き、そのうち女性4人が橋の中ほどで写真を撮っていたそうだ。目撃者によると、橋は突然大きな音を立ててガラスの床が割れ、写真を撮っていた4人のうち2人が約10メートルの高さから地面に転落したという。
事故直後に撮影された動画には、転落した女性が地面に倒れており、橋の上では今にも落ちそうになっている女性を他の観光客が救助する様子が捉えられていた。橋の上に残っていた2人は軽い怪我で済んだが、転落した女性(41)は命に別状はないものの、もう1人の女性(49)の死亡が確認された。なお4人は、同州チラチャプから訪れていたことが分かっている。
橋を管理する「Hutan Pinus Limpakuwus」協同組合の会長であるエコ・プルノモ氏(Eko Purnomo)は、4月に橋が開通した後、橋の責任者に安全確認の点検をするように依頼していたという。その理由について、エコ氏は次のように明かしている。
「実はソーシャルメディアで、許容を超えるほどの苦情が寄せられたのです。その件数は、総来場者の5パーセントほどありました。」
さらにエコ氏によると、橋の管理者は安全基準を見直す会議に出席せず、代理人が来ていただけだったという。バニュマス警察は、橋がある「Hutan Pinus Limpakuwus」の観光エリア全体を閉鎖し、橋の管理者側に過失がないかを調べている。また26日に同警察が発表したところによると、橋の管理がきちんと行われていなかったことが明らかになった。
橋は開通してから安全基準を確認するための実現可能性調査を一度も行っておらず、ガラスの厚さは1.2センチ程度で、SNSでは「え? たったの1センチ弱?」「どの角度から見てもガラスはとても薄く見える」といった声があがった。
同国内のデータ情報をSNSで公開するアカウント名『Perupadata』がXに公開した内容によると、この橋のガラスはインドネシアにある他のガラスの橋と比較しても著しく薄いという。バニュマス警察では、橋に妥当なガラスが使われていたのかどうか建築専門家と共にさらなる調査を進めていく予定とのことだ。
画像は『The Jakarta Post 2023年10月26日付「Police investigate deadly glass bridge incident in Banyumas」(Antara/Sumarwoto)』『The Sun 2023年10月27日付「GLASS TRAGEDY Horror moment glass-bottomed walkway shatters sending tourist plunging to their death 30ft up above forest canopy」(Credit: Facebook/Hana Meika RitkaDiana)(Credit: Twitter)』『自由時報 2021年5月8日付「嚇死! 玻璃吊橋被風「吹破」 遊客高空嚇到腿軟」(圖取自微博)』『Mộc Châu Island 2022年2月14日付Instagram「Những cây cầu luôn tạo ra một sức hút mãnh liệt,」』『LADbible 2020年5月29日付「11-Year-Old Girl Falls 60 Metres From Suspension Bridge At Chinese Tourist Park」(Credit: AsiaWire)』『The Daily star 2022年9月7日付「Awkward moment bridge collapses while being opened by government officials」(Image: CEN)』『民視新聞網 2022年10月9日付「把女兒晃下吊橋!中國男帶家人出遊惡作劇 數萬網友怒:不配當爸爸」(圖/翻攝「李小安」微博)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)