このほど生後7か月の男児が、窒息しそうになる恐ろしい瞬間をベビーモニターが捉えた。その原因は、男児がいつも口にしているおしゃぶりにあった。間違ったサイズのおしゃぶりを与えてしまったことで、男児の口にすっぽりとはまってしまい、吐き出せず息ができなくなってしまったのだ。この動画はInstagramでシェアされ、他の保護者に注意喚起していることを英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
オーストラリア在住のニッキー・ジャーカッツさん(Nikki Jurcutz)は10月23日、自身で立ち上げた子どもの応急処置講習を行う会社「Tiny Hearts Education」のInstagramアカウントに1本の動画を公開した。そのベビーモニターの動画には、生後7か月の男児がベビーベッドで横になっている姿が映っている。
男児は大きく口を動かしながら、腕を振り回すようにしてもぞもぞと動いているが、実はおしゃぶりが丸ごと口の中に入ってしまい、息ができずに窒息しそうになっていたのだ。しばらくすると男児はミルクを吐き出したが、顔をしかめながら口を動かし、懸命におしゃぶりを吐き出そうとしている。その後も男児は咳き込みながら何度か嘔吐し、1分ほど苦しんでいたが、幸いにもなんとかおしゃぶりを吐き出すことができて無事だった。
男児の母親によると、数週間前から細気管支炎を発症しており、咳き込むことが多かったという。窒息が起きる直前には、咳き込んだことによりミルクを嘔吐したそうで、母親は片付けて再び息子をベビーベッドに寝かせた。その後、息子の咳き込む声を聞いたが、母親は細気管支炎によるものだと思い込んでいた。しかし、それから泣き声がしたので息子のもとへ向かうと、再びミルクを吐き戻しており、何が起きたのか確認しようとベビーモニターの録画映像を見て、窒息しそうになっているのを発見したという。
母親は、「息子の口におしゃぶりが詰まってしまうなんて想像もしていませんでしたし、映像を見ている時は、恐ろしくて息が止まりそうでした。夫に映像を見せたところ、おしゃぶりの安全性について話すようになりましたが、他の保護者もおしゃぶりの安全性を考えるきっかけとなればと思い、シェアすることにしました」と経緯を説明した。
この動画を自身のプラットフォームでシェアしたニッキーさんは、かつて救急隊員として働いており、様々な事故を経験してきたという。だが、今回のケースは初めて目撃したことから、多くの保護者に注意喚起するため公開したそうだ。コメント欄には、「動画を見ているだけで辛い」「うちの子も同じようになってしまったことがある」「おしゃぶりも成長とともに変えてあげないとね」「これから、寝ている時にはおしゃぶりを与えないようにしよう」など、おしゃぶりの危険性を再認識した人々の声が寄せられていた。
赤ちゃんにはそれぞれ個性があるため、その子にあったおしゃぶりを選ぶのは難しいそうだが、ニッキーさんは安全なおしゃぶりを選ぶためのポイントを解説している。
まず、おしゃぶりの円盤部分に4ミリ以上の穴が最低でも2つ開いているものを選ぶことを推奨している。穴があることで万が一、赤ちゃんがおしゃぶりを飲み込んでしまっても、この穴を通じて呼吸ができる。また、円盤部分は赤ちゃんの口にすっぽりと入ってしまわないような大きさのものを選ぶと良いそうだ。
他にも、おしゃぶりにリングなど掴むことができる部位があると良いという。これは赤ちゃんがおしゃぶりを飲み込んでしまっても、親がリングを使って口からすぐに取り出すことができるからだ。
また、口にくわえる部分に穴が開いていると、そこから雑菌が繁殖する可能性もあるため、破れたり穴が開いたりしていないかの確認も重要であると、ニッキーさんは指摘する。さらに、口にくわえる部分が長すぎるとむせてしまう原因にもなるため、最大で35ミリの長さのもの選ぶように推奨している。
なお、テックインサイト編集部ではニッキー・ジャーカッツさんに、ベビーモニターの映像を保護者への注意喚起として公開するに至った経緯や、元救急隊員のキャリアから他にも親が気をつけなければならないケースなどをうかがうべく取材を申し入れている。
この投稿をInstagramで見る Tiny Hearts(@tinyheartseducation)がシェアした投稿
画像は『The Sun 2023年10月25日付「HAZARD ALERT Heart-stopping moment baby nearly chokes on a dummy as ex-paramedic issues urgent warning」(Credit: Tiny Hearts Education)』『Tiny Hearts 2023年10月24日付Instagram「Yesterday night we shared a video of a baby that was choking on a dummy.」』『WalesOnline 2019年1月30日付「Mum’s long hair started choking her baby as they lay in bed」(Image: Emma Lewis Chipili)』『The US Sun 2021年1月3日付「‘SHE’S NOT BREATHING’ Baby girl dies as dad finds ‘puppy lying on’ 4-month-old & says ‘my baby ain’t breathing’ in agonizing 911 call」(Credit: GoFundMe)』『New York Post 2023年9月5日付「Four-year-old Florida twins suffocate in toy chest, leaving family shattered」(GoFundMe)』『Mirror 2020年10月13日付「‘Loving’ boy, 2, tragically died after accidentally hanging himself on blind cord」(Image: Lauren Grimshaw / SWNS.COM)』『Nicole Johnson Goddard 2019年2月24日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
オーストラリア在住のニッキー・ジャーカッツさん(Nikki Jurcutz)は10月23日、自身で立ち上げた子どもの応急処置講習を行う会社「Tiny Hearts Education」のInstagramアカウントに1本の動画を公開した。そのベビーモニターの動画には、生後7か月の男児がベビーベッドで横になっている姿が映っている。
男児は大きく口を動かしながら、腕を振り回すようにしてもぞもぞと動いているが、実はおしゃぶりが丸ごと口の中に入ってしまい、息ができずに窒息しそうになっていたのだ。しばらくすると男児はミルクを吐き出したが、顔をしかめながら口を動かし、懸命におしゃぶりを吐き出そうとしている。その後も男児は咳き込みながら何度か嘔吐し、1分ほど苦しんでいたが、幸いにもなんとかおしゃぶりを吐き出すことができて無事だった。
男児の母親によると、数週間前から細気管支炎を発症しており、咳き込むことが多かったという。窒息が起きる直前には、咳き込んだことによりミルクを嘔吐したそうで、母親は片付けて再び息子をベビーベッドに寝かせた。その後、息子の咳き込む声を聞いたが、母親は細気管支炎によるものだと思い込んでいた。しかし、それから泣き声がしたので息子のもとへ向かうと、再びミルクを吐き戻しており、何が起きたのか確認しようとベビーモニターの録画映像を見て、窒息しそうになっているのを発見したという。
母親は、「息子の口におしゃぶりが詰まってしまうなんて想像もしていませんでしたし、映像を見ている時は、恐ろしくて息が止まりそうでした。夫に映像を見せたところ、おしゃぶりの安全性について話すようになりましたが、他の保護者もおしゃぶりの安全性を考えるきっかけとなればと思い、シェアすることにしました」と経緯を説明した。
この動画を自身のプラットフォームでシェアしたニッキーさんは、かつて救急隊員として働いており、様々な事故を経験してきたという。だが、今回のケースは初めて目撃したことから、多くの保護者に注意喚起するため公開したそうだ。コメント欄には、「動画を見ているだけで辛い」「うちの子も同じようになってしまったことがある」「おしゃぶりも成長とともに変えてあげないとね」「これから、寝ている時にはおしゃぶりを与えないようにしよう」など、おしゃぶりの危険性を再認識した人々の声が寄せられていた。
赤ちゃんにはそれぞれ個性があるため、その子にあったおしゃぶりを選ぶのは難しいそうだが、ニッキーさんは安全なおしゃぶりを選ぶためのポイントを解説している。
まず、おしゃぶりの円盤部分に4ミリ以上の穴が最低でも2つ開いているものを選ぶことを推奨している。穴があることで万が一、赤ちゃんがおしゃぶりを飲み込んでしまっても、この穴を通じて呼吸ができる。また、円盤部分は赤ちゃんの口にすっぽりと入ってしまわないような大きさのものを選ぶと良いそうだ。
他にも、おしゃぶりにリングなど掴むことができる部位があると良いという。これは赤ちゃんがおしゃぶりを飲み込んでしまっても、親がリングを使って口からすぐに取り出すことができるからだ。
また、口にくわえる部分に穴が開いていると、そこから雑菌が繁殖する可能性もあるため、破れたり穴が開いたりしていないかの確認も重要であると、ニッキーさんは指摘する。さらに、口にくわえる部分が長すぎるとむせてしまう原因にもなるため、最大で35ミリの長さのもの選ぶように推奨している。
なお、テックインサイト編集部ではニッキー・ジャーカッツさんに、ベビーモニターの映像を保護者への注意喚起として公開するに至った経緯や、元救急隊員のキャリアから他にも親が気をつけなければならないケースなどをうかがうべく取材を申し入れている。
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画像は『The Sun 2023年10月25日付「HAZARD ALERT Heart-stopping moment baby nearly chokes on a dummy as ex-paramedic issues urgent warning」(Credit: Tiny Hearts Education)』『Tiny Hearts 2023年10月24日付Instagram「Yesterday night we shared a video of a baby that was choking on a dummy.」』『WalesOnline 2019年1月30日付「Mum’s long hair started choking her baby as they lay in bed」(Image: Emma Lewis Chipili)』『The US Sun 2021年1月3日付「‘SHE’S NOT BREATHING’ Baby girl dies as dad finds ‘puppy lying on’ 4-month-old & says ‘my baby ain’t breathing’ in agonizing 911 call」(Credit: GoFundMe)』『New York Post 2023年9月5日付「Four-year-old Florida twins suffocate in toy chest, leaving family shattered」(GoFundMe)』『Mirror 2020年10月13日付「‘Loving’ boy, 2, tragically died after accidentally hanging himself on blind cord」(Image: Lauren Grimshaw / SWNS.COM)』『Nicole Johnson Goddard 2019年2月24日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)