米オハイオ州で先月中旬、男に誘拐され、4日間小屋に監禁されていた23歳女性が保護された。当時の様子は警察官のボディカメラが捉えていたが、女性は男に殴られてできた目の周りの大きな青あざを隠すことはせず、「私の顔を見て欲しい。そして同じ過ちを繰り返さないで欲しい」と訴えた。米ニュースメディア『Inside Edition』などが伝えた。
米オハイオ州アクロンで先月16日午前10時前、ウィリアム・モジンゴ・ジュニア(William Mozingo Junior、33)の住む小屋(車庫)で、監禁されていたクロエ・ジョーンズさん(Chloe Jones、23)が警察官によって救出された。同じ敷地内に住む小屋のオーナーがクロエさんの姿を見かけ、ウィリアムの怒鳴り声を聞いたことで警察に通報したのだった。
ウィリアムはその4日前、クロエさんに「家まで送るから」と声をかけて車に乗せ、小屋のロフト部分に監禁すると虐待を繰り返した。
ウィリアムは過去に、薬物の不法所持で矯正施設に入所したほか、3度の誘拐事件を起こして有罪判決を受けており、クロエさんの母ジェシー・バーラムさん(Jessi Barham)は先月24日、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』にアカウントを設置して次のように訴えた。
「娘はウィリアムの4人目の被害者になってしまった。警察に保護された娘は、顔面骨折、脳内出血、腕と手指の骨折などで集中治療室に3日間の入院を強いられた。」
「監禁されている間、娘はノンストップで4日間虐待され、身体を縛られ、ガソリンをかけられて『火をつける』と脅された。また野球のバットと拳で頭からつま先まで殴られ、喉にナイフを突きつけられて『喉を掻き切る』と言われた。」
「トイレには行かせてもらえず、尿は垂れ流すしかなかった。男は何度も首を絞め、娘に『もし気絶したらお前の喉を切ってやる』と言ってきた。娘が気絶することを望まず、『俺がすることをしっかり見ろ』と言って虐待を続けたのだ。」
「娘には手のひらほどの大きさの青あざが身体中にできていて、顔の一部は麻痺してしまった。そして何よりも深刻なのは、心の傷だ。娘は当時、『小屋から一生出ることはないだろう』と思い、死を覚悟していた。娘は決して、以前の娘には戻れない。以前の人生を取り戻すことはできないのだ。」
ジェシーさんはさらにメディアのインタビューで「ウィリアムは虐待の合間に娘を抱きしめていた」とも明かしており、「娘が病院から連絡をしてきたことで初めて事件を知った。当時のことを話すことは、とてもつらいようだ」と憤りを隠せない様子で語っていた。
なおウィリアムは、刑務所を出所して4か月後には3度目の誘拐事件を起こしていたそうで、ジェシーさんは「この男がまた同じ間違いを犯すことは間違いなく、これはとても受け入れられることではない。この男を二度と出所させるべきではない」と述べ、司法制度がしっかりと機能していないことを指摘した。
一方で、ウィリアムに2017年に誘拐された被害者マッケンジー・マスティンさん(Mackenzie Mastin)は「私も保護された際、クロエさんと同じように目の周りに大きな青あざができていた。あれは私の人生の中で最も恐ろしい経験の一つだった」と明かし、「ウィリアムが4度も同じ犯罪を繰り返すことができていることは信じられない」と続けた。
ちなみにウィリアムはマッケンジーさんを誘拐後、2年で刑務所を出所していたが、もし今回オハイオ州で有罪が決まれば、終身刑が言い渡されることも十分あり得るということだ。
この事件を受け、クロエさんは「監禁されている間は、何度も死ぬのではと思った。でも私に生きる力を与えてくれたのは4歳の息子だった」と明かし、「アメリカの全ての若い少女たちにこう伝えたい。『知らない人や、友達の友達に誘われて車に乗ることは安全ではない』ということをね」と述べた。
そしてこのニュースには、「顔を出すなんて本当に勇気がある。心と身体の回復を祈っている」「知らない人の車に乗ってしまったという過ちを認め、自身の経験をこうしてシェアできる彼女は素晴らしいと思う」「知らない人の車に乗ってはいけないという教訓になった事件。彼女が保護されて良かった」「保護されて震えている彼女を見て、ハグしてあげたかった。かわいそうに」「これは怖い。もう二度とこのモンスターを出所させないで!」といったコメントが寄せられている。
画像は『UNILAD 2023年10月24日付「Woman boldly speaks out after surviving ‘terrifying’ abduction」(Credit: Fox 8 News)』『GoFundMe 2023年10月24日付「23 year old kidnapping victim」』『G1 2023年2月11日付「Mulher que ficou 20 anos em cárcere privado segue internada em desnutrição grave, no MA」(Foto: Divulgação)』『The Indian Express 2020年10月23日付「Woman locked inside toilet for over a year by husband rescued in Haryana」(Source: ANI)』『The Sun 2020年6月24日付「HOUSE OF HORRORS Russian mum ‘forced her daughter to live off CAT FOOD while caged at her home for 26 years’」(Credit: Central European News)』『Metro 2018年6月14日付「Woman ‘chained naked to bed for 20 years because she got a boyfriend’」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
米オハイオ州アクロンで先月16日午前10時前、ウィリアム・モジンゴ・ジュニア(William Mozingo Junior、33)の住む小屋(車庫)で、監禁されていたクロエ・ジョーンズさん(Chloe Jones、23)が警察官によって救出された。同じ敷地内に住む小屋のオーナーがクロエさんの姿を見かけ、ウィリアムの怒鳴り声を聞いたことで警察に通報したのだった。
ウィリアムはその4日前、クロエさんに「家まで送るから」と声をかけて車に乗せ、小屋のロフト部分に監禁すると虐待を繰り返した。
ウィリアムは過去に、薬物の不法所持で矯正施設に入所したほか、3度の誘拐事件を起こして有罪判決を受けており、クロエさんの母ジェシー・バーラムさん(Jessi Barham)は先月24日、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』にアカウントを設置して次のように訴えた。
「娘はウィリアムの4人目の被害者になってしまった。警察に保護された娘は、顔面骨折、脳内出血、腕と手指の骨折などで集中治療室に3日間の入院を強いられた。」
「監禁されている間、娘はノンストップで4日間虐待され、身体を縛られ、ガソリンをかけられて『火をつける』と脅された。また野球のバットと拳で頭からつま先まで殴られ、喉にナイフを突きつけられて『喉を掻き切る』と言われた。」
「トイレには行かせてもらえず、尿は垂れ流すしかなかった。男は何度も首を絞め、娘に『もし気絶したらお前の喉を切ってやる』と言ってきた。娘が気絶することを望まず、『俺がすることをしっかり見ろ』と言って虐待を続けたのだ。」
「娘には手のひらほどの大きさの青あざが身体中にできていて、顔の一部は麻痺してしまった。そして何よりも深刻なのは、心の傷だ。娘は当時、『小屋から一生出ることはないだろう』と思い、死を覚悟していた。娘は決して、以前の娘には戻れない。以前の人生を取り戻すことはできないのだ。」
ジェシーさんはさらにメディアのインタビューで「ウィリアムは虐待の合間に娘を抱きしめていた」とも明かしており、「娘が病院から連絡をしてきたことで初めて事件を知った。当時のことを話すことは、とてもつらいようだ」と憤りを隠せない様子で語っていた。
なおウィリアムは、刑務所を出所して4か月後には3度目の誘拐事件を起こしていたそうで、ジェシーさんは「この男がまた同じ間違いを犯すことは間違いなく、これはとても受け入れられることではない。この男を二度と出所させるべきではない」と述べ、司法制度がしっかりと機能していないことを指摘した。
一方で、ウィリアムに2017年に誘拐された被害者マッケンジー・マスティンさん(Mackenzie Mastin)は「私も保護された際、クロエさんと同じように目の周りに大きな青あざができていた。あれは私の人生の中で最も恐ろしい経験の一つだった」と明かし、「ウィリアムが4度も同じ犯罪を繰り返すことができていることは信じられない」と続けた。
ちなみにウィリアムはマッケンジーさんを誘拐後、2年で刑務所を出所していたが、もし今回オハイオ州で有罪が決まれば、終身刑が言い渡されることも十分あり得るということだ。
この事件を受け、クロエさんは「監禁されている間は、何度も死ぬのではと思った。でも私に生きる力を与えてくれたのは4歳の息子だった」と明かし、「アメリカの全ての若い少女たちにこう伝えたい。『知らない人や、友達の友達に誘われて車に乗ることは安全ではない』ということをね」と述べた。
そしてこのニュースには、「顔を出すなんて本当に勇気がある。心と身体の回復を祈っている」「知らない人の車に乗ってしまったという過ちを認め、自身の経験をこうしてシェアできる彼女は素晴らしいと思う」「知らない人の車に乗ってはいけないという教訓になった事件。彼女が保護されて良かった」「保護されて震えている彼女を見て、ハグしてあげたかった。かわいそうに」「これは怖い。もう二度とこのモンスターを出所させないで!」といったコメントが寄せられている。
画像は『UNILAD 2023年10月24日付「Woman boldly speaks out after surviving ‘terrifying’ abduction」(Credit: Fox 8 News)』『GoFundMe 2023年10月24日付「23 year old kidnapping victim」』『G1 2023年2月11日付「Mulher que ficou 20 anos em cárcere privado segue internada em desnutrição grave, no MA」(Foto: Divulgação)』『The Indian Express 2020年10月23日付「Woman locked inside toilet for over a year by husband rescued in Haryana」(Source: ANI)』『The Sun 2020年6月24日付「HOUSE OF HORRORS Russian mum ‘forced her daughter to live off CAT FOOD while caged at her home for 26 years’」(Credit: Central European News)』『Metro 2018年6月14日付「Woman ‘chained naked to bed for 20 years because she got a boyfriend’」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)