シンガポールを訪問中のウィリアム皇太子が、古代中国から伝わる手漕ぎ船の競漕「ドラゴンボートレース」に参加した。皇太子は14か国の国籍からなる男女混成チーム「ブリティッシュ・ドラゴンズ」のチームに加わり、一致団結した漕ぎ手の技術を披露した。見事勝利を収めた同チームのメンバーは、皇太子のスキルについて「とても自然体でした」と称賛している。
ウィリアム皇太子は第3回「アースショット賞」授賞式に出席するため、現地時間5日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。
初日は空港の複合施設「ジュエル」を見学するとともに、集まった多くの群衆と会話や写真撮影をして現地の人々との交流を楽しんだ。
滞在2日目の6日午前には、シンガポールのカラン川で開催された「ドラゴンボートレース」にウィリアム皇太子が参加した。
ドラゴンボート(龍舟)は、古代中国を由来とする幅が狭くて長い手漕ぎ船だ。龍の頭と尾を装飾したボートに大きな太鼓を載せており、スポーツや祭り、競漕(ボートレース)などで使用されている。
一般的には、漕ぎ手20名と舵取り1名、太鼓手1名の合計22名が乗り組んで競漕を行う。メンバー全員が一致団結し、呼吸のあったペースでボートを前進させることが大切な競技だ。
この日、ウィリアム皇太子は黒いベースボールキャップと白いポロシャツ姿で登場し、赤いライフジャケットを着用してシンガポールを拠点とするチーム「ブリティッシュ・ドラゴンズ」に加わった。
同チームのボートには、地元の人々やシンガポール在住の英国人駐在員、英連邦8か国の代表者などを含む、14か国の国籍からなる男女混成のメンバーが参加していた。
短時間のレースの結果、「ブリティッシュ・ドラゴンズ」は英国のカラ・オーウェン高等弁務官がキャプテンを務めるチームを下し、勝利を収めた。
レース後にはウィリアム皇太子がチームのメンバー達と朝食をともにし、シンガポールに駐在するオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、パプアニューギニアの4人の高等弁務官とも対面した。これら4か国は、チャールズ国王を元首とする英連邦国(コモンウェルス)に加盟している。
英メディア『ITV』『Daily Mail Online』などによると、同じチームだったメンバーは、ウィリアム皇太子の手漕ぎの技術について「とても自然体でした」と語り、別のメンバーも「ひと漕ぎも逃さなかった」と称賛したそうだ。
ウィリアム皇太子は「僕はスポーツが大好きなんだ」と言い、チームのキャプテンを指さして「目の前にいたキーマンに従っていただけだよ」と明かした。
しかし皇太子は、もしパドル(櫂)のリズムを間違えてしまったら、自分が着席していたボートのサイド全体がドミノ倒しになってしまうのではないかと恐れていたという。
そして、漕ぎ手をコントロールする重要な役目を務めた太鼓手について、「ドラムがとても良かった。本当に素晴らしいリズムだった」と称えた。
ちなみにウィリアム皇太子がドラゴンボートに挑戦したのは、今回が初めてではない。2011年にカナダを公式訪問した際にもドラゴンボートレースに参加しており、対戦した妻キャサリン妃(当時)のチームを追い抜いてゴールしていた。
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画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月6日付Instagram「What an incredible day in Singapore」』『The Earthshot Prize 2023年11月6日付Instagram「Singapore, green looks good on you」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
ウィリアム皇太子は第3回「アースショット賞」授賞式に出席するため、現地時間5日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。
初日は空港の複合施設「ジュエル」を見学するとともに、集まった多くの群衆と会話や写真撮影をして現地の人々との交流を楽しんだ。
滞在2日目の6日午前には、シンガポールのカラン川で開催された「ドラゴンボートレース」にウィリアム皇太子が参加した。
ドラゴンボート(龍舟)は、古代中国を由来とする幅が狭くて長い手漕ぎ船だ。龍の頭と尾を装飾したボートに大きな太鼓を載せており、スポーツや祭り、競漕(ボートレース)などで使用されている。
一般的には、漕ぎ手20名と舵取り1名、太鼓手1名の合計22名が乗り組んで競漕を行う。メンバー全員が一致団結し、呼吸のあったペースでボートを前進させることが大切な競技だ。
この日、ウィリアム皇太子は黒いベースボールキャップと白いポロシャツ姿で登場し、赤いライフジャケットを着用してシンガポールを拠点とするチーム「ブリティッシュ・ドラゴンズ」に加わった。
同チームのボートには、地元の人々やシンガポール在住の英国人駐在員、英連邦8か国の代表者などを含む、14か国の国籍からなる男女混成のメンバーが参加していた。
短時間のレースの結果、「ブリティッシュ・ドラゴンズ」は英国のカラ・オーウェン高等弁務官がキャプテンを務めるチームを下し、勝利を収めた。
レース後にはウィリアム皇太子がチームのメンバー達と朝食をともにし、シンガポールに駐在するオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、パプアニューギニアの4人の高等弁務官とも対面した。これら4か国は、チャールズ国王を元首とする英連邦国(コモンウェルス)に加盟している。
英メディア『ITV』『Daily Mail Online』などによると、同じチームだったメンバーは、ウィリアム皇太子の手漕ぎの技術について「とても自然体でした」と語り、別のメンバーも「ひと漕ぎも逃さなかった」と称賛したそうだ。
ウィリアム皇太子は「僕はスポーツが大好きなんだ」と言い、チームのキャプテンを指さして「目の前にいたキーマンに従っていただけだよ」と明かした。
しかし皇太子は、もしパドル(櫂)のリズムを間違えてしまったら、自分が着席していたボートのサイド全体がドミノ倒しになってしまうのではないかと恐れていたという。
そして、漕ぎ手をコントロールする重要な役目を務めた太鼓手について、「ドラムがとても良かった。本当に素晴らしいリズムだった」と称えた。
ちなみにウィリアム皇太子がドラゴンボートに挑戦したのは、今回が初めてではない。2011年にカナダを公式訪問した際にもドラゴンボートレースに参加しており、対戦した妻キャサリン妃(当時)のチームを追い抜いてゴールしていた。
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画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月6日付Instagram「What an incredible day in Singapore」』『The Earthshot Prize 2023年11月6日付Instagram「Singapore, green looks good on you」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)